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【初出版『最強の法則』100plus】 vol.103:「著者」と「作家」の決定的な違いとは?

前回に続き、
ミリオンセラー作家・本田健さんとのクラハ対話で教わったこと、気づいたことをお話します。

特に明らかになったのは、
出版においては「著者」と「作家」、この2つは全く別物ということです。
どちらがスゴいとかエラいとかの話ではなく、「在り方」の話です。

おそらく、この記事を読んでいる方は、
「出版=著者になるってことですよね?」と思っている方が多いでしょう。
「作家になりたい」と思っている方は、ごく少数のはずです。

「そもそも作家って、村上春樹や東野圭吾とか小説を書く人のことですよね?」
そんな声も聴こえてきますが、
ビジネス書・自己啓発書・実用書でも、作家の方はいらっしゃいます。
本田健さんは、その代表格です。

では、「著者」と「作家」はどう違うのでしょうか。
健さんの言葉をお借りすれば、下記のようになります。

<著者の場合>
・1冊でも本を出せば、売れなくても著者になれる
・別に本業があり、本を名刺代わりにする人も多い
・お金があれば誰でもなれる分、社会的信用度もそこそこ

<作家の場合>
・コンスタントに本を出し続けている
・本を書くことが本業であり、社会的信用度も高い
・プロ野球の1軍で何年も活躍し続けるような厳しさがある

著者の方に対して、「お金があれば誰でもなれる」というのは語弊があるかもしれませんが、
自費出版や企業出版という方法がありますので、それは現実の一面をとらえた見方です。

ベストセラー「面接の達人」シリーズを含め、著書多数の作家・中谷彰宏さんによれば、
「作家を目指している人は、作家になるのは難しい。
作家を目指していない人の方が、面白い人生を歩むから面白い本を書けて、作家になれる」

文章が得意だから、作家になれるわけではありません。
作家という領域にいくまでは、なかなか一筋縄ではいかないようです。

私は編集者として、小説の作家もビジネス書の作家も両方担当したことがあります。

その中で感じたことですが、小説・ビジネス書など分野を問わず、
下記のようなものが、作家に必要な資質だと思います。

・「どうしても伝えたいことがある」諦めない気持ち
・好奇心と人間観察力
・事実と思考と感情が混じり合った世界を、ジグソーパズルを分けていくかのように描いていく忍耐力
・自分の血を流す覚悟

そして、「自分は作家としてイケる」という、傲慢とも思える強烈な自我意識も必要でしょう。

作家は聖人君子でいろとか、コンテンツビジネスをやってはダメということではありません。
むしろ、世界の潮流は本の出版だけにとどまらず、他のコンテンツの質と量を拡大する方向に向かっているのです。

いかがでしょうか。
著者にとどまらず、作家を目指すという方はいらっしゃるでしょうか。
私はこれから作家になりたいという方を支援していくことを考えています。
そんなあなたとぜひ、一緒に歩んでいきたいと思います。

次回は、作家を目指すステップの最新事情を見ていきます。
ではでは!

書籍を出版したい方を支援するグループを立ち上げました。 上から目線で出版に向けての指導やプロデュースをするという形ではなく、 著者が出版して目標を達成するまで、共に歩んでいく――そのような関係性を「出版パートナー」と呼び、私たちの理想形としています。 よろしくお願いいたします。