見出し画像

現代語俳句への旅 24 ~春あかつき~


「 春あかつき 」
~現代語俳句集~

むこうに富士むこうに筑波草の餅

はるのあめ大阪に来てみたものの

一つ一つちいさな地球木の芽吹く

昔とはまぶしむものよねこやなぎ

きたぐによ木の芽はひとつずつ光

そらんじて一句のなかのはるの旅

ロケットが飛びたった空まさに春

居ながらにはるかな隠岐よ春夕焼

はるの月絵本にゆめがあるかぎり


のぼるまで富士ははるかか春夕焼

たからづか歌劇場じゅう春のうた

口ぶえをふいてひとりの春で居よ

ポーカーのそれぞれの顔どこか春

愛の日よふたりおおきな空のした

ぴちぴちとほねのちからの白魚か

乗ってゆけ乗ったくるまの隙間風

トンネルのさいはてにある春光よ

夜釣りして心いつしか春あかつき

Kusabue

いつも
ご覧いただき
ありがとうございます

Kusabue ホーム



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?