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オラファー・エリアソンの眼差しで How you look the world through Olafur Eliasson's eyes

自粛から再開された2日目に開館時間と同時に訪れた東京都現代美術館。待ちに待った「オラファー・エリアソン-ときに川は橋となる- 」展へ。

オラファー・エリアソンはテクノロジーや様々な分野の知性をアートに結びつけて、時にプリミティブであったり最先端であったりの手法で、自然環境との共存や人類にとって持続的に必要なものに気づかせてくれる。

現代アートにありがちな、とんがって挑戦的に一部の人たちへ発信するではなく、何だか優しくそっと、我々全員を楽しませながら。
しかも、彼の仕掛けは商業的にも大成功してその地域を潤し、世界規模の人道的プロジェクトにもお金の流れを作るという。本当に天才だと思う。

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各作品の見所は既にたくさんの人たちが書いていると思うので、私からは鑑賞のコツを。
▶︎リーフレットの解説見ながら鑑賞するべし

キャプション(作品タイトルと簡単な紹介)が見当たらなかったので(あったけど気づかなかった??)入り口にある無料リーフレット(作品一覧)で番号と照らし合わせながら鑑賞するのが良いかと。
もちろん、解説やタイトルを知らなくても、いつまでも眺めていられるし、楽しめる作品多し。
だけど、作品の深いテーマに「ほほぅー」となる"気づき"を逃すことになるかも知れないから。
説明を極力減らすのも展示の作戦なのだろうか?作品求めて迷子になるのも楽しかったけれど。
ちなみに、普段、リーフレットは殆ど見ない私。

最後の『フィヨルドハウス』が見当たらず、かなり、うろうろ。館内係員さんも不明な様子。
コロナ対策できっと混乱中ですものね、、、と、諦めて展示室を出てミュージアムショップへ。
おお、奥のスクリーンに放映されているアレは『フィヨルドハウス』じゃないかー!
リーフレット見てなかったら、そもそも気がつかなかった、、、

エリアソンと彼の信頼する建築家セバスチャンとコラボした海の上(周りの風景は湾というより河口みたい。これがフィヨルドなのね)に立つオフィス機能も兼ね備えた建物『フィヨルドハウス』ついてのドキュメンタリー映像。最先端に見えない外観なのにある意味、最先端。太陽、風や水と切り離されず周りの自然風景と見事に融合。だから悪天候の日は怖くて出勤できないだろうけど、自然と共に生きるってそういうことかも知れない。
ちなみに英語で字幕なし。部屋じゃないので音声聞き取りずらかった、、、近くに日本語の要約文プリントあり←Take Free

そうだ、スマホが防水だったと『ビューティー』をビデオ撮影。ミストが虹を生み出していて、その中をくぐり抜け向こう側に渡る体験!
美しく撮れた別の作品はお気に入りの待ち受けに。この輝く色のトンネルを覗いた時の高揚感も忘れ難い。

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✳︎Note✳︎
▶︎本展覧会は全ての作品が写真撮影・動画撮影OK
▶︎展覧会情報
https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/olafur-eliasson/

楽しみのためにどこかを訪れるとか、美術館自体へ行くことが久しぶりだったこともあり、緊張感と共に、一層感慨深いものが。
いつまでも居たくなってしまう、アーティストの眼差しを感じることができた余韻が大きい展覧会だった。



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