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#エッセイ

「どう見られたいか?」より「どう見たいか?」

「どう見られたいか?」より「どう見たいか?」

生きづらさを感じている人への、一冊。

若林正恭『ナナメの夕暮れ』、読了。
お笑いコンビ・オードリーのツッコミ、若林さんのエッセイ。

●印象に残った部分

自分の生き辛さの原因のほとんどが、他人の否定的な視線への恐怖だった。
その視線を殺すには、まず自分が“他人への否定的な視線”をやめるしかない。

若林さんは「生きづらさ」を抱えて生きてきた人の一人。

生きづらさの一つに、他人からの評価や視線

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聞いてアロエリーナ♪ちょっと言いにくいんだけど♪

聞いてアロエリーナ♪ちょっと言いにくいんだけど♪

満身創痍の中で紡がれた岸田さんの言葉は、読み手に気づきと笑顔と勇気を与えてくれる。
そして、彼女を応援したくなる。

岸田奈美『もうあかんわ日記』、読了。

『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』の著者である岸田さん。
noteに書かれた令和3年3月10日から4月15日までの日々を綴ったエッセイ。
父は急逝。弟はダウン症。
母は車いすユーザー、からのコロナ禍での大手術。
そして祖父

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泣いて、笑って、支えて、支えられて

泣いて、笑って、支えて、支えられて

岸田奈美『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』、読了。

読書中、久々に声を出して大笑いしました。(自宅でよかった)
笑えて、ほっこりして、そしてハッとさせられる。
100文字で済むことを2,000文字で伝える作家の、自伝エッセイ。

急逝した父、車いすユーザーの母、知的障害の弟。
苦境を乗り越え、家族を支え、家族に支えられて、この家族は生きている。
読み終えた後にタイトルを見返す

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