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Lilia

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こんな風に思って生きてみたら…な気づきのきっかけに。
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2016年1月の記事一覧

こ・い・キ・ス

こ・い・キ・ス

友達の紹介で会うようになって、3度目のデート。会社経営者のその人は、大柄で顔は甘め。
友達は何をもって「リサに合うと思う〜!」と紹介してきたのか分からないが、なんか悪い人ではなさそうだった。

お互い10代じゃあるまいし、3度目のデートともなると素も出てきたが、これも悪くない。
「私に合うんかもな〜こんなタイプも」
今までデートした相手とは ちょっと違うけど、話も弾むし 「大人男性」らしい立ち振る

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黒い奴

黒い奴

9ヶ月前 黒い奴が産まれた。

付き合って間もない彼と 趣味の範囲を広げようとした事が発端だった。
お互い、スポーツ好きなのが共通の話題で盛り上がり付き合いを始めた。
「じゃ、今度は登山に行こうよ。」
流行りに乗る気持ちで いざ登山へ。バックパックの中は、ネットで調べた登山グッズが完璧に用意されてた。服とスニーカーは、ある物で。

この中に 黒い奴を産む物資があった。

頂上の展望台から帰る頃、足

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ひとまわり

ひとまわり

「まじか…」
12年は 儚いものだった。

「ねぇ、なんでそんなルックスもいいのに、付き合ってる人居ないの?」
「そんなん言うなら 付き合ってよ。」
そんなノリで付き合った。
気づけば12年。浮気することもなく、この子とずっと一緒にいるのが当たり前と思ってた。
相手が浮気したけど、戻ってくるさっっとドンと構えてたら、いつも戻ってきた。何度でも。

「何があっても、そばにいる」

それがいつしか、二

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膝

郵便局の駐車場に着くと、一人の女性が道路脇にうずくまっていた。

頻繁に車が出入りする駐車場の 入り口にだ。何台もの車がクラクションを鳴らし、その度にその女性は ビクッとしては 申し訳なさそうにお辞儀をして移動していた。しかし、また同じ場所に戻るのだ。
「何してんだ?あんな所で…」
健二は ATMでお金を引き出した後も その女性のことが気になっていた。

「あの〜、どうしたんですか? そこ危ないで

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オオトカゲ

オオトカゲ

ある日 奴から電話がかかってきた。

「おーっ元気か?」
「なに〜久しぶりじゃない!どうしてた?」

昔はよく電話してた仲だったが、それぞれ進路が分かれて 話す機会も減っていた。でも、仲が良かったのは変わらずで、たわいもない話で盛り上がっていた。
「あの子どうしてる?」
「あっ、彼氏できたんだってよー。残念だね」
「そんなお前こそ どうなんだよ。」
「ほっとけ!!」

小一時間話した頃 奴がこうい

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若者よ いっぱい悩め

若者よ いっぱい悩め

よく年齢が上の人が 「30代は楽しいよ〜♪」「40代はもっと楽しいぞ!」と言う。

なぜか?

それは、みんな若き頃にいっぱい悩んで苦悩したからだ。苦しんだ時期があったからだ。
なんて言うと、「苦労の先にハッピーがある」なんて綺麗事に思えるかもしれないが そうじゃない。

10代の頃の悩みに多いのが、友達や家族のこと。友達のあの子が悩んでる…どうしよう…。友達関係がうまくいかず、もう死んだ方がいい

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魂の階段

魂の階段

「会いに来たよ」
そう言ってるみたいな瞳は 彼女を一瞬にして引き寄せた。

彼女と彼の出会いは 前世の記憶にさかのぼる。高貴な彼女の家に仕えてた彼は、彼女に触れる事も話す事も許されず、ただ毎日彼女の事を見ているしかできなかった。それでも彼は、そんな日々を幸せだと思っていた。
一方 彼女の方は、彼の存在に気づいていたものの、日々の貴族としての立ち振る舞いが当たり前で、彼との距離が縮まる事は期待してい

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二度目の親子

二度目の親子

都会に住む妹から 珍しく電話がきた。

「警察から電話で、お父さん事故ったって。
ねぇどうする?」

幼い時 ギターを弾く父が格好良くて大好きだった。作れる食事は、いつもキャベツと豚肉のソース炒め。少しばかり芸事にたけていて、俳優をしていたのも 私の誇りだった。
単身赴任を経て、ある会った日に父の目が涙で滲んでたときを最後に 会えなくなった。

あれから、34年…

「ねぇ、どうするの? なんか劇

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