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お気に入り記事まとめ

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また読み返したいぐらい印象に残った記事たち。
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#映画感想文

僕を構成する10本の映画

僕を構成する10本の映画

最近あまり観れていないのだが、もともと僕はかなりの映画っ子であった。

小学生の時に映画にハマって以来、貪るように映画を観ていた。近くのTSUTAYAに毎週のように通い、5本まとめて借りて観ていた。今でこそ月額で映画はいくらでも観られる時代になったが、当時、5本DVDを借りてたったの1000円(店舗により値段の上下はあったが)というのは、時間は有り余ってるがお金の限られている学生にとってはありがた

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『フェイブルマンズ』/映画の情熱とは無縁(映画感想文)

『フェイブルマンズ』/映画の情熱とは無縁(映画感想文)

スピルバーグ監督の『フェイブルマンズ』(23)を観た。とんでもない傑作。

【1】
冒頭、人生初の映画鑑賞から自宅のある住宅地にもどってくる。
どの家にもクリスマスの電飾が楽しそうに飾り付けられている。それを見て技術屋の父親が「飾り付けのせいでどの家か見分けがつかないな」というが、スピルバーグをモデルにしていると思しき主人公サミーはこう答える。
「うちだけ飾り付けがないからすぐに判るよ」
そう、そ

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映画「フェイブルマンズ」感想

映画「フェイブルマンズ」感想

 一言で、スピルバーグ監督の少年時代を描いた自伝的作品で、夢や家族の絆、人々の出会いによって成長する「思春期の普遍性」を伝えています。一方で、彼の成功体験がメインではないため、「賛否両論」なのもわかります。

評価「C」

※以降はネタバレを含みますので、未視聴の方は閲覧注意です。また、一部「障害」や「差別」について記載しますが、当事者の方を傷つける意図はございません。

 50年にわたるキャリア

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僕が観ていたのはモキュメンタリーだった

僕が観ていたのはモキュメンタリーだった

注意:この記事は、「放送禁止劇場版 ニッポンの大家族 Saiko! The Large family」、「樹海の奥地にある、少し不思議な村で1週間生活してみた。」のネタバレを一部含みます。

日記:5/4、5/5

 昨日、後輩が借りてきたDVDを大画面のスクリーンで鑑賞した。タイトルは「放送禁止劇場版 ニッポンの大家族 Saiko! The Large family」である。
 これは埼玉県に暮

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衝突から何が生まれるか『フェイブルマンズ』映画感想

衝突から何が生まれるか『フェイブルマンズ』映画感想

『ジョーズ』『ジュラシックパーク』『プライベートライアン』など様々な名作映画を生み出したスティーヴン・スピルバーグ監督の自伝的映画である『フェイブルマンズ』をようやく観てきました。

映画監督の中でも有名な映画監督の1人であり、恐らく誰もが一度は作品を見たことがあるであろう大衆映画としての第一人者である彼が作る自伝的映画は夢と希望が溢れていているであろうと思って見ました。

もちろん、映画の魅力や

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カメラが楽しくなる! 写真家を描いた映画、5選!

カメラが楽しくなる! 写真家を描いた映画、5選!

こんにちは。
写真家を描いた作品って結構あるんですが、割といい作品が多いです。
ドラマもあるし、ドキュメンタリーもあるし、でもどちらも良作が多かったりします。

今回はそんな写真家を描いた作品から、ドキュメンタリーを中心にいい映画を5作品選んで紹介したいと思います!
カメラ好きな方には特におすすめです。 カメラを楽しむヒントが満載だと思います。

画像にFilmarksのリンクを貼っておきますので

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【芸術は時として呪いのようだ 】映画『フェイブルマンズ』感想

【芸術は時として呪いのようだ 】映画『フェイブルマンズ』感想

劇場で初めて観たスピルバーグ映画は『ロストワールド』だ。当時『もののけ姫』と同時期に公開されたこともあって劇場が大変混雑していたことを覚えている。友人数人と2本とも鑑賞し「どちらが面白かったか?」を言い合ったのも懐かしい(ちなみに友達は全員『ロストワールド』を選んでおり自分だけ『もののけ姫』を選んでいた)。

子供の頃、自分にとってスピルバーグこそハリウッドを象徴する人物であり映画の神様だった。

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