マガジンのカバー画像

マグニフィセントなnoter様

216
心に響いた”マグニフィセント”な記事をまとめています。わたくしの独断と偏見で選出しております。不定期ではありますが紹介記事も書きたいなと思っております🐈
運営しているクリエイター

2024年6月の記事一覧

【読書感想文】よしもとばななさんの「サウスポイント」:ハワイの輝きは太陽だけではなかった

【読書感想文】よしもとばななさんの「サウスポイント」:ハワイの輝きは太陽だけではなかった

先日、ハワイ島の最南端のサウスポイントというところのご紹介をした。

そこでつながった三昧堂さんの投稿で、吉本ばななさんが「サウスポイント」というタイトルの本を出していることを知り、早速、AmazonでポチしてKindleで読んだ。サウスポイントがどのように表現されているか早く読みたい気持ちも強かったが、何より破天荒な登場人物たちや物語の意外な展開に本を置くことができず、あっという間に読んでしまっ

もっとみる
育児のハウツー情報は必ずしもいい結果をもたらすか

育児のハウツー情報は必ずしもいい結果をもたらすか

1.はじめにInstagramやX(旧Twitter)で、育児、子供との向き合い方、イヤイヤ期の対応の仕方など、さまざまなハウツー情報が投稿されている。大学の保育学か何かの先生から、保育士として働いた後インフルエンサーとして活動されている方など、さまざまな方の投稿がある。

誤解を招かないために最初に書いておこう。私はそういう情報を検索して調べたり、インフルエンサーの投稿に触れて試行錯誤したりする

もっとみる
神秘をかたどる -小説『フランケンシュタイン』を巡る随想

神秘をかたどる -小説『フランケンシュタイン』を巡る随想



【水曜日は文学の日】


人類の創作の中には、元の作品世界を超えて、ある種の人類共通の象徴になった存在があります。神話の中から現実のイコンになったような存在。

「フランケンシュタイン」は、そんなイコンの中でも、かなり数奇な広まり方をした例でしょう。

イギリスの作家メアリー・シェリーの創作した小説『フランケンシュタイン』から出てきた怪物は、ポピュラー・カルチャーの中に深く浸透していま

もっとみる
最近、大事にしている文房具

最近、大事にしている文房具

 複雑な事を簡単に。それができる人たちの話は、本質というか、核というか、そういった類のものがしっかりあるので、短い時間でも理解できる。
 一方、僕は、考えながら書くことができる文章でも、見つけられない。
 文章を書く時の僕は古風だ。400字詰め原稿用紙1枚によく尖った鉛筆、消しゴムを持って机に座る。そして、今日こそは太宰治や三島由紀夫が、僕に憑依してくれますようにと祈るところから始まる。ここまでは

もっとみる
バス停で待っているだけではバスはとまってくれない。

バス停で待っているだけではバスはとまってくれない。

海外エピソードの定番に「日本とは違うバス(鉄道)事情」というジャンルがある。

ニュージーランド(オークランド)生活にももちろん独特のバス事情があるわけで、まずバス停で待っているだけではバスはとまってくれないのである。

じゃあ、どうすればいいのかと言えば、手を挙げてドライバーに合図をする。

迂闊にベンチで読書などしていると危険だ。乗りたいバスを逃してしまう。

合図の送り方にもコツがあって、バ

もっとみる