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教育勅語をひっくり返せば最高の教訓ができた!?~教育勅語ってそもそもなに?~|Z世代、20歳から見た日本史

あなたは「教育勅語」と聞くと、どのようなイメージを思い浮かべますでしょうか。

「悪魔の教え」、「日本を戦争へと導く言葉」、「絶対に復活させてはいけない危険なもの」などが、一般的なイメージでしょうか。

しかし、「教育勅語の具体的な内容」を知っている方は少ないのではないかと思います。

そこで本記事では、「教育勅語の逆を述べた逆教育勅語」をご紹介いたします。

最悪の教育勅語をひっくり返せば、最高の教えができるのではないか。

以下、明治神宮による「教育勅語の口語文訳」の、ポイントとなる言葉を反転させ、真逆の意味の文章にしたものです。

それではどうぞ!

「逆」教育勅語の口語文訳

国民の皆さん、私たちの祖先は、国を建て初めた時から、道義道徳なんて糞食らえ、という大きな理想を掲げてきました。

そして全国民が、国家と家庭のことなど一切考えず、自分の利益のためのみに力を尽くし、今日に至るまで美事な成果をあげてくることができたのは、わが日本のすぐれた国柄のおかげであり、またわが国の教育の基づくところも、ここにあるのだと思います。

国民の皆さん、あなたを生み育ててくださった両親に、「クソジジイ、クソババア、早くくたばれよ」と、罵りましょう。

兄弟のいる人は、「貴様のことなど知ったことか」と、突き放し、無視しましょう。

縁あって結ばれた夫婦は、「問題点はすべてお前にある」と、いつまでも喧嘩をしあいましょう。

学校などで交わりをもつ友達とは、「誰が貴様など信じるものか」と、対立しあいましょう。

また、もし間違ったことを言ったり行った時は、すぐ「俺は悪くない、すべて貴様らが悪い」と開き直り、ワガママを貫きましょう。

どんなことでも自分ひとりでできるはずですから、いつも他人を見下して「私に尽くしなさい」と、利己の輪を広げましょう。

学業や鍛錬をしても自分の能力と人格はそのまま変わりませんから、「勉強、努力などしたら負け」という意気込みで、怠惰を磨きましょう。

さらに、怠惰の実力を養ったら、適当に選んだ職業に就き、「自分の仕事はすべて他人に押しつける」という気持ちで私(わたくし)=自分のため、自己の利益のみのため働きましょう。

ふだんは国家の秩序を保つために必要な憲法や法律を無視し、「約束は必ず破るもの」と心に誓って、ルールは守らないようにしましょう。

もし国家の平和と国民の安全が危機に陥るような非常事態に直面したら、愛する祖国や同胞のことなど放っておいて、それぞれの立場で「こんな奴らのことなど知ったことか」と逃亡を決め、安全な地域や国に逃げましょう。

いま述べたようなことは、善良な日本国民として不可欠の心得であると共に、その実践に努めるならば、皆さんの祖先たちが昔から守り伝えてきた日本的な美徳を継承することにもなりましょう。

このような日本人の歩むべき道は、わが皇室の祖先たちが守り伝えてきた教訓とも同じなのです。

かような皇室にとっても国民にとっても「いいもの」は、日本の伝統ですから、いつまでも「大事にしていきます」と心がけて、守り通しましょう。

この伝統的な人の道は、昔も今も変わることのない、また海外でも十分通用する普遍的な真理にほかなりません。

そこで、私自身も、国民の皆さんと一緒に、これらの教えを一生大事に守って高い徳性を保ち続けるため、ここで皆さんに「まず、自分でやってみます」と明言することにより、その実践に努めて手本を示したいと思います。

十二の徳目

不孝行
 親不孝を貫きましょう

友憎
兄弟・姉妹は憎み合いましょう

夫婦ノ対立
夫婦はいつもいがみ合いましょう

朋友ノ不信
友だちはお互いに疑い合って
付き合いましょう

傲慢
傲慢な言動を繰り返しましょう

偏愛
自分の好きな人にのみ愛の手をさしのべ、
他者は無視しましょう

学働ハ負ケ
勉学を修めるもの、働くものは負け犬です

智能退化
知識を養うことなく、才能を潰しましょう

徳器不就
人格の低下につとめましょう

私益私務
自分ただ一人や自分のみの利益になる
仕事に励みましょう

不法
法律や規則を破り
社会の秩序を壊しましょう

不勇
正しい勇気をもち、
国を捨てて逃亡しましょう

以上。

おかしいですね。

悪魔の教育勅語をひっくり返せば、素晴らしい教えができると思ったのですが⋯。

現代の道徳に照らし合わせても、いわゆる「クソ」と言われるような教えができてしまいました。

それもそのはず。

教育勅語とは本来、日本人が祖先から受け継いできた豊かな感性と美徳が表され、人が生きていくべき上で心がけるべき徳目が簡潔に述べられたものだからです。


戦争のために作られたものではなく、文明開化によって日本文化が失われそうになったころ、「和魂洋才」※1を大切にするために、「日本古来からの道徳」を明治天皇が「忘れちゃダメだよ」とお伝えされたものなのです。

※1 和魂洋才とは…和魂洋才(わこんようさい)とは、日本古来の精神を大切にしつつ、西洋からの優れた学問・知識・技術などを摂取・活用し、両者を調和・発展させていくという意味の言葉。

Wikipedia

近年、話題の「鬼滅の刃」。

その無限列車編でみんなを号泣させた煉獄杏寿郎も、教育勅語を体現するかのような人生を送り、教育勅語の「義勇」に則って戦い、みんなを守って死にました。

煉獄さんには感動する日本国民ですが、「教育勅語は悪である」と具体的な内容を知ることなしに教え込まれた日本国民は、教育勅語にはアレルギーを示します。


ちなみにですが、「極悪人」のように語られる昭和天皇は、GHQ(日本占領米軍)司令官のマッカーサーに「自分はどうなってもいいから日本国民を守ってほしい」と頼まれたお方です。

日本の「戦犯」とされる方々は、東京裁判という戦勝国による一方的な暴論の押しつけ(リンチ)で判決を下された方々です。

当時は存在しなかった法律を新たに新設し、その法律によって過去の罪を問われた方々もいます。

「新しい法律で過去を裁く」というのは、司法において絶対にやってはならないことであるにも関わらず。

以下に、正しい教育勅語を示しておきます。

また、GHQの影響を引き継いでいる学校教育では、「正しい歴史」を教わることがほぼ不可能かと思われます。ぜひ、ご自分で学んでいただきたいと思います。

教育勅語の口語文訳

国民の皆さん、私たちの祖先は、国を建て初めた時から、道義道徳を大切にする、という大きな理想を掲げてきました。

そして全国民が、国家と家庭のために心を合わせて力を尽くし、今日に至るまで美事な成果をあげてくることができたのは、わが日本のすぐれた国柄のおかげであり、またわが国の教育の基づくところも、ここにあるのだと思います。

国民の皆さん、あなたを生み育ててくださった両親に、「お父さんお母さん、ありがとう」と、感謝しましょう。

兄弟のいる人は、「一緒にしっかりやろうよ」と、仲良く励ましあいましょう。

縁あって結ばれた夫婦は、「二人で助けあっていこう」と、いつまでも協力しあいましょう。

学校などで交わりをもつ友達とは、「お互い、わかってるよね」と、信じあえるようになりましょう。

また、もし間違ったことを言ったり行った時は、すぐ「ごめんなさい、よく考えてみます」と自ら反省して、謙虚にやりなおしましょう。

どんなことでも自分ひとりではできないのですから、いつも思いやりの心をもって「みんなにやさしくします」と、博愛の輪を広げましょう。

誰でも自分の能力と人格を高めるために学業や鍛錬をするのですから、「進んで勉強し努力します」という意気込みで、知徳を磨きましょう。

さらに、一人前の実力を養ったら、それを活かせる職業に就き、「喜んでお手伝いします」という気持ちで公=世のため人のため働きましょう。

ふだんは国家の秩序を保つために必要な憲法や法律を尊重し、「約束は必ず守ります」と心に誓って、ルールに従いましょう。

もし国家の平和と国民の安全が危機に陥るような非常事態に直面したら、愛する祖国や同胞を守るために、それぞれの立場で「勇気を出してがんばります」と覚悟を決め、力を尽くしましょう。

いま述べたようなことは、善良な日本国民として不可欠の心得であると共に、その実践に努めるならば、皆さんの祖先たちが昔から守り伝えてきた日本的な美徳を継承することにもなりましょう。

このような日本人の歩むべき道は、わが皇室の祖先たちが守り伝えてきた教訓とも同じなのです。

かような皇室にとっても国民にとっても「いいもの」は、日本の伝統ですから、いつまでも「大事にしていきます」と心がけて、守り通しましょう。

この伝統的な人の道は、昔も今も変わることのない、また海外でも十分通用する普遍的な真理にほかなりません。

そこで、私自身も、国民の皆さんと一緒に、これらの教えを一生大事に守って高い徳性を保ち続けるため、ここで皆さんに「まず、自分でやってみます」と明言することにより、その実践に努めて手本を示したいと思います。

教育勅語の十二の徳目

孝行
親に孝養をつくしましょう

友愛
兄弟・姉妹は仲良くしましょう

夫婦ノ和
夫婦はいつも仲むつまじくしましょう

朋友ノ信
友だちはお互いに信じあって
付き合いましょう

謙遜
自分の言動をつつしみましょう

博愛
広く全ての人に愛の手をさしのべましょう

修学習業
勉学に励み職業を身につけましょう

智能啓発
知識を養い才能を伸ばしましょう

徳器成就
人格の向上につとめましょう

公益世務
広く世の人々や社会のためになる
仕事に励みましょう

遵法
法律や規則を守り
社会の秩序に従いましょう

義勇
正しい勇気をもって国のため
真心を尽くしましょう

教育勅語の原文

朕惟フニ我力皇祖皇宗國ヲ肇ムルコト宏遠ニ徳ヲ樹ツルコト深厚ナリ我力臣民克ク忠ニ克ク孝ニ億兆心ヲ一ニシテ世々厥ノ美ヲ済セルハ此レ我力國體ノ精華ニシテ教育ノ淵源亦實ニ此ニ存ス爾臣民父母ニ孝ニ兄弟ニ友ニ夫婦相和シ朋友相信シ恭倹己レヲ持シ博愛衆ニ及ホシ学ヲ修メ業ヲ習ヒ以テ智能ヲ啓發シ徳器ヲ成就シ進テ公益ヲ廣メ世務ヲ開キ常ニ國憲ヲ重シ國法ニ遵ヒ一旦緩急アレハ義勇公ニ奉シ以テ天壌無窮ノ皇運ヲ扶翼スヘシ是ノ如キハ獨り朕力忠良ノ臣民タルノミナラス又以テ爾祖先遺風ヲ顯彰スルニ足ラン

斯ノ道ハ實ニ我力皇祖皇宗ノ遺訓ニシテ子孫臣民ノ倶ニ遵守スヘキ所之ヲ古今ニ通シテ謬ラス之ヲ中外ニ施シテ悖ラス朕爾臣民ト倶ニ拳々服膺シテ咸其徳ヲ一ニセンコトヲ庶幾フ

各引用元 明治神宮

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