夏野

人見知りフリーランス。 言語化。暗黙知。見える化。編集。 感情の機微をさらりと表現した文章が好きです。

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最近の記事

他人軸で仕事をしてきたら自分軸が見えてきた話

フリーランスになって約20年。 自分を持っていないことにコンプレックスを持っていたわたしが仕事をしていくなかで「アレ?! これがわたしの自分軸かも」と思うに至った話を綴ります。 「自分に向いているのだろうか」というモヤモヤ 大雑把に言えば、地方の広告代理店でコピーライターとしてキャリアをスタートしたわたし。その会社で師匠に出会い、広告以外のまちづくり等でコンセプトワークやコンセプトコピーを書く仕事を経験したのちフリーランスになりました。 今はわかりませんが、当時、わたし

    • お線香を焚く。

      父が亡くなってはじめてのお正月。 昨年末に近づくにつれ、父がいない一年がはじまることが、淋しく時がたつのが悲しかった。 でも時間は過ぎていくわけで、2024年があけた。 わが家では、毎年家族で三社参りし、そのあとお墓参りに行くのが恒例になっている。 そのなかの一つの神宮では、くじつきのおみくじをひいて、甘酒を飲むことが家族の楽しみだ。 四十九日を過ぎたので、初詣は行ってもよいと知り、今年は一つの神宮だけお詣りすることにした。  ここ数年大吉が出でいなかった母と私に大吉が出

      • わが家のあたりまえ。

        家にはお仏壇と神棚があって、ご飯を炊いたら最初にお仏壇と神棚にご飯をお供えする。そえるお茶もお茶っ葉をかえた最初のお茶。 ご飯は、山のような形になるように整える。 そうすると、鼻の高い子どもが産まれるよ、と子どもの頃に教わった。 (ほんとうかどうかは置いといて) 初ものはもちろん、初ものでなくても買ってきたものでお供えできそうなものはお供えする。 いただきもののお菓子とか、果物なども、まずはお仏壇に。 そういうのをわが家では「仏(ほとけ)さんに供える」と言って、 子どもの頃

        • ありがとう3冊の本。

          怒りっぽくなったり、声のトーンが高くなったり、気持ちが沈んだり。 そんなことが重なる時は、きっと気持ちが疲れている。 わたしには、気持ちが疲れている時についつい手に取る本がある。 浅生鴨さんの『どこでもない場所』と前野ウルド浩太郎さんの『バッタを倒しにアフリカへ』だ。 この2冊に最近新しく1冊が加わった。 浅生鴨さんの『ねこかもいぬかも』である。 プレゼントとしてついていたポストカードも見ていて癒される。 この本たちに出会えて本当によかった。 ほんとうに良かった。

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        • 好き
          71本
        • 短歌もどき
          3本

        記事

          さあ、リスタートしよう。

          さあ、リスタートしよう。

          習慣化したくない習慣化しそうなこと。

          もう日付が変わってしまった。 夜、パソコンに向かって仕事をすると、頭が冴えて眠れなくなる。 パソコンに向かっているから、気になることを調べられるし、いやスマホでもそれはできるのだけど、わたしにはパソコンのほうが調べやすいのでついつい調べものに拍車がかかったり、読みたいものを巡ったり。そうこうしているうちに、どんどん時間が経っていくのだ。 あ、もうこんな時間!と思ってあわててパソコンを閉じて寝る準備をする。 お布団に入るともう2時をまわっている。でも冴えた頭は眠りを欲しないの

          習慣化したくない習慣化しそうなこと。

          冬の夕方とお鍋。

          冬生まれなのだけれど、冬が苦手だ。 冬生まれだから冬が得意とか好きという根拠はないが、 冬生まれはなんとなく冬が好きそうな気がする(という決めつけ)。 冬のどんなところが苦手なのかというと、寒さではない。 冬の夕方の暗さが苦手なのだ。夕方は学校や仕事が終わるので、布団から出ないといけない朝より好きなのだけど、冬の夕方はどうしても苦手だ。 なぜ冬の夕方が苦手なのかというと、とてもとても寂しく、ときには悲しい気持ちになるから。特に寂しいことや悲しいことがあったわけではなくても

          冬の夕方とお鍋。

          「影は移動するよ」と言ってみた。

          ずいぶん前に宅地開発の仕事に参加していたことがあります。その流れで住宅販売会の企画もしていたため、販売会当日は会場をうろうろと見てまわっていました。 イベント会場として使っていたカフェの前に開発前のひろっぱがあり、木でできたベンチを置いて広いお庭のような塲づくりをしていました。 木の引き戸になっていたカフェのドアは、上半分がガラスだったので、中から外の様子がわかり、ドアを全開するとオープンカフェのようになる造りでした。 来場者が落ち着きはじめた午後3時頃だったと思います。

          「影は移動するよ」と言ってみた。

          作業は横においたまま。

          月曜日。土日に仕事をしたので月曜日だけど朝寝坊していいよね。なんて言い訳を頭の中で考えて目覚まし時計がなったけど、もうちょっといいやと布団から出なかった。 今日は何も打合せはないし、コツコツと作業をする予定だからあとちょっと寝よう。なんて眼をとじていたら結構寝てしまい起きたら時計は10時をまわっていた。月曜から夜更かしならぬ月曜から朝寝坊だ。 コーヒーとサンドイッチで朝食をすませ、しばしぼぉっとしていたら音を消していたスマホに着信マークがついていた。日曜の夜にメールしてい

          作業は横においたまま。

          フリーランスとして大切にしていること。

          フリーランスになって10年以上過ぎました。 仕事内容は、言葉に関する様々なことと考えなどの図式化が主なところ。 まわりの諸先輩方に助けていただきながらなんとかやってきました。 フリーランスとして仕事を続けるノウハウは!なんて偉そうなことは言えませんが、わたしなりに大切にしていることは、いくつかあります。 その1つは、「頼まれたこと+αを提供する」ということ。 別の言い方をすれば、俗に言う「良い意味での裏切り」で、そうなることをとても意識して仕事をしてきました。 例えば、

          フリーランスとして大切にしていること。

          話して人肌を感じる。

          今日、ある友だちに電話をした。あまりにもひさしぶりの電話だったので「もしもし」と言いあったあと、お互い爆笑してしまった。 ちょっと教えてほしいことがあり、電話をした。わたしの質問に「なるほど」という回答をもらい、なにげなく近況を伝え合う。なんてことのない数分間だったのだけど、気のおけない友だちとのなにげない会話って、こんなに気持ちを元気にするのもか!と改めて思った。 もともと電話が苦手なのだけれど、昨年から始まった自粛生活のなかで、なおさら電話が苦手になった。 電話なので

          話して人肌を感じる。

          翻訳と編集。

          ひさしぶりにお目にかかるクライアントさんとの打合せ。「こういうことをしたい」という思いはあるのだけど、具体的なところまで落とし込めていない。うまく言語化できていないのだけど…。 というわけで、とりあえず会いたいとお声がけくださったのだ。 どんなことをしたいのか、アイデアの断片を聴いた。話を伺ってわからないことを素直に問う。わたしの質問にクライアントさんが答えてくれる。「それは、こういうことですか?」と自分なりに解釈したことを伝えてみる「そうです、そういうことです」とクライア

          翻訳と編集。

          やる気が出ないとき。

          今日はなんだかやる気が出なかった。 こんな日もある。 やる気が出なくても今日中に作らなければならないものがあった。 作らなければならないからパソコンを開けた。 やる気が出なくてもパソコンのスイッチを入れる。 やる気が出ないけど資料を作るためにパワーポイントを開く。 やる気はまだ出ないけど、まずは作る資料の組み立てから考えていく。 すると徐々に考えが進んでいき、少しずつ資料ができていく。 資料ができ始めると「あぁ、こうした方が良いかも」「これはこう変更しよう」と徐々に思考が動

          やる気が出ないとき。

          自分に正直になることにした結果。

          わりと頑張り屋だと思う。今まではそうだった。 頼まれごとがあれば、自分のことよりそちらを、人のことを優先する。そういうところがあった。でも、そうやって積み重ねてきた自分自身を否定されるようなことが昨年あり、いろいろなことがばかばかしくなった。 考えてみると自分のことより人のことを優先していたのは、そうすることで自分自身に向き合うことから逃げていた、自分自身への現実逃避をしていたのかもしれない。。。ばかばかしくなってからしばらくして、そんなふうに思うようになった。自分に自身

          自分に正直になることにした結果。

          3日間の隣のおじさん。

          今月の3日間、ある資格を取得するための講習を受けました。そのときに感じたなにげない話です。 2日間朝10時から夕方まで4つ5つの講習を受け、1週間あけてまた朝10時から夕方近くまで3日目の講習を受けて、そのあと試験、という流れの講習でした。 80人を超える受講者。席は長テーブルに1人分スペースをあけて2人ずつ。受講番号で機械的に席が決まっていました。当然隣の席の方は見知らぬ人。わたしの隣はおじさんでした。このご時世なのでマスクはしていますが、なんとなく素朴でやさしそうな印象

          3日間の隣のおじさん。

          小さな小さな小さなしあわせ。

          最近のお気に入りは、卵かけ納豆ごはん。 少し大きめのおわんとスプーンでそれをいただく。 納豆はひきわり。 それに生卵を1つ加え、少し甘めのお醤油をたらし、気がすむまで混ぜる。ある時はキムチも入れて混ぜる。 好きなだけ混ぜて気がすんだら、それをおもむろにご飯のうえに全部のせる。 少し大きめのおわんをガシッと手でつかみ、卵と納豆、ときにはキムチがまざりあったものとご飯をカレーを食べるサイズの丸いスプーンで混ぜ合わせる。気がすむまで混ぜ合わせる。 混ぜていると、ふっと混ぜる手

          小さな小さな小さなしあわせ。