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リハビリ知識

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リハビリの知識についてど素人ながらまとめています。
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2023年1月の記事一覧

運動器エコーの罠

運動器エコーの罠

こんにちは。理学療法士のこうやうです。

今回は

運動器エコー

について話していきたいと思います。

最近理学療法士業界でも注目されているエコーですが

私が勤めているクリニックでも使わせていただいており

大変役立っています。

理学療法士のやっていることが視覚化されるというのが

このエコーの最大のメリットです。

しかしこのエコーの普及は

私は大きなデメリットを秘めているとも思っていま

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人間は人間の結果しか観測できない  ~剥がしブームがなぜ生まれたのか~

人間は人間の結果しか観測できない  ~剥がしブームがなぜ生まれたのか~

こんにちは。理学療法士のこうやうです。

何やら難しそうなタイトルですが

割と簡単な話なので安心してください。

理学療法士は評価をしてはじめて

治療の方向性がわかります。

ではその評価の情報源はなんでしょうか。

それは

姿勢、筋力、関節可動域、動作など

身体が作り出した結果です。

よくいわれるのが

ROM制限があるからROMex、筋力低下があるから筋トレ

といったように

結果

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「わかりやすく伝える」の功罪

「わかりやすく伝える」の功罪

こんにちは。理学療法士のこうやうです。

今回は

わかりやすく伝える

ことについて話していきたいと思います。

一般人の方へ知識を共有したい時や

相手に内容を伝わりやすくするには

このテクニックは非常に重要です。

わかりやすく伝えられる人は

頭がいいと思われているように

「わかりやすく」というのは難しいことなんです。

しかし私の意見ではありますが

この

「わかりやすく」が科学の

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股関節と骨盤底筋の解剖的相互関係

股関節と骨盤底筋の解剖的相互関係

こんにちは。理学療法士のこうやうです。

今回は

股関節と骨盤底筋

について書いていきたいと思います。

英語論文を今回も簡単に翻訳させていただきましたので

よろしくお願いいたします。

それでは始めます。

閉鎖筋膜を介した肛門挙筋による排便/排尿機能への内閉鎖筋による股関節運動の寄与の解剖学的基礎https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/jo

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運動器は部品ではない

運動器は部品ではない

こんにちは。理学療法士のこうやうです。

今回は

運動器

について話していきたいと思います。

運動器理学療法は割と人気な分野であり

勉強会もさかんに行われています。

この運動器理学療法について

わたしなりに書かせていただきますので

よろしくお願いいたします。

それでは始めます。

現在の運動器治療の考え方今の運動器の考え方は

機械論に基づいています。

説明すると割と簡単で

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肩の痛みと関連のある機能とは?

肩の痛みと関連のある機能とは?

こんにちは。理学療法士のこうやうです。

今回は

肩の痛みと機能

について書いていきたいと思います。

今回も海外論文の翻訳と簡単な要約をさせていいただきましたので

よろしくお願いいたします。

それでは始めます。

回旋筋腱板疾患患者の可動域と筋力と、痛み、障害、健康関連の生活の質における患者の視点との関係

The relationship of range of motion and

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「動的平衡」から見る臨床推論の再考

「動的平衡」から見る臨床推論の再考

こんにちは。理学療法士のこうやうです。

今回は

動的平衡

について書いていきたいと思います。

福岡伸一先生のベストセラーでもある

動的平衡ですが

理学療法においてどのような考え方ができるのか

わたしなりに書かせていただきますので

よろしくお願いいたします。

それでは始めます。

生命は負のエントロピーから逃れられない宇宙の大原則として有名なのが
「エントロピー増大の法則」である。

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インソールが効果的なのはなぜか

インソールが効果的なのはなぜか

こんにちは。理学療法士のこうやうです。

今回は 

インソールの介入

について話していきたいと思います。

臨床で実際に使っていても

かなり効果的であり

つい最近も手引き歩行レベルの人が

独歩見守りレベルまで変化しました。

ですがなぜここまで効果的なのでしょうか。

私なりの見解を書かせていただきますので

よろしくお願いいたします。

それでは始めます。

勝率は高いまず結論からいう

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医療=科学ゆえの壁

医療=科学ゆえの壁

こんにちは。理学療法士のこうやうです。

今回は独り言に近いので

お時間のある方だけ見てください。

医療はいわゆる科学だと思うのですが

この科学は私たちの生活に深く貢献しています。

医療業界でもエビデンスというものがあるように

科学が構築されることによって

より根拠をもって医療を提供することが可能になっています。

このように私たちが常に触れている科学というのは

文字通りの叡智の結晶

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多元計算解剖学とは

多元計算解剖学とは

こんにちは。理学療法士のこうやうです。

今回は

多元計算解剖学

について話していきたいと思います。

まったく聞いたことがないと思いますが

実は私もよくわかりません。

しかし割と面白い学問だと思いますので

紹介させていただきます。

よろしくお願いいたします。

それでは始めます。

多元計算解剖学とは「多元計算解剖学」とは、

空間軸、時間軸、機能軸、病理軸の4軸を基盤として

計算

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