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【専門家アドバイス】空想やお喋りが好きな女の子。板書が苦手な理由と対策。

【ご相談】

4年生の女の子です。
自閉スペクトラム症と診断されています。
幼い頃から空想が好きで、お喋りも好きなのですが、話している内容も空想の話が多く、友達に嘘つきと思われたり嫌がられないか心配です。
空想の話はやめるように伝えた方が良いでしょうか?


【La lucheからのアドバイス】

ご相談いただきありがとうございます。
空想やおしゃべりが好きなのは決して悪いことではありません。

空想の世界が広がり楽しめるというのは素敵なことです。
ただ、空想の世界に没頭してしまい授業を聞けていないことがないかは1つ確認しておきたいですね。
メリハリは大切です。
授業中はお話を聞く時間、学習をする時間であることを今一度お子さまと確認しましょう。
もし空想に入っている様子があれば、「あなたは今空想の世界で遊んでしまっていますよ」と伝える声かけが必要ですね。
もし授業内容が理解できないなどの理由で空想するしか仕方のない状況であれば、授業の受け方や内容などの調整が望まれます。
このあたりは先生と普段の様子の情報共有と連携をとっていかれることをおすすめいたします。

おしゃべりについても、自分の思いをたくさん表現したいと思えることは素晴らしいです。
楽しそうにお話ししている姿は微笑ましいですね。
ただ、自分の興味関心ごとと他者の興味は違うかもしれないと知っておくことは大切なポイントですね。
相手も同じように興味があると思い込んでいる場合もあります。
自分がしたい話題が相手も好きかどうか予め確認することも取り入れられると良いですね。

また「今話してもいい?」と聞いてから話をするようにしたり、2分経ったらお話を切り上げるようにする、会話はキャッチボールであることを学び練習していくことも将来に向けて大切です。

またあまり空想の世界で遊び過ぎてしまうと、ご本人の中でも現実と非現実の境が曖昧になるため、嘘をつこうと思っているわけではないのですが周りには作り話、嘘と思われてしまうかもしれませんね。

特に夏休みなど長期休暇になると1日中空想の世界で遊んでしまい、なかなか現実の世界に意識が戻らず目の前の課題や学習に集中出来なかったり、日常生活にまで影響が及ぶお子さまが増える印象です。
ゲームやYouTubeなど刺激の強い映像の見過ぎにも注意していただき、規則正しい生活や身体を動かす機会、誰かと一緒に活動するという時間も意識的に取り入れていただきますことをおすすめいたします。


【ご相談】

グレーゾーンかなと思っている3年生の男の子です。
幼い頃から気になる面はありますが、大きなトラブルはなく受診をしたことはありません。
黒板の板書をすることが苦手です。
考えられる原因や対策を教えてください。

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