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とある休職中のオタクの想いごと

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休職中の日々の想いごとを綴ったエッセイのようなもの。メンタルも体調も不安定で、それがよく文章にも表れています。好きなことをしてたくさん寝て、調子がよかったら好きな人に会って、自分…
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#休職日記

マンガを読んでべしょべしょに泣きながら明日をちょっとだけでもいい日にしたいと思えた話 〜とある休職中のオタクの想いごと〜

マンガを読んでべしょべしょに泣きながら明日をちょっとだけでもいい日にしたいと思えた話 〜とある休職中のオタクの想いごと〜

 退職することになった。休職期間は約3か月。

 たくさん考えて、考えまくって、泣いて、吐いて、お腹を下して、眠れなくなって、体中が痛くて、耳鳴りがして、でもそれが嘘みたいに何もない日もたまにあって、心身の不調の波に揉まれながら決断を下し、それがこの度受理された。

 そんな今の心境には、喪失感と開放感が入り混じっている。会社員という属性から外れた私。人生における新たな1ページが始まるというよりは

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クリニックの帰り道に地下街で理想のワンピを見つけて人生に泣けてきた話 〜とある休職中のオタクの想いごと〜

クリニックの帰り道に地下街で理想のワンピを見つけて人生に泣けてきた話 〜とある休職中のオタクの想いごと〜

 スーパーやコンビニ以外の久しぶりの外出はクリニックだった。

 身だしなみをそれなりに整えて、地下鉄に揺られてクリニックへ。睡眠導入剤を服用するようになって入眠しやすくなったこと、だけど三時間ほどで目が覚めてしまうこと、食事をしても吐いてしまう日が続いていること、気分が落ち込み起き上がれない日があることを伝えた。

 心身を壊した原因が明らかなので、担当医からは退職すれば症状は回復していくだろう

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クラフトビールと三連休とただ過ぎていく日々について 〜とある休職中のオタクの想いごと〜

クラフトビールと三連休とただ過ぎていく日々について 〜とある休職中のオタクの想いごと〜

 世間が三連休だということを、知り合いからのLINEで知った。

 ぼんやりとした曜日感覚で日々を過ごしているので、意識してカレンダーを見るなりしないと今日が何日で何曜日なのかがわからない。七月も半ばを過ぎたことだけは把握しているけど、そういえば最近手帳も家計簿も開いてない。ニュースもチェックしてない。世間からちょっとだけ置き去りにされた気分になる。

 最近、一日に一食の日が多い。薬を服用してい

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地味にうれしい小さな収入に小躍りしながら辛ラーメンを啜る 〜とある休職中のオタクの想いごと〜

地味にうれしい小さな収入に小躍りしながら辛ラーメンを啜る 〜とある休職中のオタクの想いごと〜

 楽天ROOMで物が売れた。初のアフェリエイト収入である。

 私は美容やインテリアやライフスタイル関連が好きでInstagramをよく見る。自分自身も地味にInstagramを更新しているのだが、みなさんのプロフをチェックすると楽天ROOMへのリンクが貼ってあることが多く、なんとなく私も楽天ROOMを始めてみることにした。それが今年の三月のこと。

 自分が買ったものや気に入っているもの、気にな

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スマホも冷蔵庫の中も片付けまくったらブリの照り焼きが上手くできた話 〜とある休職中のオタクの想いごと〜

スマホも冷蔵庫の中も片付けまくったらブリの照り焼きが上手くできた話 〜とある休職中のオタクの想いごと〜

 視界がごちゃごちゃしているのが苦手だ。目にうるさいと心がきゅっとして落ち着かない状態になる。家の中は極力すっきりさせておきたいので、インテリアに使う色は少なめにしている。白、ベージュをメインにクッションなどのインテリア小物、あとはドライフラワーや生花で色を添えるのが好きかもしれない。

 オタクはハマっている作品の円盤や本に雑誌類、推しのぬいぐるみやグッズなど、とにかく物が増えがち。それらを飾り

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消えたくなる病が発病したので、とりあえず文章を書いたりマンガを読んだりして乗り切っています 〜とある休職中のオタクの想いごと〜

消えたくなる病が発病したので、とりあえず文章を書いたりマンガを読んだりして乗り切っています 〜とある休職中のオタクの想いごと〜

 とうとう6月が終わってしまう。明日、7月1日は診察日。休職中の私は傷病手当の申請のため、そして回復具合を診てもらうためにクリニックへ行くことになっている。

 通院中のクリニックは県内でも有数のおしゃれなエリアにあって、帰りに有名なパン屋に寄るのが楽しみでもある。

 それはそうと、上司から連絡がありまして。

 私の復職について、どんな仕事を任せようか話し合っているそうです。こういう業務はでき

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終わらないで6月 〜とある休職中のオタクの想いごと〜

終わらないで6月 〜とある休職中のオタクの想いごと〜

 近所の通りに今年も紫陽花が咲いていて、ぼんやりとキレイだなぁと見つめた。現在休職中の私は外出をほとんどしない。この日は、家の食材が尽きかけていて、仕方なく徒歩6分ほどのスーパーへ買い出しに出かけたところだった。多分、3〜4日ぶりに家を出た。

 私は去年の私を思い出した。私はいわゆる隠れオタクで、ぬいちゃん(※推しのぬいぐるみ)と写真撮影をよくしていた。家ではもちろん、コラボカフェや公式のイベン

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休職することになった私は壁と話したりそうめんに生かされて何とか今日を過ごしている

休職することになった私は壁と話したりそうめんに生かされて何とか今日を過ごしている

 某占い師いわく、今年の私は運気が最高にいいはずで、厄年だってとっくに過ぎたはずなのに、人生が上手くいくどころか現在休職中なのは、どこで何を掛け違えたんだろうか。

 天井を見つめる。真っ白なクロスが貼られた天井も壁も今日も変わらずそこにある。私が何かを話しかけても、ただ沈黙を守り、頑なに無を装う。しろかべちゃん、毎日がしんどいです。しろかべちゃん、私、消えてなくなりたい。息してるのも申し訳ない。

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