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エッセイ

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悲しみの先にあるもの

悲しみの先にあるもの

毎月18日は観音様のご縁日。

長野市にある長谷寺さんをお参りしました。

ひと月に一度、自分を振り返り整えることのできるとても穏やかな時間です。

ご住職はいつも護摩祈祷の後に法話を聴かせてくださいます。

今日は「泣き虫菩薩」のお話しでした。

⁡というお話し...

私たちは人生において、愛されることや愛することを求めるけれどその愛はどこから生まれるのか、と問うならば、

それは、

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法に心なし

法に心なし

「法廷に正解はない」

今期の朝ドラ『虎に翼』に出てきたセリフだ。

この言葉を聞いて、会社員時代に労働法規を勉強していた時のことが思い出された。

小難しい言い回しで書かれた法律をくる日もくる日も眺めているうちに、ふと思ったのだ。

法とはなんと無機質なのだろう、と。

ただこうである、という決め事が並ぶだけでそこに「心」は感じなかった。

解釈によって人を守ることもできれば、攻撃することもでき

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神仏とのご縁を結ぶ

神仏とのご縁を結ぶ

毎月18日は観音様のご縁日

自分と向き合うひとときとして、この日にお参りするようになった。

この頃は

「日曜日しか休みがないのでご祈祷お願いできますか?」

という依頼もよくあるそうで。

「観音様を自分の予定に合わせようとするのでなく、観音様の予定に自分を合わせることからご縁は始まるのですよ」

とご住職はおっしゃった。

そうか…今の私たちは神仏までも自分の思い通りにしようとしているのか

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弱音が吐けない人たちへ

弱音が吐けない人たちへ

「弱い音を吐いている
薄っぺらい人間ですっ♪」

という歌が流行るくらい

弱くたっていいじゃない、
弱い自分を認めよう。

そんな風潮がある。

だけど、
弱音を吐くのがどうも苦手で
弱い自分を素直に見せられないことが
私の前進を阻んでいると思っていた。

でもある方から

「弱音を吐かないことは
自分の支えになります」

と言われ心がとても楽になった。

私はよくやってきたじゃないかと。

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神様とともに楽しむとき

神様とともに楽しむとき

去る2月3日、戸隠の節分祭に行ってきた。

冬至の日に出会った山伏の方から

「節分祭で法螺貝の奉納演奏をするので
よかったら来てくださいね」

と声をかけていただいたのがきっかけ。

そうでなければこの寒い中、戸隠に行こうと思わなかっただろう。

これもお導き、と思えた。

祝詞の奏上、太々神楽、奉納演奏と貴重な神事を間近で体験させてもらった。

お神楽は罪祓いの内容と、弓矢で魔を滅する内容の二

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静寂の中にある悠久に立つ

静寂の中にある悠久に立つ

冬至の日に戸隠へお参りに行った。

そこで不思議な体験をしたので、書き留めておこうと思い筆を取るも、言葉にすることが容易でなく3日が過ぎてしまった。

起きたことを細かに記そうとするからだ。

これは私の癖なのだろう。だからいつも書くのが遅くなる。

たったひとつでいい。
あの場で強く感じたことは何?

そう自分に聞いてみた。

それは

「自分の小さな欲など、もはやどうでもいい。

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光は闇があってこそ

光は闇があってこそ

「自分らしく生きる」

よく聞く言葉ではあるけれど、混沌としたこの世界で自分らしくいることは容易なことではないと思う。

迷いはあたり前に起こること。
悩むことだって折り込み済み。

けれど忘れないでほしいのは人は誰もが尊い存在であるということ。

たとえ一時、自分を見失ったとしても何も心配はいりません。

だってもともとのあなたは、とてもシンプルで洗練されていて美しいから。

それが

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幸せの広がり方

幸せの広がり方

「自分を満たすと周りも満たされていく」というシャンパンタワーの法則には共感しているけれど、シャンパンタワーそのものには興味がない。

実際に見たことがないから、目の当たりにしたらどう感じるかは検証がいるのかもしれないけれど。

一瞬の興奮や快楽にはなるかもしれない。けれど毎日そういう世界にいたいか、と言ったら私の場合はおそらく違う。

そしてもうひとつ、シャンパンタワーはグラスがピラミッド状に並ん

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自由に働くということ

自由に働くということ

「今年は初めて夏休みを2日取りました!」

ご夫婦でパン屋を営まれているお客様からそんなメッセージが届いた。

「明日、明後日は久しぶりにゆっくりできます!」

と。

夏休みが2日だけ…!?
しかも初めて!?

時間の自由がないと感じていた会社員時代でさえ1週間の連休があったというのに。

2日でゆっくりできるのだろうか…

などと思ってしまったが、そんな私の思いはちっぽけだと言わ

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お金と投資と日本

お金と投資と日本

先日、友人のお兄さんから「投資」に関するいろいろなお話を聞かせていただいた。

とても詳しくて「え、これってお茶しながらの雑談でよい話なの?」と思ったほどだ。

(おそらく有料でこういう講座をする人はたくさんいるだろう)

教えてもらったことのなかには「なんのこっちゃ??」と理解が追いつかないこともたくさんあったけれど、すごく楽しかった!という感覚が残った。

特に印象的だったのは

「日本は終わ

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しあわせはゆっくりと後ろから

しあわせはゆっくりと後ろから

最近の私の日常はとてもゆるい。

家族が全員でかけた後にゆっくりと洗濯物を干す。

朝ドラの時間は手を止めて物語に没頭する。

その後、掃除機をかけたり玄関や水回りをきれいにする。

やりたい家事のすべてが終わり時計を見ると、午前中の半分はもう終わっている。

ちょっとひと休み、とお茶を淹れ本などをめくっていると

「あら、もうお昼じゃない」

とまぁ、だいたいこんな感じだ。

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人間っていいな

人間っていいな

算命学の鑑定をしていて思うこと。

人は本当に様々だ。

人生に求めるもの、大切にしたいものは千差万別で数多ある。

どれがいいとか、悪いとか、そんなのはなくて、その人の道を行けばいいと思うのだけれど、命式と本人の現状を照らし合わせると、なぜかみな、ないものねだりに走る傾向がある。

自分の求めるものをストレートに手に入れようとはしないのだ。

いやいや、そっちではないでしょ。

そん

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「生きづらい」は本当なのか

「生きづらい」は本当なのか

観音様のご縁日法要にお参りをしてきました。

長野市篠ノ井にある長谷寺さんで毎月18日に行われています。

参詣者でお勤めをし護摩祈祷受けた後、いつもご住職が法話をしてくださいます。

今日、心に残ったのは

というお話し。

ああ、確かに。

納得しかありません。

歴史を眺めたら生きづらさなんて、今に始まったことではないとわかります。

そもそも生きづらさは標準装備ということです

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初めに思いありき

初めに思いありき

我が家は長男の小学校卒業から中学入学と、春のセレモニーがひと段落しようやく新学期がスタートしました。

朝、子どもたちを送り出すとこれまでの賑やかさが嘘のよう。

あまりの静けさに笑いが込み上げながらも私も仕事スイッチがパチっと入り思いっきり集中できるようになりました。

久しぶりのこの感覚、なんだか気分爽快です。



さて昨日はカレンダーとにらめっこ。

事業をリニューアルされる

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