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シン・出版大全~幸せな出版をするために知っておくべきこと

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自分の本を出版したい方、出版に興味のある方のための基礎知識を述べる連載です。出版業界事情、出版へのロードマップ、企画書の作り方、本の売り方など、出版にまつわるAtoZを書いていき…
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2022年3月の記事一覧

【初出版『最強の法則』100plus】
vol.112:流出厳禁!編集者のホンネ(1)

【初出版『最強の法則』100plus】 vol.112:流出厳禁!編集者のホンネ(1)

編集者が初出版の方に対する場合、本心はどう思っているのでしょうか。
ちょっと気になりますよね。

ある出版社の新著者Aさんの担当編集者Bさんと、上司の編集長の会話をこっそり録音しました(ウソです)。
まずは、2人の会話を聞いてみましょう。

<企画会議を終えて>
編集長「新人のAさんの企画、会議通ってよかったね!
営業の役員から反対意見を言われたときは、ヒヤヒヤしたよ」

Bさん「はい、ありがとう

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【初出版『最強の法則』100plus】
vol.111:コロナ禍での編集者との付き合い方

【初出版『最強の法則』100plus】 vol.111:コロナ禍での編集者との付き合い方

編集者と初出版の著者の関係は、
よく料理人と料理の素材、特に「まな板の鯉」に例えられます。
編集者は料理人であり、著者のあなたとあなたのコンテンツが「まな板の鯉」です。
このたとえの意味はいろいろあります。

同じ素材でも、編集者の腕や素質によって、本の出来が変わってくる。
あるいは、素材が悪ければ編集者の腕がどんなに良くても、いい本はできない。
そして、
鯉であるあなたは編集者に身をゆだねて、「

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【初出版『最強の法則』100plus】
vol.110:書店さんは大切なビジネスパートナー

【初出版『最強の法則』100plus】 vol.110:書店さんは大切なビジネスパートナー

以前も少し取り上げましたが、著者としての書店さんとの付き合い方を深堀りします。

ただお客さんとして行くのと違って、
著者として書店さんや書店員さんと接する機会は、
大まかに3種類あります。

①サイン色紙、サイン本を書く(間接的な接触)
②書店訪問をする
③サイン会やトークショーなどイベントを行う

心構えとしては、書店さんをクライアント、あるいはビジネスパートナーと同じと思って接すれば間違いは

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【初出版『最強の法則』100plus】
vol.109:返品は出版社の一番の悩みの種

【初出版『最強の法則』100plus】 vol.109:返品は出版社の一番の悩みの種

出版社も書店さんも取次も、悩みの種は返品です。

簡単に言えば、書店さんは一度仕入れたが売れない出版物を、
出版社に返品することができます。
つまり、10冊仕入れて5冊しか売れず、残りの5冊が売れそうにない――そう判断したら、書店さんは取次を通して、5冊を出版社に返品するのです。

出版社は取次経由で10冊分の売上げをいったん受け取っていますが、
返品されたら5冊分の売上げを返さないといけません。

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【初出版『最強の法則』100plus】
vol.108:重版は著者として一人前の証し⁈

【初出版『最強の法則』100plus】 vol.108:重版は著者として一人前の証し⁈

前回は「初版部数」についてお話しました。
今回は「重版」についてお話します。

重版とは、初版部数に加えて、刷り増しすることです。「増刷」ともいいます。
初版部数5000部に加えて、2000部刷り増した場合は、この2000部分を重版といいます。

多くの編集者・出版社の第一目標は、初版の売り切りではなく、重版です。
制作原価が高くなりすぎて、重版にならなければ赤字――という話をよく聞きます。
逆に

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【初出版『最強の法則』100plus】
vol.107:初版部数はシビアに計算される

【初出版『最強の法則』100plus】 vol.107:初版部数はシビアに計算される

著者の方、著者候補の方にとって、
もっとも気になるのは「初版部数」でしょう。
言うまでもないかもしれませんが、
あなたの新刊が発売される際に印刷される部数(冊数)のことです。
いわば、あなたの著作に対する出版社の「評価」「期待値」と言えるでしょう。

初版部数は、ますますシビアに計算される傾向にあります。
それは、昨年2021年こそ対前年比は上がりましたが、
紙の書籍の売上げが長期低落傾向にあるか

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【初出版『最強の法則』100plus】
vol.106:編集&販売「チーム力」で売る

【初出版『最強の法則』100plus】 vol.106:編集&販売「チーム力」で売る

1冊の本を完成し、販売するには多くの人が関わっています。
出版社内部の主な担当だけでも、編集、販売(営業)、宣伝、広報、製作、関連事業部など主な部署が全て関わってきます。
著者のあなたの窓口は編集者1人かもしれませんが、
出版社は会社をあげてあなたの著作を売る、ということを忘れないでください。

なかでも本を売り上げていくのに重要なのは、編集と販売の「チーム力」です。
これが弱いと、売れる本も売れ

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【初出版『最強の法則』100plus】
vol.105:著者と編集者、出版社との相性

【初出版『最強の法則』100plus】 vol.105:著者と編集者、出版社との相性

今回から皆さんに寄せられた「素朴な疑問」や「初出版あるある」を検証していく内容にしていきます。

よく聞かれるのが、
「著者と出版社、あるいは編集者との相性の良い・悪いはあるんですか?」という点です。
この場合の相性とは大きく2つの意味があるでしょう。

①人間的な相性
②売上げや分野による相性

それぞれ、検証していきましょう。

①人間的な相性

著者も編集者も人間ですから、お互いに相性の合う

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【初出版『最強の法則』100plus】
vol.104:作家を目指す「5つの新ステップ」

【初出版『最強の法則』100plus】 vol.104:作家を目指す「5つの新ステップ」

前回に続き、
ミリオンセラー作家・本田健さんとのクラハ対話で教わったこと、気づいたことをお話します。

作家、あるいは著者を目指すステップは、数年前に比べて激変しています。
簡単に言えば、
企画書を書き、編集者と知り合い、企画を通す――という旧来の手順では通用しなくなってきているのです。
その大きな要因は、3つあります。
長引くコロナ禍、出版環境の変化、既存メディアの弱体化とSNS隆盛という点です

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【初出版『最強の法則』100plus】
vol.103:「著者」と「作家」の決定的な違いとは?

【初出版『最強の法則』100plus】 vol.103:「著者」と「作家」の決定的な違いとは?

前回に続き、
ミリオンセラー作家・本田健さんとのクラハ対話で教わったこと、気づいたことをお話します。

特に明らかになったのは、
出版においては「著者」と「作家」、この2つは全く別物ということです。
どちらがスゴいとかエラいとかの話ではなく、「在り方」の話です。

おそらく、この記事を読んでいる方は、
「出版=著者になるってことですよね?」と思っている方が多いでしょう。
「作家になりたい」と思って

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【初出版『最強の法則』100plus】
vol.102:本田健さんに学んだ「ベストセラー」の必要条件

【初出版『最強の法則』100plus】 vol.102:本田健さんに学んだ「ベストセラー」の必要条件

(100回突破を記念して、無料で個別相談させていただきます。詳細はコメント欄をご覧ください)

本日、私が主宰するクラハルーム「出版界のおやっさんの部屋」で、
ミリオンセラー作家の本田健さんをゲストにお招きしました。

「ミリオンセラー作家だけが知っている、ヒット連発の秘密」というテーマで、これから出版を考えている方向けに、1時間超にわたりお話をお聞きしました。

私から見た健さんは、もっとも有名

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【初出版『最強の法則』100plus】
vol.101: 自分の「著者人生」をプロデュースする

【初出版『最強の法則』100plus】 vol.101: 自分の「著者人生」をプロデュースする

(100回突破を記念して、無料で個別相談させていただきます。詳細は文末をご覧ください)

連載101回目ということで、原点に戻ります。

1冊出版したあなたも、
まだ出版していないあなたも、
すでに何冊出版したいあなたも、
ぜひ考えてほしいことがあります。

それは、自分の著者人生をどう過ごしていきたいかということです。

1冊出して終わりなのか。
2冊目以降も考えていきたいのか。
その場合、どの

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【初出版『最強の法則』100】
vol.100:「本の出版は善」が基本スタンス

【初出版『最強の法則』100】 vol.100:「本の出版は善」が基本スタンス

この連載記事も本日で100回を迎えました。
出版に関する自分の考えをまとめる修業のつもりで始めた連載です。
皆さまには温かいご意見やご感想、お問合せをいただき、まことにありがとうございます!

これから出版したい方や出版に興味のある方向けに書いているつもりですが、意外なことにお問い合わせをいただいたのは、多くが著者の方でした。
出版はそれだけわかりにくいし、奥が深い世界なのだなと改めて認識した次第

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【初出版『最強の法則』100】
vol.99:翻訳版はお国柄が出て面白い

【初出版『最強の法則』100】 vol.99:翻訳版はお国柄が出て面白い

(ご感想、ご質問、ご相談はお気軽にどうぞ!)

前回から、書籍の「二次利用」について、お話してきました。
「二次利用」とは翻訳やダイジェスト、演劇・映画・ドラマ等、他のコンテンツの原作になること、テレビやラジオなどの放送・録音・録画に使われることです。
前回は、映画・テレビなどでの映像化についてお話しました。
今回はそれ以外の件についてお話します。

二次利用でもっとも可能性の高いのは、翻訳です。

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