見出し画像

自由に働くということ


「今年は初めて夏休みを2日取りました!」

ご夫婦でパン屋を営まれているお客様からそんなメッセージが届いた。

「明日、明後日は久しぶりにゆっくりできます!」

と。

夏休みが2日だけ…!?
しかも初めて!?

時間の自由がないと感じていた会社員時代でさえ1週間の連休があったというのに。

2日でゆっくりできるのだろうか…

などと思ってしまったが、そんな私の思いはちっぽけだと言わんかのように「この2日を満喫しよう!」という楽しげなエネルギーをその方の言葉から受け取った。




「好きなことを仕事に」
「自由な働き方を」

こんな文言が当たり前に語られるようになった。

このご夫婦も好きなパン作りを仕事に自営という自由な働き方をしている。 

けれど夏休みは2日だけ。

お店があるから自分のやりたいことがあっても全てできるとは限らない。

それが事実だ。

一見、不自由にもみえるのだが、このとき「好き」であることが重要で、「好き」ならばこの状況を自由とすることができるのではないだろうか。

「自由」とは、好き勝手にできることではなく、自分の意思で選び、決めることなのだ。




朝早くからパンを焼き、雨の日も風の日も欠かさずにお店を開ける。

毎日、毎日、同じことをコツコツと繰り返す。

そうやって年月を重ねて今年20年になるそうだ。

その姿に頭が下がる。



どんどん売上を伸ばし事業を発展させている人や、見た目が華やかな人がどうしても注目されやすい。

けれどこうして変わらない日々を積み上げることなくして「仕事」になることはない。

好きを仕事に自由に働くというのは、実はとても地味な働き方なのだ。

このご夫婦に習い、私もコツコツ進みたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?