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#92セリフリレーから始める声量アップ術:時短で学芸会を準備するための効果的な練習戦略
前回、効率よく練習するためのコツを紹介しました。
学芸会の目的についての考察はこちらから
今回はその続きです。
舞台上では、声をかなり大きく出さないと遠くまでその声は届きません。
普段教室で大きな声を出したことのない子どもが、学芸会の練習で突然大きな声を出せるわけがありません。
そこで、セリフ付き挨拶リレーを実施します。
朝の会、健康観察で
「はい、元気です」のあと、
自分のセリフを、大きな声で発声します。
「今日は泥棒らしい歩き方の練習をする。わしが見本を見せる。」
そして、後ろの友達の名前を呼びます。「○○さん」
呼ばれた子は、
「はい、元気です。」
「ぬき足、さし足、しのび足」
と続けていきます。
ちなみにこの台詞は、「どろぼう」のものです。有名なので子どもの頃、この劇やったことがある人いるかもしれません。
これから演目を考えるのであれば、これも案の1つにいれてみたらいかがでしょうか?
始めのうちは、元気のいい子が大きな声をだすので、そういう子どもたちを褒めクラスのやる気スイッチをオンにします。
そのうち、コツコツ毎日意識して努力した子どもたちが、少しずつ声が大きくなってきます。
その変化を見逃さずに、褒めます。
同時に自分の学級経営方方針に沿って価値付けていきます。
そして、最後にクラスで声の小さな子どもの変化を見逃さずに褒めます。周りの子どもと比べてはいけません。
「 ○○さん、そんなに大きな声じゃなかったよ。」
という子どもがクラスからでてこないように学級経営しておかないとうまくいきません。
「本当だ。○○さん声大きくなってきたね。すごいよ。」
という声かけが子どもたちからでてくるような、学級経営が必要です。
これは特別支援理解教育の視点を取り入れた学級経営の手法となります。
支援を要する児童にとって運動会や、学芸会など苦手にしている子どもはたくさんいます。
逆に学芸会などでは、ものすごい演技力で表現できる子どももいます。
一人一人にあった支援が必要となります。
いずれにしても、このように声をかけてもらった子どもは、意欲的に練習にも参加するようになります。
苦手なことへの成功体験は大きな自信になります。
台本が完成したら、セリフが決まってなくてもぜひ取り組んでみてください。
参考になる方がいたら幸いです。
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