社労士みのきち

社会保険労務士/人事総務実務13年/勉強法 /ライフスタイルに応じた勉強法研究/2児の…

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社会保険労務士/人事総務実務13年/勉強法 /ライフスタイルに応じた勉強法研究/2児の父/労務・年金相談/労働裁判例解釈発信

記事一覧

テレワーク労務管理【事業場外みなし】

テレワークが一般化した現代ではそれぞれの会社で様々な労務管理が行われています。その中ではいくつかの悩ましい問題が散見されます。今回は、事業場外みなし労働時間制を…

日本の女性管理職登用の遅れ

世界の上場企業の取締役への女性登用については欧州は積極的でありフランスやイタリアは3割を占めます。次いでアメリカは2割に達するものの日本は約4%と世界最低水準とな…

Web会議で忘れていけない視点

リモートワークになり、対面型の会議がWebを通じた会議に変わってきました。そこで、リモートが原因で会議の質が落ちたとの声があります。今回はWeb会議についての記事とさ…

資格試験勉強法~記憶術~

場所記憶 ~記憶の宮殿~ 場所と記憶の親和性は高く、鉛筆が止まった時に「暗記していた場所」をフックに正答を導き出せることがあります。私は記憶の宮殿は積極的に活用…

社労士試験勉強法【整理術】

最近は資格試験の勉強法の相談を受けることが多くなりました。結論としては色々な考え方があります。今回は対局的ではありませんが、一部分の紹介として3つを挙げました。 …

社労士試験受験生いざ出陣

本日は令和2年度社労士試験です。 まずはコロナ禍というかつて誰も経験したことのない中で受験勉強を継続された受験生の方々に最大限のリスペクトです。 私は一発合格と…

在宅勤務で注意しておきたい選

在宅勤務が一般化し、数か月が経過しました。当分の間、この傾向は続くことと考えます。そこで、より生産性の高い在宅勤務とすべく注意しておきたい論点を確認しましょう。…

これからの労務管理と心理学

労務管理と心理学は並行して研鑽を積んでいくとある時点で親和性が高いことに気づきます。いずれか一方が突き抜けた状態ではうまくいかず、いずれも並行して研鑽を積んでい…

コロナ禍での兼業副業と同一労働同一賃金問題

コロナウイルスへの感染者数は再び上昇に転じ、在宅勤務など、今までとは異なる働き方が一般化しています。そして、やむを得ず休業体制を取り、収入が減ったことへの埋め合…

感謝の想いと敵対視【令和労務管理編】

感謝の思いは伝えなければ伝わりません。目は口ほどに物を言うとは必ずしもそうとは言えません。しかし、敵対視は伝えずとも不思議と伝わります。後者の場合、目は口ほどに…

コロナ禍労務管理での出向命令のリスク

コロナ禍回避のためにはいくつかの手段を用い、会社として雇用維持のためにどのような努力をしたのかが問われます。整理解雇をするにしても4要件(解雇の必要性、解雇回避…

パワハラ防止法施行後の現場でのパワハラ対応

大企業にパワハラ防止法による措置義務の履行が義務付けられ1ヵ月が経ちました。大きな動きがあった企業、コロナ対応でそれどころではなかった企業、企業の数だけなにがし…

副業の労働時間問題

副業を始め多様な働き方が尊重される時代が到来しています。そこで副業を容認する場合の労務管理について、3つの着眼点を検証します。原則の考え方は、労働時間は異なる事…

職場と野球のナンセンスなあるある

しばしば職場と野球で起こっているナンセンスなあるあるを検証していきます。 残業で残っている者は偉いこれは未だに残っている文化です。定時を過ぎてからねじり鉢巻きを…

緊急事態宣言解除後の労務管理3選【人事担当者必見】

緊急事態宣言が解除され、緊急事態宣言中とは異なった視点での労務管理の課題が出てきました。その中で論点を3つにしぼり、検証していきます。 従業員が罹患を懸念して出…

リモハラとは?回避術3選②【人事担当者必見】

前回のリモハラの続編です。ご興味がありましたらお付き合い頂ければ幸いです。 ハラスメントの証拠化オフラインでの指導・叱責時でも、隠れてICレコーダーのスイッチをオ…

テレワーク労務管理【事業場外みなし】

テレワーク労務管理【事業場外みなし】

テレワークが一般化した現代ではそれぞれの会社で様々な労務管理が行われています。その中ではいくつかの悩ましい問題が散見されます。今回は、事業場外みなし労働時間制を採用した場合にフォーカスをあて解説してまいります。

事業場外みなし労働時間制とは労働者が労働時間の全部または一部について労働時間を算定し難いときは所定労働時間労働したものとみなすことが出来るという制度です。注意点は労働時間を「算定し難い」

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日本の女性管理職登用の遅れ

日本の女性管理職登用の遅れ

世界の上場企業の取締役への女性登用については欧州は積極的でありフランスやイタリアは3割を占めます。次いでアメリカは2割に達するものの日本は約4%と世界最低水準となっています。今回は、女性管理職登用について検証します。

ワンオペ育児高度経済成長期であれば男性が外で働き、女性が家庭を守るというスタイルがむしろ一般的であり、年金受給額のモデルケースでも同様の家庭を想定し試算されています。しかし、現代で

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Web会議で忘れていけない視点

Web会議で忘れていけない視点

リモートワークになり、対面型の会議がWebを通じた会議に変わってきました。そこで、リモートが原因で会議の質が落ちたとの声があります。今回はWeb会議についての記事とさせて頂きます。

Web会議は今までの欠点が露見するWeb会議に移行したことで会議の質が落ちたという点については全く的外れな意見とまではいえません。しかし、単にファシリテーターが不在であった可能性があります。そして、対面での会議以上に

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資格試験勉強法~記憶術~

資格試験勉強法~記憶術~

場所記憶
~記憶の宮殿~
場所と記憶の親和性は高く、鉛筆が止まった時に「暗記していた場所」をフックに正答を導き出せることがあります。私は記憶の宮殿は積極的に活用していました。

また、記憶の定着はインプットしている時よりも「アウトプットしている時」に定着すると言われています。

そこで、想起と言い歩きながらや手元に教材がない時の勉強法で、単純に覚えたことを「思い出す」という勉強法を使っていまし

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社労士試験勉強法【整理術】

社労士試験勉強法【整理術】

最近は資格試験の勉強法の相談を受けることが多くなりました。結論としては色々な考え方があります。今回は対局的ではありませんが、一部分の紹介として3つを挙げました。

①習慣化するための整理術
②場所記憶
③何もしない時間

①習慣化するための整理術
勉強時間捻出の鍵は習慣化です。
・人間は無意識下では習慣に支配される
・習慣化すると意志の力が不要となる
個人的には習慣化すると上記2点のメリットを感じ

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社労士試験受験生いざ出陣

社労士試験受験生いざ出陣

本日は令和2年度社労士試験です。

まずはコロナ禍というかつて誰も経験したことのない中で受験勉強を継続された受験生の方々に最大限のリスペクトです。

私は一発合格とはいきませんでしたが、受験期間中はかけがえのない経験をさせてもらいました。

妻の協力を始め、暗記しても暗記しても不安が襲ってくる感覚は普通に仕事をしていてもなかなか経験できませんでした。不合格の年は力づくで不安に抗っていましたが、合格

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在宅勤務で注意しておきたい選

在宅勤務で注意しておきたい選

在宅勤務が一般化し、数か月が経過しました。当分の間、この傾向は続くことと考えます。そこで、より生産性の高い在宅勤務とすべく注意しておきたい論点を確認しましょう。

運動不足通勤時間や移動時間がなくなる在宅勤務は自分の感覚以上に運動不足に陥っていることが多いのが現状です。また、運動不足だけでなく、太陽の光を浴びる時間もなく、体内時計に狂いが生じることも指摘されています。

意図的に外に出て太陽の光を

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これからの労務管理と心理学

これからの労務管理と心理学

労務管理と心理学は並行して研鑽を積んでいくとある時点で親和性が高いことに気づきます。いずれか一方が突き抜けた状態ではうまくいかず、いずれも並行して研鑽を積んでいくことで満足度の高い職場環境形成の一助になると考えています。そこで、心理学では有名な概念をピックアップし、労務管理とどう活かしていくかを検証しましょう。

認知バイアスこれは、個人の常識や周囲の環境など要因によって非合理的な判断を行ってしま

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コロナ禍での兼業副業と同一労働同一賃金問題

コロナ禍での兼業副業と同一労働同一賃金問題

コロナウイルスへの感染者数は再び上昇に転じ、在宅勤務など、今までとは異なる働き方が一般化しています。そして、やむを得ず休業体制を取り、収入が減ったことへの埋め合わせとして、兼業・副業を許可し始めた企業も出てきています。そこで、その際に考慮しておきたい部分を検証しました。

他の選択肢(合計労働時間は変えず)兼業副業がトレンドとなってきたことは否定できません。しかし、労働時間通算の考え方は従前のまま

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感謝の想いと敵対視【令和労務管理編】

感謝の想いと敵対視【令和労務管理編】

感謝の思いは伝えなければ伝わりません。目は口ほどに物を言うとは必ずしもそうとは言えません。しかし、敵対視は伝えずとも不思議と伝わります。後者の場合、目は口ほどに物を言うと言えます。

今日は、新時代の労務管理について、記載します。

バイトテロの事前法務昨年はバイトテロなどで企業が一部倒産に追い込まれるなどの被害が複数回発生しました。これらはSNSの不適切使用により発生したと言わざるを得ません。予

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コロナ禍労務管理での出向命令のリスク

コロナ禍労務管理での出向命令のリスク

コロナ禍回避のためにはいくつかの手段を用い、会社として雇用維持のためにどのような努力をしたのかが問われます。整理解雇をするにしても4要件(解雇の必要性、解雇回避の努力、人員選定の合理性、手続きの妥当性)を履行できているのかが問われます。

その中の一手段として、「出向」があり、昨今はグループ企業間を超えた企業間でも行われています。しかし、法的にも注意しなければならない論点がありますので、検証してい

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パワハラ防止法施行後の現場でのパワハラ対応

パワハラ防止法施行後の現場でのパワハラ対応

大企業にパワハラ防止法による措置義務の履行が義務付けられ1ヵ月が経ちました。大きな動きがあった企業、コロナ対応でそれどころではなかった企業、企業の数だけなにがしかの動きがあったのではないかと考えます。

今回は、労働者からパワハラの相談があり、調査をした結果の面談について考察しました。

初動対応パワハラ防止法では、労働者から相談があった場合には、まず、相談を受けて対応することを義務付けています。

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副業の労働時間問題

副業の労働時間問題

副業を始め多様な働き方が尊重される時代が到来しています。そこで副業を容認する場合の労務管理について、3つの着眼点を検証します。原則の考え方は、労働時間は異なる事業場間でも通算して考えます。

そして、法定労働時間(原則は1日8時間・週40時間)を超えた場合は後から契約した事業所が割増賃金を支払うこととなります。

その中で、例外的なパターンを考えていきます。

新卒で入社する前から塾講師のアルバイ

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職場と野球のナンセンスなあるある

職場と野球のナンセンスなあるある

しばしば職場と野球で起こっているナンセンスなあるあるを検証していきます。

残業で残っている者は偉いこれは未だに残っている文化です。定時を過ぎてからねじり鉢巻きをまいてやり出すような場合も散見されます。また、月の残業時間数が賛美されるような風土の職場の場合、労働生産性度外視の働き方が良しとされ、完全にガラパゴス化してしまいます。

当然、所定労働時間より残業時間の方が「人件費」は高騰します。しかし

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緊急事態宣言解除後の労務管理3選【人事担当者必見】

緊急事態宣言が解除され、緊急事態宣言中とは異なった視点での労務管理の課題が出てきました。その中で論点を3つにしぼり、検証していきます。

従業員が罹患を懸念して出勤拒否緊急事態宣言が解除されたとはいえ、新たな罹患者が出ているのも事実です。しかし、旧来から、医療業界は発展してきた事実と今後も発展することが予想される昨今の目覚ましい実績を鑑みると、近い将来新型コロナウイルスをインフルエンザと同視できる

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リモハラとは?回避術3選②【人事担当者必見】

リモハラとは?回避術3選②【人事担当者必見】

前回のリモハラの続編です。ご興味がありましたらお付き合い頂ければ幸いです。

ハラスメントの証拠化オフラインでの指導・叱責時でも、隠れてICレコーダーのスイッチをオンにすることは可能です。しかし、身体全体が公衆の面前に晒されていること、語気が強まったタイミングで胸元やズボンのポケットに(スイッチを押すために)手を忍ばせるのは被害者であっても勇気がいることです。

よって、オフライン時は、余程慣れて

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