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今日の言の葉

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その日、降りてきた言の葉を綴っています。あなたの良き日々に繋がれば幸いです。
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2024年3月の記事一覧

大人の教養④いかに自分を客観視できるか

大人の教養④いかに自分を客観視できるか

どんな時でも慌てず騒がず
落ち着いて冷静な言動をとれるのは
教養ある人の特徴のひとつです。
それはたとえるなら
揺れる電車や船上で
うまくバランスを取るようなもの。
状況に応じながらも
自分を見失わないのです。
これができるようになるには
自分を客観視する力を身につけます。
少し離れたところから
自分を見つめるもう一人の自分がいる。
これは坐禅をすることで
だんだん身についていきます。
最初は妄想

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大人の教養③空気は読むのが当たり前

大人の教養③空気は読むのが当たり前

いかに空気を読むか。
言い換えればこれは
察するということです。
そして、日本の伝統文化では
察する力が能力に直結してさえいました。
たとえば剣術なら
察する力が高い方が
より相手を制することができますし
茶の湯などは察する力なくして
亭主も客も務まらないのです。
空気は読むのが当たり前。
察する力は磨き上げれば
テレパシーにもなります。
ただ問題は
その空気をどう受け取り
それに対してどう対応す

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大人の教養②稽古や学びは教養の扉

大人の教養②稽古や学びは教養の扉

教養とは点数をつけられるものではありません。
その人の思索や経験によって深まり
醸されていくからです。
武道や茶の湯、花に折り方など
いにしえから伝わる稽古は
単にその術を身につけるためではなく
目には見えないものを
磨いていくために行われました。
技術を通して霊性を磨き上げたのです。
それを思えばあらゆる稽古や学びは
教養を深めていくための
扉であり、道でありました。
稽古に代わるものは
いくら

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大人の教養①そもそも教養って何?

大人の教養①そもそも教養って何?

人生を豊かにするうえで
不可欠なもの。それが教養です。
でも、高学歴であることすなわち教養
というわけではありません。
では、教養とは何なのか?
まずはそこから提議していきましょう。
思いつくままに挙げていくと
・他者の意を汲むことができる
・自分を客観視できる
・情報に流されない
・自分なりの尺度がある
・ものごとにとらわれない
・自由な発想ができる
・感受性が豊か
・歴史文化に敬意を抱いている

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「幸う国」は行方不明

「幸う国」は行方不明

「言霊の幸う国」
この言葉が目に飛び込んだ時
ハッと息を呑んだ。
ひとは「ハタ」と気づいた時
感嘆を発するのではなく
むしろ吸い込むのだ。
息を引き取るというけれど
命に幕が閉じられる時も
やはり吸い込むのだという。
「言霊の幸う国」という言葉を前に
なぜ息を呑んだのかと言えば
それが遠い幻影に見えたから
失われた憧憬に思われたから
途切れてしまったように感じられたから
胸を突かれたみたいに
軽い

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美しさって何だろう

美しさって何だろう

それは、永遠のテーマ。
突き詰めた究極の美は
目に見えないものとなるに違いない。
だけど人は絶えず
それをなんとかして
形あるものにしようとする。
その時、否応なしにズレが生じる。
だから人は
「そうではない」と
飽くなき美を探究する。
そこには未完成を認めない、
という意識が垣間見えている。
完成していないと容赦しない
完璧でないと失望する
この意識が
どれほど人を追い詰めてきただろう。
高く壁

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「言葉」を畏怖する心情

「言葉」を畏怖する心情

言葉というものを
不用心に扱うようになっているかも知れない。
その昔、小泉八雲は美保関の旅館で
可愛らしい給仕の娘さんに
「卵はありませんか?」と尋ねたところ
娘さんは観音様のような微笑みを浮かべ
「あひるの卵が少しございます」と
返事をしたという。
その丁寧な応対ぶりに八雲は嬉しい喜びを覚えた。
彼がついに日本に骨を埋めたのは
他にも種々の理由があろうけれど
そこには必ず言葉があったはずで
おそ

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月が教えてくれること

月が教えてくれること

月は私たちの内面を照らします。
表には出さない想いや願いばかりか
自分でも忘れたと思っていた過去を
静かに浮かび上がらせることもあります。
満ちては欠けるばかりか
時に太陽と重なり合うことで
光を失い闇に影を映すばかりになる
そんな時はさらに深く
過去世からの想いにまで
アクセスすることもあるのです。
決して気づかなかった水面下の想いが
静かに浮上してきた時
浄化と昇華が行われます。
満ちては欠け

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早くも蝕の季節。急な展開の予感

早くも蝕の季節。急な展開の予感

3月25日は半影月蝕、4月8日は皆既日食です。
早くも蝕の季節が始まります。
2024年は突発的な変化や展開が
社会でも、身近なところでも起きそうですが
例年5月頃にやってくる蝕の季節も
なんとお彼岸明けに訪れるのです。
昼夜をほぼ等分に二分する春分は
潜在化での「分かれ」がもたらされましたが
そのわずか5日後には
満月の半分が太陽によって隠され
またも二分化の現象がおきる。
何を選びとり何を捨て

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花道を歩く

花道を歩く

万物は常に変化して止みません。
変化のうちには
切り替わりの時節もあります。
それが節目です。
穏やかに変わっている最中は
変化に気づないものですが
節目では否応なしにわかります。
変わりゆくものごとに付随して
人との別れも生じます。
離れていく場もあるでしょう。
どんなに慣れ親しんでも
いずれは変わっていってしまう。
寂しくて当たり前です。
節目の時は、その寂しさごと
変化を受け入れていきましょ

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神さまは待っている

神さまは待っている

大地を揺らし
大浪を起こしながら
これはあなたがたの心の内
そう、伝えているかもしれない
マグマを噴き上げ
炎を巡らせながら
これはあなた方の怒り
そう諭しているのかもしれない
人の気は天に挙げられ
天はそれを大地に降ろす
人類の業がことごとく転写され
自ら首を絞めているのが、今。
それでも大いなる力は
守ろうとしている。
護りながら、気づくのを待っている。
まなこがひらかれるのを
待っている。

春分おめでとう

春分おめでとう

昼夜の長さが同じになる春分は
文字通り分かれ目でもあります。
二分されていく
枝分かれでゆく
その分岐点が春分です。
別れと出会いとが交差するばかりか
自分の中でも
終わるものと始まるものがあります。
すべて流れのままに受けいれて
新たな扉を開きましょう。
いずれにしても
必ずこの先も
善き展開になると信じるなら
きっとそうなります。
大丈夫です。
春分おめでとう。
美しい日に乾杯。

体からアプローチする

体からアプローチする

今日は、肩の力を抜いて
過ごしてください。
意識して顔を上げ
伸びをしたり首や肩を動かすよう
心がけてください。
凝り固まった首や肩は
エネルギーの滞りそのものです。
首が凝れば血流が悪くなり
脳への酸素と栄養素の供給も
当然減ってしまいます。
気落ちしたり
心がバランスを崩すことに対して
意識だけでなんとかしようと
しないようにしましょう。
体と心はひとつです。
心のバランスを取り戻し
意識を前

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信じて咲くのが花

信じて咲くのが花

花が、咲き始めました。
春の花たちは厳しい冬の寒さに耐えて
今にも壊れそうな繊細な花弁を
音もなくひらきます。
こんなやさしい花たちを見れば
厳寒の季節はどれほどつらかろうと
思わずにはいられません。
けれど花たちは文句の一つも言わず
じっと静かに耐えるのです。
そればかりではありません。
花は咲くことを信じて疑わないのです。
信じて咲くのが
花なのです。
あなたがもし、今、つらい時だったとしても

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