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【アーカイブ】愛の、回し蹴りを入れたい。日本公開40周年『ドラゴン特攻隊』の謎②
前章でもお伝えしたジャッキー・チェン(成龍)がゲスト格で出演した映画『ドラゴン特攻隊』(83年)の前に撮られた『アマゾネスコマンドー』と『セクシー・コマンド部隊/ピンク・フォース』(共に82年)の主演は、いずれもブリジット・リン(林青霞)です。ココで気付いた方もおられると思いますが、『ドラゴン特攻隊』はジャッキーというより実はブリジット・リン主演のアクション大作3作目という位置付けなのです。ただ、
もっとみる【アーカイブ】頭がメンタイコになる!? 日本公開40周年『ドラゴン特攻隊』の謎①
数あるジャッキー・チェン(成龍)出演作中でも極め付きの怪作として、現在でもファンから失笑かつ黙殺されがちなのが、1983年12月17日に日本でも封切られた『ドラゴン特攻隊』(83年)です。
この作品でジャッキーは、台湾での初監督作『クレージーモンキー笑拳』(79年)撮影後発生した失踪事件の禊の意味合いも含め、実際調停に入ったジミー・ウォング(王羽)、そしてブリジット・リン(林青霞)始め台湾のオー
【妄想考察】女探偵はライダー・ガール!? 「ザ・スーパーガール」藤村マリの謎③
「仮面ライダー」第14話「魔人サボテグロンの襲来」の白眉である一文字隼人の初変身直前、立花藤兵衛(小林昭二)や滝和也(千葉治郎)を交えて、姿を消した本郷猛の行方について、こんなやり取りがあります(右記リンクのYoutube動画参照)。
一文字「本郷猛はショッカーの別計画を追って、日本を離れた」
立花「外国へ行ったのか」
一文字「そうです。ルリ子さんも後を追っていきました」
滝「ルリ子さんも…」
【アーカイブ】李小龍没後50周年~黙殺された"ブルース・リー役"俳優秘話(本論&大結局)
ブルース・リー(役)は、スクリーンにのみ登場したわけではありません。ココではあえて名前は挙げませんが、香港や台湾で放送されたTVドラマにもブルース・リーを演じた俳優たちが数名確認できます。
そうした映像作品でブルース・リーを演じてきたなかに、デビット・リー(李尚文/李尚義/李煒尚)という香港の俳優がいたことを憶えている人が、果たしてどれ位いるでしょうか。彼は2001年に日本で制作された『G.O.D
【アーカイブ】李小龍没後50周年~黙殺された"ブルース・リー役"俳優秘話(序章)
早逝のスーパースター、ブルース・リー(李小龍)を演じるというのは、アジアの俳優にとってのステータスでもあり、ファンやマニヤにとっては、究極の夢とも言えることです。
リーの死後、いち早く彼を演じたブルース・リィ(黎小龍)こと何宗道は、90年代に制作されたアンソロジー「死闘伝説TURBO」インタビューで「恥ずべき過去、本人に申し訳ない」と俯いていましたが、近年は海外のマニヤと笑顔でツーショット写真に
【妄想考察】女探偵はライダー・ガール!? 「ザ・スーパーガール」藤村マリの謎①
今回は2020年6月の投稿以来となりますが、東京12チャンネル(現・テレビ東京)で放送していた"お色気アクションドラマ"「ザ・スーパーガール」(1979年~80年)を再度取り上げたいと存じます。前投稿のリンクはあえて貼りません。今回全く異なる話題となりますので。ドラマ自体の概要など気になる方は、wikipediaやDVDボックスの解説などでご確認ください。
「ザ・スーパーガール」のメインキャラク
【アーカイブ】日本公開45周年・世界最高水準の『死亡遊戯』をスクリーンで…
2010年10月27日、「東京国際映画祭」へ10数年ぶりに行った時のことを記します。以前は渋谷東急が中心だったんですが、その時は六本木ヒルズ内のTOHOシネマズがメイン会場となっていました。
この日向かったのは、ブルース・リー(李小龍)生誕70年記念の特集上映。メインは『死亡遊戯』東宝東和バージョン。これは文字通り日本で1978年に東宝東和配給により全国公開された時のプリントをそのまま蔵出ししてき
【アーカイブ】功夫映画アクターズ・ファイル① 日本初放送40周年!!『ドラゴンカンフー・龍虎八拳』
『ドラゴンカンフー・龍虎八拳』(原題:小子命大/The Avenging Boxer、79年)が日本のテレビで初放送されたのは、1983年3月26日のフジテレビ系「ゴールデン洋画劇場」。その時期は当時"中国武術の至宝"と称せられたリー・リンチェイ(後のジェット・リー)の初主演作『少林寺』(82年)が、日本でも大ヒット。一方ではジャッキー・チェン(成龍)監督兼主演の『プロジェクトA』(83年)の完成
もっとみるブレンダ・ソング主演『カンフー・プリンセス ウェンディ・ウー』②
『カンフー・プリンセス ウェンディ・ウー』(2006年)の主人公は、学園祭でクイーンになることを夢見るイマドキの女子高生。この設定がドラマに大きな奧行きを加えているのは明白です。香港を本場とするカンフー映画や武侠ファンタジーの潮流を汲みながら、本作にはハリウッド=アメリカ映画が連綿と作り続けてきた若者やファミリー向けの人気ジャンル、つまりガーリー・ムービーや学園ドラマだったり、家族や兄弟間の愛情や
もっとみる【アーカイブ】「必殺」の亜流であって亜流でなし! 「影同心」②
前述の通り、「影同心」の主人公3人のキャラクターは「必殺」シリーズの顔ともいえる中村主水(藤田まこと)からインスパイアされてるワケですが、やはりその根底にある面が決定的に違っているのです。
オリジナルである中村主水の真骨頂は、表は"昼行灯"と呼ばれるぐうたらでパッとしない同心でありながら、裏では凄腕の剣客として活躍するという「二面性」とそのギャップにあります。
ところが…、「影同心」でそういった二
【アーカイブ】1976年のサモ・ハン③
1976年、ゴールデン・ハーベスト作品『秘龍拳/少林門』のOPシーン追加撮影のため、これまで縁の薄かった台湾の地に立ったサモ・ハン(洪金寶)。しかし、彼がこの地を訪れたのはこの追加撮影のためだけではなかったのです。
実はサモには台湾で撮る初主演映画の企画が舞い込んでいました。タイトルは『燃えよデブゴン出世拳』。明王朝を建国した朱元璋の若き日の武勇伝を描いた時代劇で、日本では1984年にテレビ東京の
マコーレー・カルキンと婚約! ブレンダ・ソング主演『カンフー・プリンセス ウェンディ・ウー』①
「ホーム・アローン」2部作(90・92年)で日本を始め世界的な人気を博した子役出身の俳優マコーレー・カルキンが、8歳年下の女優と4年越しの交際の末に婚約したとのニュースが1月末に報道されました。
婚約者の名前はブレンダ・ソング。中国の少数民族出自の父親とタイ人の母親をもちカリフォルニア州で産まれたアジア系の女優です。
カルキン君同様子役の出身で、2000年にディズニー・チャンネルのオリジナル映像