見出し画像

中華人民共和国は’’中国’’か’’支那’’か~日本人がシナと呼んだ理由、世界のChinaの呼び方~

このようなツイートが、タイムラインに流れてきた。

行橋市議会議員でいらっしゃる、小坪慎也氏のツイートだ。

ツイートに添付されているリンクは、こちらのブログ記事のもの。

私はとくに「支那」との呼び方が「差別的」であるとか、そのように教わった記憶はない。

ただ、なんとなく「支那」と呼ぶのはよくないような、そんな空気を感じてはいた。

そんな中でのこのツイートだったので、リンク先の記事を読んでみたのである  

+++++

1.中国の人達の置かれた困った立場

私は中国生まれの中国育ちですが、日本人です。シナ人ではありません。中国には、中国銀行、中国放送、中国新聞、中国交通、中国電力など、社名に「中国」を含む多くの企業がありますが、言うまでもなくすべて日本の企業です。また中国には中国山地があり、中国自動車道が通っています。

シナ(支那)を「中国」と呼んではいけない三つの理由 より

なるほど、記事の執筆者は「中国地方」出身の日本人でいらっしゃるようだ。

私は幼いころ、「どうして日本に『地方』があるのだろう」と不思議に思っていたが、次第に「そういうものだ」と自分を納得させるようになっていた。

しかし、改めて考えてみればおかしなことだ。

日本以外の国が中華人民共和国を「中国」と呼ぶのであればおかしなことはないだろうが、国内に「中国」が存在する日本が中華人民共和国を「中国」と呼んでいては、何が何だかわからない。

近畿や北陸、中部、関東……などにも「地方」がつくので「中国地方」との呼び方に問題はないと思うが、隣国の名前と自国の地方の名前が  しかも市区町村レベルではなく大きな区分で  被っているというのは、いささか不思議な話である。

日本では中国という地名をまともに使えません。旅行のパンフレットのタイトルを「中国ツアー」にするとシナ旅行と勘違いされます。食品に「中国産」と付けるとシナ産と見なされます。

2007年、中国にある中国食品工業という会社が倒産しました。当時はシナ産の食品の安全性が世界的に問われた時期で、社名の「中国」がシナの事と勘違いされ、「シナの食品を専門に扱う会社」と思われて取り引きが激減したのでした。

(中略)

シナの「中國銀行」が日本に進出した際、中国の中國銀行との表記の衝突が問題になったこともあります。この時なぜか本家中国の中國銀行の方が、「國」の字を「国」に変え、支店のぶつかる場所では「本店岡山市」という記述を追加して対応したそうです。

シナ(支那)を「中国」と呼んではいけない三つの理由 より

たしかに、「近畿ツアー」や「北陸ツアー」などであれば意味をストレートに理解できるが、「中国ツアー」と書かれていると、多くの日本人は「中華人民共和国ツアー」であると誤認してしまうことだろう。

これはおかしな話だ。

なぜ、自国の地名の方が割を食っているのか。

’’中華人民共和国の「中國銀行」が日本に進出した際、中国地方の中國銀行と表記が衝突、中国地方の中國銀行の方が、「國」の字を「国」に変え、支店のぶつかる場所では「本店岡山市」という記述を追加して対応した’’

というのもおかしな話だ。

なぜ、外国の銀行が入ってきたからといって、日本の銀行が名前を変更しなければならないのか。

「異国へ進出するもその国の機関と名前が被ってしまった」という場合、他所から入った側が名前を変えるというのが道理なのではないだろうか。

日本人は、外国に対して「謎の配慮」をし過ぎている。

ここは日本だ。

日本は日本人の国なのだから、日本人が優先されて然るべきだろう。

そうでなければ、「国家」の存在意義がない。

その地においてその地の人間を優先しないのであれば、世界政府でもつくって ’’国家’’ を解体してしまえばよい。

2.中国は由緒ある日本の地名

比較にならない程古い中国の歴史

日本の山陽・山陰を合わせた地域を中国と呼ぶ歴史は非常に古く、『類聚三代格』の元慶二年(878)二月三日の官符に既に見られますから、少なくとも千百年以上の歴史があります。

一方、一般に日本人がシナを「中国」と呼び始めたのは戦後の事ですから、まだ六十数年(2009年執筆時点)の歴史しかありません。また「中国」と呼び始めた時点で、中華民国(建国1912年)はまだ三十数年の歴史しかなく、中華人民共和国(建国1949年)に至っては存在すらしていませんでした。

シナ(支那)を「中国」と呼んではいけない三つの理由 より

日本の山陽・山陰を合わせた地域を中国(地方)と呼ぶが、これは少なくとも千百年以上も前からのことなのだそう。

一方で、日本人が「支那」を「中国」と呼び始めたのは戦後のこと。

ということは、最大で見積もっても1945年~だろう。

加えて、当時の ’’支那’’ は「中華民国」であり、それも建国は1912年のこと。

現在、「中国」と呼ばれている「中華人民共和国」は、1949年に建国された国だ。

なぜ、2682年(2022年現在)もの歴史をもち  日本は世界最古の国として認められている  、そのうち1,000年以上も「中国」との名称を自国の地方に対して使用してきた日本が、建国から100年にも満たない中華人民共和国を、「中国」などと呼ばなければならないのだろうか。

ブログの執筆者は、「外務省の通達」にはじまり、「マスコミ」の報道にその原因があるとしている。

すべては外務省の通達から

事の始まりは、昭和21年(1946)に外務省が出した通達です。当時GHQの管理下にあった外務省は、東京都内の主要マスコミに対して「支那」の使用をやめるように通達しました。

中華民國の國名として支那といふ文字を使ふことは過去に於ては普通行はれて居たのであるが其の後之を改められ中國等の語が使はれてゐる處支那といふ文字は中華民國として極度に嫌ふものであり,現に終戰後同國代表者が公式非公式に此の字の使用をやめて貰ひ度いとの要求があつたので、今後は理屈を拔きにして先方の嫌がる文字を使はぬ樣にしたいと考え念のため貴意を得る次第です。要するに支那の文字を使はなければよいのですから用辭例としては

中華民國、中國、民國。
中華民國人、中國人、民國人、華人。
日華、米華、中蘇、英華

などのいづれを用ひるも差支なく唯歴史的地理的又は學術的の敍述などの場合は必しも右に據り得ない例へば東支那海とか日支事變とか云ふことはやむを得ぬと考へます。(昭和21年6月7日付「中華民国の呼称に関する件」より引用)

シナ(支那)を「中国」と呼んではいけない三つの理由 より

上記の通達を  不勉強なため完全に正確にとはいかないが  現代の日本語に訳してみた。

中華民国の国名として「支那」を使うことは、過去には普通に行われていましたが、その後、これを改められ「中国」などの言葉が使われています。「支那」という言葉は中華民国が非常に嫌悪感を示すものであり、現に終戦後、同国の代表者から公式、非公式に、「この言葉の使用をやめてもらいたい」との要求がありましたので、今後は理屈を抜きにして、先方の嫌がる言葉を使わないようにしたいと考え、念のため、貴意を得る次第です。要するに、「支那」の文字を使わなければよいのですから、

中華民国、中国、民国。
中華民国人、中国人、民国人、華人。
日華、米華、中蘇、英華

などのいずれを用いても差し支えありません。ただ、歴史的、地理的、又は学術的な叙述などの場合は、必ずしも上記によりません。例えば「東支東シ那海ナ海」や「日支事変」などと表記するのはやむを得ないことと考えております。

國神による現代語訳

要は、「『中華民国(現在の台湾)』が『支那』という呼び方を嫌がるので、『中国』などの違った呼び方にしてください」と言っているのである。

まあ、「支那」という呼び方を現地が嫌がると言うのであれば、それは仕方のないことではあるだろう。

しかし、「民国」や「民国人」、「華人」などの呼び名も可能であったにもかかわらず、「中国」との呼び名が広まったことは非常に不思議であり、奇妙なことである。

また、上記の通達をよく読めば、「支那」と呼ぶべきでないとされているのは「中華民国」、つまり現在の台湾のことなのだ。

※支那を治めていた中華民国政府は中国共産党に追い出され、支那は中華人民共和国となり、中華民国政府は台湾へと亡命した。

國神による補足

なにゆえ日本人は中華民国をわざわざ「中国」などと呼び、違う国である中華人民共和国までもを「中国」と呼んでいるのか。

日本人の歴史からは理解しづらいことかもしれないが、「中華民国」と「中華人民共和国」は、「同じ場所」に位置してはいても「同じ国」ではないのである。

驚くべきマスコミの力

ありとあらゆるすべてのメディアにおいて「支那」から「中国」への書き換えが行われ、過去の戦争の名前までもが、例えば「支那事変」は「日中戦争」にという具合に書き換えられました。その一方で「中国四千年」「中国文明」などと、あたかも何千年も前から「中国」という国があって、日本人がそう呼んでいたかのように触れ回りました。つまり単に国の呼称が変えられただけではなく、歴史全体が書き換えられたと言ってよいと思います。

(中略)

それでも個人の中にはいまだにシナと呼ぶ人はいるのですが、マスコミがこぞってシナを強引に「中国」と呼び続けるものだから、逆にシナと呼んでいる人達の方が何か特別な意図を持った人のように思われています。

シナ(支那)を「中国」と呼んではいけない三つの理由 より

私は学校教育において、「日中戦争」というものを習った。

しかし、病気で高校を中退して以降に歴史の資料を調べていると、「支那事変」として「日中戦争」の内容が出てくるのである。

何事かと思っていれば、そういうことだったのだ。

日本はただでさえ、GHQによって「大東亜戦争」を「太平洋戦争」に変えられている。

これは、「亜  亜細亜アジアの亜  」の文字から、「白人諸国に植民地支配されているアジアを解放する」という、大日本帝国における戦争目的のひとつを連想させない  「日本が一方的に侵略戦争を起こした」という物語を植えつける  ためであろうと考えられる。

その上で、まさか「支那事変」を、「日本人」が  正当な理由もなく(外務省の通達でも「唯歴史的地理的又は學術的の敍述などの場合は必しも右に據り得ない」となっている)  「日中戦争」へと名前を改変していたとは、甚だ憤りを覚える次第である。

その一方で「中国四千年」「中国文明」などと、あたかも何千年も前から「中国」という国があって、日本人がそう呼んでいたかのように触れ回りました。

シナ(支那)を「中国」と呼んではいけない三つの理由 より

これも問題であろう。

「中国4,000年の歴史」などと聞けば、「中華人民共和国は4,000年前から続いている国なんだ」と誤解する人間が出てもおかしくなく、実際に発生している。

実際は、「支那と呼ばれる地方には4,000年前から文明があったとされる」である。

押し付けに従うのはやめよう

さてこのような理不尽な押し付けによって、日本人とりわけ中国の人達は様々な不利益を被っています。中国は日本の地名です。戦争に負けたからと言って呼び名を強要されるいわれはありません。これがシナを「中国」と呼んではいけない一つ目の理由です。

シナ(支那)を「中国」と呼んではいけない三つの理由 より

たしかに、日本が中華人民共和国を「中国」と呼ぶのはおかしな話である。

「中華国」、「華国」など、その他の名称を用いる、もしくは、日本元来の「支那」という名称を用いるべきなのではないだろうか。

3.シナは世界の共通語

「支那(シナ)は日本人だけが使った差別語である」の嘘

「支那(シナ)は日本人だけの呼び名であり、中国人を侮蔑してこう呼んだのだ」と主張する人がいます。これはまったくの嘘です。「シナ」も「支那」も日本だけで使われた言葉ではないし、ましてや差別語ではありません。

『広辞苑』には、「支那」とはシナに対する外国人一般の呼称であると書かれています。

支那(しな)
(「秦(しん)」の転訛)外国人の中国に対する呼称。初めインドの仏典に現れ、日本では江戸中期以来第二次大戦末まで用いられた。戦後は「支那」の表記を避けて多く「シナ」と書く。

インド人の「シナ」という呼称に「支那」の字を当てたのは当のシナ人です。そしてシナ人自身も自国を支那と呼んでいました。国父とされる孫文も自国を支那と言っています。差別語であればシナ人は使わないはずです。

シナ(支那)を「中国」と呼んではいけない三つの理由 より

なるほど、支那人が「シナ」に「支那」の字を当て、支那人自身、また国父とされる孫文までもが自国を「支那」と呼んでいたと。

そのような「支那」という呼び方を「差別語」とするのは、さすがに無理があるのではないだろうか。

一方日本人は、元々シナを「から」「もろこし」と呼んでいました。「支那(シナ)」と呼び始めたのは外国人の影響です。江戸時代の学者・本居宣長(1730-1801)は、『玉がつま』の中で、日本の学者が外国の真似をして「支那」と呼ぶことを批判しています。

(中略)

このことからも、「支那」は「日本人だけが使った言葉」ではない事が明らかです。むしろその呼称が世界標準だったために、日本人までが使うようになったというのが真実です。

シナ(支那)を「中国」と呼んではいけない三つの理由 より

日本人は、支那のことを「から」や「もろこし」と呼んでいたと。

たしかに、言われてみればその通りだ。

それを国際標準に合わせて「支那」と呼ぶようになり、なぜか日本のみを対象に「差別的だからやめろ」と言われるようになった。

おかしな話である。

下記の一覧表は、世界の国々がシナを何と呼んでいるかをまとめたものです。これを見ると、国毎のなまりはあるものの、多くの国が「シナ」に基づく呼び方をしていることが分かります。英語の「チャイナ」もシナが変化したものです。朝鮮語の「チュングク」とベトナム語の「トゥルンコック」のみが「中国」に基づいた呼称のようです。

シナ(支那)を「中国」と呼んではいけない三つの理由 より

他の国々では China をどう呼んでいるか

シナ(支那)を「中国」と呼んではいけない三つの理由 より

「シナ人はシナと呼ばれることを嫌がっている」のうさん臭さ

また「仮に差別語ではないとしても、人が嫌がる呼称をわざと使うのはよくない」などともっともらしいことを言う人もいますが、シナ人が嫌がっているというのも非常に疑わしい話です。先に述べたとおり、シナは世界中の国々からシナもしくはその変形で呼ばれているのに、なぜそれらに対して抗議をしないのでしょうか。

(中略)

2000年、シナの巨大ポータルサイト 新浪(sina.com) に対して、日本に留学経験のあるシナの学者が抗議をしたことがありました。「Sina は日本による差別語だから改名するべきだ」と言うおなじみの主張です。それに対して sina.com の代表者は「Sina(シナ)は英語のChina(チャイナ)の過去の発音で、それ自体に侮辱の意味はない」と言って拒否したそうです。

(中略)

大体「シナ」を差別語だと言い張るシナ人は、日本にいて日本のマスコミ報道に接した人が多いようです。もしシナにいるシナ人が sina.com の名称を嫌がっているとしたら、わざわざ日本に留学した学者に指摘されるまでもなく、最初から大騒ぎになっていたはずですし、間違っても人気サイトなどにはならなかったでしょう。

シナ(支那)を「中国」と呼んではいけない三つの理由 より

もはや、反論の余地はない。

実際に「シーナ」や「チナ」、「シーヌ」などほぼ「シナ」である呼び名で呼んでいる国が多く存在する。

そして、「sina.com」が人気サイトになっている。

支那人は本当に、「支那」の呼びを差別的であると考えているのだろうか。

一部の人間に吹き込まれている  日本のリベラル左翼のように  だけなのではないだろうか。

4.二つの「中国」

そもそも「中国」と言う言葉には「世界の中心の国」という意味の普通名詞の用法があります。この用法は固有名詞としての「中国」とは違って非常に長い歴史があります。その言葉は中華思想という世界観を前提としています。

シナ(支那)を「中国」と呼んではいけない三つの理由 より

中華思想とは何か

その世界観は「中国」を中心として四方に野蛮な異民族がいるというものです。四方の異民族は東夷(とうい)、西戎(せいじゅう)、南蛮(なんばん)、北狄(ほくてき)と呼ばれました。

シナ(支那)を「中国」と呼んではいけない三つの理由 より

なるほど、中華思想においては、日本人(大和民族、琉球民族、アイヌ民族のすべて)は「野蛮な異民族」とされているわけである。

私が以前から「中華思想は傲慢ごうまんな思想である」と考えているのは、このようなところに理由がある。

中華人民共和国には、この中華思想が根強く残っているように見える。

だからこそ、チベットや内モンゴルを強奪、弾圧し、ウイグル人に対してジェノサイドを行っているのであろう。

彼らにとって「ジェノサイド民族浄化」は、「蛮族を矯正してやっている」程度の認識に過ぎないのであろうと想像できる。

そして「中国」には、天からの命令(天命)を授かって世界を治める「天子(てんし)」がいるとされました。天子が政治を行う場が朝廷です。皇帝は天子の別称で、「皇」の字は天子にのみ許されるとされました。皇帝は「中国」を治めるのみならず、四方の野蛮な国々をも臣下として従え、その国の長に「王」の称号を授けました。

(中国)

シナの皇帝は自国を「中国」と尊称で呼び、臣下の国にも「中国」と呼ばせました。だからシナの忠実な臣下である朝鮮などは、シナを「中国」と呼びました。つまり他国を「中国」と呼ぶ国は、その国の臣下の国に他ならないという事です。

シナ(支那)を「中国」と呼んではいけない三つの理由 より

支那人が「中国と呼べ」と言うのは、中華思想に基づいて「おい、蛮族。我々をご主人様として崇めなさい」と言っているに等しいのだ。

傲慢にも程がある。

2682年という世界最長の歴史をもつ日本が、このような非礼に従う道理はないはずだ。

我々は「蛮族」でも、「中国の臣下」でもない。

誇りある日本に生まれた、誇り高き日本人だ。

新たな秩序を持ち込んだもう一つの中国

ところが7世紀の始め、シナの前にもう一つの大国が現れました。その国もまた自国を中国と呼びました。次に示すのはその国から送られてきた国書の一節です。

日出づる処の天子が日没する処の天子に手紙を送る
(日出處天子致書日沒處天子)

天子が二人になっています。続いて送られて来た二通目の国書は次のようなものでした。

東の天皇が謹んで西の皇帝に申し上げます
(東天皇敬白西皇帝)

天子にしか許されないはずの「皇」を名に持つ元首が二人います。

言うまでもなく、これは日本がシナに送った国書です。

(中略)

先に述べた中華思想の世界観を理解していれば、この二つの国書が提示しているものが、共に「二つの中国」という新しい世界観であることがお分かりでしょう。これは一つの中国を前提とするシナ人の中華秩序を否定するものでした。隋の煬帝は不本意ながらもこの国書を受け入れています。

シナ(支那)を「中国」と呼んではいけない三つの理由 より

つまり、日本は自国を「中国」と名乗りはしなかった  日本は中華思想の国ではない  が、支那にとってみれば、日本は「中華思想上の中国」であったのである。

支那は不本意ながら、この国書を受け入れ、「2つの中国」を誕生させた。

支那自身が、日本を「中国」として認めたのである。

つまり、日本と支那は対等なのであって、我々が「中国の臣下」として支那を「中国」と呼ぶ道理はないはずなのだ。

この新しい秩序を受け入れなかったのは、シナよりもむしろシナの属国の朝鮮でした。明治時代に日本が朝鮮に修好を申し入れた時も、国書に「皇」の字が使われていると言って拒否しました。今でも朝鮮人などが、天皇という呼称を嫌って「日王」などと言うのは、この「二つの中国」という世界観を認めたくないからです。日本国内にも、執拗に聖徳太子の存在を否定し、大和朝廷を「ヤマト王権」と言い換えたがる勢力がありますが、まったく同じ発想です。「朝廷」は天子が政治を行う場、「王」は皇帝の臣下であることを思い出して下さい。「大和」を「ヤマト」に置き換えるのは「大」が敬称だからです。

シナ(支那)を「中国」と呼んではいけない三つの理由 より

>日本国内にも、執拗に聖徳太子の存在を否定し、大和朝廷を「ヤマト王権」と言い換えたがる勢力がありますが、まったく同じ発想です。

これは衝撃的な話であった。

なぜなら  私は塾でのアルバイトを経験しているのだが  現在の教科書には、「大和朝廷」ではなく「ヤマト王権」と記載されているためである。

「日本の教育現場に、反日的な思想をもった朝鮮人が入り込んでいる」と言うと鼻で笑う者も多いが、そうでないなら、なぜ朝鮮人的な思想が日本の教科書に反映されているのか。

おかしな話である。

シナを「中国」と呼ぶことは日本の基本的立場に反する

さて今日の私達は当たり前のようにシナを「中国」と呼んでいますが、それは「中国」が「中華人民共和国」の略称だと思っているからです。しかしそう呼ぶことは、聖徳太子が確立なさった「二つの中国」という日本の基本的立場を危うくするものです。日本こそが中国なのに、なぜ他国を「中国」などと呼ぶのでしょうか。これがシナを「中国」と呼んではいけない二つ目の理由です。

朝鮮人やベトナム人がシナを「中国」と呼ぶのは、臣下の国としての長い歴史を反映したものなので問題ありません。

シナ(支那)を「中国」と呼んではいけない三つの理由 より

日本人は、自国の歴史を軽視し過ぎである。

だから、米国の占領政策はとうの昔に終了しているにも拘わらず、未だに「太平洋戦争」などという呼称を使用し、祝祭日の名前すら本来のものに戻すことなく、さらには支那を「中国」などと呼ぶ。

「中国」という呼び名は「華人民共和」の略称などではなく、「我々は中国の臣下である」との意思表示なのである。

そのような呼称を用いているから、日本は中華人民共和国から下に見られ、好き放題にされているのである。

日本は朝鮮半島とは異なり、支那を宗主国とした歴史はない。

5.なぜ日本人にシナと呼ばれると都合が悪いのか

打ち砕かれた古い中華秩序

さて19世紀末、日本は日清戦争(1894-1895)で清国を破り、清の属国であった朝鮮を独立させました。

(中略)

しかし日本と清の関係は悪化しませんでした。清の故国である満洲は日清戦争の後ロシアに占領されていましたが、日本は1904年の日露戦争を戦ってロシアを追い出し、清の手に取り戻しました。さらに日本は満洲の地にインフラを築き、治安を守り、産業を発展させました。この頃からおびただしい数のシナ人が満洲に移住してきました。

シナ(支那)を「中国」と呼んではいけない三つの理由 より

そう、日本は満洲まんしゅうにおいて、地元民と仲良くやっていたのである。

現在の学校教育では  「大日本帝国が悪いことをした」というGHQのつくった物語に基づいて  「日本が満洲を侵略し、さらに中国(支那)を侵略しようとした」のが日中戦争(支那事変)である、と習う。

しかし、実際のところは、大日本帝国は満洲をロシアから守り、インフラを築き、治安を守り、産業を発展させたのである。

そして「支那事変」についても、以下のような流れの中で、支那が大日本帝国を挑発、攻撃したために勃発したものであるとの見方が大きくなりつつある。

シナの独立と乗っ取り

当時シナ人は清の中で満洲人の支配下にありましたが、日本への留学生らを中心として民族独立運動が起こり、辛亥革命(1911)によって独立を勝ち取りました。ところが彼らは中華民国を建国(1912)すると「五族共和」という事を言い始め、清の支配領域すべてを引き継ぐと宣言しました。

下の地図は清の支配領域の全体を表したものです。いわゆるシナとは「漢族」と書かれた領域のことです。清の領土を引き継ぐという事は、シナ人の領土だけではなく、満洲、モンゴル、ウイグル、チベットの各民族の領土すべてを自分の支配領域にするということです。

シナ(支那)を「中国」と呼んではいけない三つの理由 より

清代の民族分布

シナ(支那)を「中国」と呼んではいけない三つの理由 より

今も昔も、支那人のやることは変わらないのである。

民族の根本思想  支那人であれば ’’中華思想’’ 、日本人であれば ’’和を以て貴しとなす’’   は、そう簡単には変わらない。

「蛮族を臣下として従える」という中華思想が根本にあるから、支那人は未だに、ウイグルジェノサイドなどという野蛮で卑劣な行為を行っているのだろう。

「中国」の意味の変更による侵略の正当化

その時に戦略的に使われたのが「中国」という言葉です。元々「中国」とは自国を表す尊称に過ぎなかったのですが、この頃から支那と同じく領土や国家を表す固有名詞として使われるようになりました。しかも清の領土を引き継ぐと宣言することで、かつて一度もシナの領土でなかった広大な領域をそこに含めたのでした。

(中略)

支那 = 漢族の領土
中国 = 漢族の領土+満洲族の領土+モンゴル族の領土+ウイグル族の領土+チベット族の領土

(中略)

もちろん他民族の同意を得た訳ではありません。この頃からシナ人は日本に対して「支那と呼ぶな」と言って来るようになります。

結局第二次大戦後、シナは満洲国をまんまと自分のものにし、日本が多額の投資をした満洲の産業をも手に入れました。しかしそれまで満洲は、歴史上ただの一度もシナの支配下になったことはありませんでした。それなのに満洲国の建国を助けた日本は、いつのまにか「中国を侵略した」ということにされています。

その後シナは、モンゴル人(一部は独立)、ウイグル人、チベット人に対する侵略、抑圧、虐殺を繰り返し、それらの地域に大量のシナ人を流入させて「民族浄化」を推し進めています。

シナ(支那)を「中国」と呼んではいけない三つの理由 より

支那人は現在も、ウイグル人、チベット人、そして内モンゴルのモンゴル人に対して民族浄化を行っている。

「野蛮な民族」は、果たしてどの民族のことなのだろうか。

中華思想が聞いて呆れる。

シナを「中国」と呼ぶことは侵略の手助け

私達がシナをシナと呼ぶ時は、シナ人が満洲、モンゴル、ウイグル、チベットの各民族の領土を侵略している実態が浮き彫りになります。反対にシナを「中国」と呼ぶ時は、シナ人による他民族の支配を正当化し、侵略を積極的に手助けすることになります。これがシナを「中国」と呼んではいけない三つ目の理由です。

シナ(支那)を「中国」と呼んではいけない三つの理由 より

我々が支那を「中国」と呼ぶ行為は、現在の中華人民共和国がジェノサイドを行っている秩序を肯定する行為にほかならない。

よって、私は今後、基本的に「支那」もしくは「中華人民共和国」との呼称を用い、Twitterでは  イーロン・マスクによる改革後のことはまだわからないが、以前のTwitterでは「支那」とツイートするとアカウントをロックされていた  「China」もしくは「中華人民共和国」との呼称を用いることに決めた。

+++++

本記事では、かなり大量に「シナ(支那)を「中国」と呼んではいけない三つの理由」の本文を引用した。

これは、ただリンクを貼るよりも、引用しながら記事を書いた方が読まれるためである。

この話題に関する、ここまで筋の通った情報は、  ネット上では  なかなか見られないため、拡散させることを重要視した(記事が2009年のものであることも考え)。

読者さまにおかれては、「シナ(支那)を「中国」と呼んではいけない三つの理由」のリンクをタップし、ぜひ、全文を読まれてほしい。

大量に引用したとはいえ、飛ばした部分もまた大量にある。

記事として非常に面白いものなので、ぜひとも読んでいただきたい。

+++++

國神貴哉のTwitteはこちら

P.S. 記事を気に入っていただけましたら、スキ(♡ボタン)やフォローなどしていただけますと嬉しいです!

単品購入された方は、メンバーシップ(月1,000円で有料記事  過去記事も含む  を購読できる)への入会をご検討いただけますと幸いです!

P.S.② 國神の活動は、みなさんのサポートによって支えられています。いつもありがとうございます。記事内容がよいと思ってくださった場合は、100円で構いませんので、下のサポート欄から投げ銭をいただけますとありがたいです。よろしくお願いいたします。

この記事が参加している募集

日本史がすき

最後までお読みいただきありがとうございます! こちらは投げ銭エリアです。100円~10,000円の任意の金額を投げ銭していただけます! サポートをいただきましたら、心ばかりですが、「感謝メッセージ」をお送りさせていただきます♪ いつも本当にありがとうございます!