マガジンのカバー画像

好き

71
運営しているクリエイター

#エッセイ

わたしを闇から救いあげてくれたのは、スーパーエクセレント最上級の「恩師」だった

わたしを闇から救いあげてくれたのは、スーパーエクセレント最上級の「恩師」だった

人生を救ってくれた先生がいる。

「人生を救ってくれたなんて大袈裟な・・・」と思うかもしれない。でも事実なのだ。

タラレバを承知で書くと、その先生と出逢っていなければ、今のわたしは間違いなくいない。



家庭環境に恵まれなかった。子ども時代は黒歴史だ。

父は日雇い職人。仕事へのプライドは高く腕のいい職人だったが、家では最悪の父親だった。

ギャンブル狂で大酒呑み。おまけにひどい酒乱だった。

もっとみる
主観を、自分一人の力で手に入れたものだと思うなよ

主観を、自分一人の力で手に入れたものだと思うなよ

信頼している先輩に、お店や事業の行く末について相談していた時のこと。

この進め方ではお店のメンバーに自分の主観を押し付けることになるんじゃないか、という不安があるという話をしたら、「自分自身が持っている主観は、色々な人との関わり合いの中で育まれたものなのだから、自分一人の力で手に入れたものではない」というようなことを言われて、とてもハッとした。

小さいチームながら、お店の代表という立場でいると

もっとみる
つまみ食いの人生

つまみ食いの人生

ずっと原稿とばかり向き合ってると、ときどきダウナーがふわっと被さってくることがある。ほんと、不意にだけど。

べつに仕事が進まないとか、書く気が起きないとかではなく。いや、なんなら原稿は順調に進んでたりする。体力的にはそこそこ消耗はしてるけどそこは問題じゃない。

原稿がちゃんと進んでいて、仕事としても問題ないレベルをクリアしている。傍目には何も問題なさそうな状態。なのに、なんでだろうと自分でも思

もっとみる
#6 | 生活と制作の狭間で

#6 | 生活と制作の狭間で

皆さまこんにちは、中村雅紀です。もうすっかり秋。というか冬間近。季節の変わり目にわかりやすく風邪をひくタイプなのですが、今回もやはり風邪をひきました。彼女がいないの人生なのに、何故風邪までひかなきゃならないのか。「風邪引いたの?おでん作って持ってく?」って吉岡里帆から連絡もこないし、完全に無駄にしんどいだけでした。

それは置いといて、7月から毎月立て続けに展示をやっておりましたが、9月末で無事終

もっとみる
ネットの石ころに救われてきた

ネットの石ころに救われてきた

本もそうだけどネットの文章にもずいぶん助けられてきたなぁと思う。救われたというか。

インターネット老人会なので、どうしてもブログより昔のテキストサイトの匂いがするものに郷愁を覚える。まあ、いくつか管理人やってた初期のmixiも懐かしいんですけど。

といっても侍魂さんみたいな超メジャーなテキストサイトにはあまり寄り付かず、ひっそりと誰が誰に言葉を吐いてるのかわからないようなサイトをふらふら歩いて

もっとみる
自分のイメージはつくれるけどつくらない

自分のイメージはつくれるけどつくらない

あえて、つくらなくていいや。と思ってしまう。

ライティングを通してブランディング(なんか手垢でべとべとするけど)とかグロースハック周辺に関わってたりもするのに、いいのか。

ダメだろう。イメージ大事。わかってます。だけどなぁ(心の声)。

なにを言うかよりも、だれが言うか。なにを書くかよりも、だれが書くかで世の中動いてるのは本当のことだし、だからなおさら「イメージ」をちゃんとつくれてないと、だれ

もっとみる
「本当にやる。やると云ったらやる。今夜は寝る。」

「本当にやる。やると云ったらやる。今夜は寝る。」

夏目漱石から松本清張、村上春樹、そして西加奈子まで90人の書き手による悶絶と歓喜の〆切話(エッセイ、日記、手紙など)94篇を収録したアンソロジー『〆切本』、続く『〆切本2』から、文豪の作品を13篇、お届けします。
師走の忙しさを一時忘れさせる、泣けて笑えてためになる(?)〆切エンターテイメントをお楽しみください。(イラスト:堀道広)

「愛妻日記 昭和五年」  山本周五郎

❖ 五月十五日

金が

もっとみる
一般化を避けて書くということ。

一般化を避けて書くということ。

真実は一般化できない。

人に会うと、ときどきこう言われます。

「末吉さんって自由ですよね。わたしもそんな風に生きたいです」

そうなんですよ〜と、まったく否定しません。しかし、たぶんきっと、その人が思っている自由とは違うもののはずです。もしくは重なりはあるけれど、やっぱりちょっと違うというか、云々かんぬん…。

その人は、僕が毎日のように書いている日常を切り取った文章を読んで、「あ、末吉さんは

もっとみる
現実に慣らす。

現実に慣らす。

両手を上に伸ばす。両足を下に伸ばす。めいいっぱい。そうして、ゆっくりと元に戻す。思考を呼び戻す。脳の奥、地表の奥底、空のはるか上、無の中、どこなのかわからない場所から、じぶんの思考を呼び戻す。思考システムの復旧につとめる。

タイミングはじぶんで決めるものではない。タイミングというものは、然るべきときをじっと待つことである。

まだ正常に起動していない脳の命令により、奥さんに向かってそんなよう

もっとみる
不安やら恐れから手を離してみる。

不安やら恐れから手を離してみる。

今朝、ひとつの仕事を手放した。

なかなか大きな仕事で、しばらくのあいだ迷っていた。もしかしたら。ほんとうにもしかしたらではあるが、ここ最近の体や心の重たさの一要因はそこにあったかもしれない、なんて思ったりする。

決断を下したあと、その仕事のために確保していた未来のスケジュールをGoogleカレンダーから削除していく。バサッ、バサッ、バサッ。ひとつ削除するたびに、心なのか体なのかが軽くなる。その

もっとみる
手が止まるまで、飽きるまで

手が止まるまで、飽きるまで

久しぶりに勉強している。

B5のノートを開いて、本を開いて、スマホを手元に置く。

では、気が済むまでどうぞ、レディー、ゴー!

本の内容の中で気になったところを書き写し、解らない単語をスマホで調べる。全く知らない知識が、自分の知っている知識につながるまでひたすら追いかけた。例えば英語は語源を追いかけるのが好きだ。どんなに未知の単語でも、絶対に自分の知っているものにたどり着く。こんな風に、手に当

もっとみる
二親等は三等身

二親等は三等身

小さい頃、肥満児だった妹のことを、今でも名残で「ブーコ」と呼んでいます。(ブーコは今は痩せています)。そしてブーコは、三頭身だったにも関わらず、女優だったのです……。

一から説明します。私の妹であるブーコの幼少時。顔は、縦より横が長く、蟹。見事な鳩胸は見事な太鼓腹へと続き、その素晴らしいカーブを描いたフォルムは、先日亡くなったザハ・ハディドさんでも描けまいといった感じ。更に、きっと親が、少しでも

もっとみる