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Kusabue/現代俳句 +AI
2020年11月3日 17:03
「 テント出て 」~現代語俳句集~笛吹いて天にとどくかあきまつりふるさとはきえのこる灯よ秋の雨あかるさよ京都しずかに紅葉して絵を描いてつぎの秋またつぎの秋ひととして暮れのこったか秋遍路すみだ川みずのひかりの朝寒むか既視感のなかにたたずみ赤とんぼ生きてこそかずかぎりない草の花とうきょうもひと粒の灯よ星月夜国じゅうがこころやすめよ十三夜◇ふるさとか一
2020年10月19日 17:16
「 灯していても 」~現代語俳句集~大宇宙をものおもいして灯の秋よまんてんの星きよめるか虫のこえつぎの代つぎの代へとばった飛ぶさきもりのすがたをいまに草の花あかとんぼダムの放流とどろくかそのむねに手をあててみよ秋彼岸見つめればだんだん観えて名月よあかるさよ世捨てびとらも月見酒ちんもくをもって真向かう台風よ嶺揺れるかえで紅葉のそのおくで◇デパートが
2020年5月12日 17:00
「故郷ほたる籠」~現代語俳句集~桃いちりん鳶舞う空に晴ればれとゆく川のさいごはひかりはるの海藤垂れてむらさきのそらしろい空せんねんのなかのことしの白藤よくっきりと富士がみえた日四月尽かたらうかコーヒー店で尽きる春はるがらがらごっとん自動販売機飛ぶひかりふたつでひとつ蝶の恋たんぽぽが現代らしく咲く日なた老画家にえがくしあわせひとり静八十八夜こころに故郷
2020年4月4日 18:00
「オカリナ」~現代語俳句集~深空からひかりひとすじはるの滝じんるいのゆめの初めの畑打ちよ祈るとはこういうことかぼたん雪コーヒーのかおり千年おぼろの夜春あかつき逢瀬は夢でげんじつでわれわれもたいようの塔春めくよ大ホールピアノひとつが春のおと指揮棒もはずむオーケストラよ春ふるさとを深呼吸してうららかよまた一人またひとり消え春の風邪いちにちの沈黙エープリル
2020年2月16日 17:17
「 春あかつき 」~現代語俳句集~むこうに富士むこうに筑波草の餅はるのあめ大阪に来てみたものの一つ一つちいさな地球木の芽吹く昔とはまぶしむものよねこやなぎきたぐによ木の芽はひとつずつ光そらんじて一句のなかのはるの旅ロケットが飛びたった空まさに春居ながらにはるかな隠岐よ春夕焼はるの月絵本にゆめがあるかぎり◇のぼるまで富士ははるかか春夕焼たからづか歌
2020年1月28日 01:30
「 春の足おと」~現代語俳句集~ひとすじのひこうきぐもよ大枯野大うちゅうの小さな家の日脚伸ぶボイジャーは今どのあたり冬銀河ヘッドフォン雪舞う空の静かさよ世の中にすこしおくれて焼き芋屋飛行機がとんでいったぞ焼き芋屋あるくたびとおざかるのが一月よとおい島寒ゆうやけとともに消え家じゅうのこともろともに寄鍋よプロキオンカペラシリウス庭焚火◇霜ばしらはるば
2020年1月16日 10:00
「 白鳥座 」~現代語俳句集~しんねんをおおきくひらく朝刊よかがみ餅さかのぼること神代まで初富士と一つになったこころこそ初みくじ大ひだまりのなかにいまつながっているのはこころ初電話パスポートひとりのこらず初空へしずかさのはてのしずけさ三が日去年今年へだてて暖簾いちまいよたき火して変らないもの変るものホットティー戦争へいわそして今◇ロボットがひょこ
2020年1月3日 10:30
「こころは天に」~現代語俳句集~あじさいが咲けばさくほど鎌倉よひろい空秋になったということか一人とは聖なることかクリスマスいのる手はちいさな平和聖夜の鐘おこってはほろびゆく国聖夜の鐘クリスマスツリーは光こころせよ人びとにときどき花屋クリスマス談笑のいっぽんみちを柚子湯まで旅で来て綺麗なことよこの世の雪愚痴もでて熱燗にするころあいよ一つたべてまるごとあ
2019年12月20日 12:53
「大日向ぼこ」~現代語俳句集~ちんもくが初雪になるふるさとよコンビニの一灯ふゆにまむかうか人びとはとどまりもせず行く年よさいげつをみおくることが落葉焚賀状書くおもいは遠嶺こえてこそおでん酒自分が見えてくることよ一家してわらったはての古ごよみ忘年会なんだかんだで生きてこそ駄菓子屋がふっとなくなる年末よどっしりとなるようになる年末よおおいなる安心のなかと
2019年12月7日 09:00
「 降る雪 」~現代語俳句集~あるものはストーブひとつ始発駅ゆめかたれそれからさきは雪の道ふるさとがおおきくひとつ冬月よ十二月とおくあゆんできたことよ焼き芋屋この世のひとはすべて客雪の空じんせいとおくとおくまで雪だるまことしも庭によみがえれ目つむってこたつは心羽ばたかす餅つきは日本のこころこめてこそ母たちのさいふにも鈴クリスマス◇凍てながら白いし
2019年11月12日 17:00
「 小春 」~現代語俳句集~さいげつがきこえる銀杏ふぶく中湯からでてだれも道後の秋のかぜたい焼きとかわりつづける日本とほのとあるポストひとつの立冬よ春夏秋冬あるきつづけて海のおと手のひらにすくえばしずか冬の海寒夕焼この世のはてはいましずか一日をまっしろにしてしぐれるかかたらいに行くさきざきの置炬燵雪降ると酒はこんなに美味しいか◇行くひとの手にもコ