#56_不倫の恋はやめたほうが・・・そのワケ
「心のストレッチルーム」前田泰章です。
今回は、「不倫の恋はやめたほうが・・・そのワケ」についてのお話です。
不倫の恋をする人はよく、こんな表現をします。
世間一般、不倫の恋は「よこしまな恋」とよく言われます。
自分には相手の家庭を壊そうとか、略奪婚をしたいといった邪悪な心がなく、純粋に相手を愛する心があるだけということを強調したいのかもしれません。
たしかに、結婚していてもいなくても彼は彼、彼女は彼女ですから、純粋にその人の本質を「好き」になったのでしょう。
でも、本当にそうでしょうか?
たとえば、
「最初から彼と結婚しようだなんて思っていない」
「望んだこともない」
「私は彼がちゃんと家庭を守る男性だから好きになった」
「私とつき合うことで家族をないがしろにするような彼なら、私も好きにはならなかった」
と言っていた女性がいました。
彼女はこの言葉を裏付けるように、その数年後、彼が「離婚して君とやり直そうかな」と言ったとたんに、恋が冷めてしまったそうです。
どういうことでしょう?
彼女は彼を本心から好きではなかった、私はそう思います。
第一に、彼女の中で最初から、彼とつき合うことに関する倫理が破綻しています。
「家庭をちゃんと守る男性」なら、そもそも浮気などしないではありませんか?
それなのに彼を好きになったということは、実は彼のことがよくわかっていなかった証拠です。
第二に、彼女が望んでいたのは、ときどき会って自分の淋しさを埋めてもらうことだけ。
ともに手を携えて生きていくパートナーとはなりえませんでした。
彼女の言葉は、そんな自分のずるさをごまかす方便であり、不倫の恋をヨシとする口実でしかなかったように思えてなりません。
恋人がいない孤独の自分に耐えつつ、その状況を愉しめる強さがあれば、彼女も「不倫の恋」に走ることはなかったのではないでしょうか。
不倫の恋はたいてい、「パートナーがいるのにひとりぼっち」という感覚を強めることが多いものです。
いい人間関係を築くことは難しいようです。
どんなに強くひかれても、相手に奥さんがいるのなら、つき合うのはやめたほうがいいのかもしれませんね。
それよりも、ひとりぼっちでいたほうがずっと心の平穏が保たれます。
イヤイヤ、そうはいっても・・・
というのが不倫の恋なのかもしれませんけど。
(前田泰章)
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