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【初出版『最強の法則』100plus】 vol.110:書店さんは大切なビジネスパートナー

以前も少し取り上げましたが、著者としての書店さんとの付き合い方を深堀りします。

ただお客さんとして行くのと違って、
著者として書店さんや書店員さんと接する機会は、
大まかに3種類あります。


①サイン色紙、サイン本を書く(間接的な接触)
②書店訪問をする
③サイン会やトークショーなどイベントを行う

心構えとしては、書店さんをクライアント、あるいはビジネスパートナーと同じと思って接すれば間違いはありません。
書店さんでは、あなたの分身である著作を、あなたの代わりに売ってもらうわけです。
あなたのビジネスのクライアントと同じくらい大切な存在ではないでしょうか。

売ってもらうばかりではないケースもあります。
出版社では「目利き」と言われている書店員さんに、事前にカバー案を見せたり、本文を仮に印刷した「プルーフ」というものを配布して、意見を聞くことがよくあります。
つまり、あなたが接する書店員さんは、間接的にあなたの本の制作に関わっている可能性もあるのです。

訪問する書店さんの特徴(客層や強い分野など)や担当書店員さんの人物像を編集者や販売担当者に聞いておくと、書店訪問やサイン会の際に、スムーズにいくでしょう。
新しいクライアントのことは、事前によく調べていきますよね。
それと同じです。

そして、もっとも重要なのは、②の書店さんを訪問する場合は、勝手にやらないことです。
出版社の販売部と訪問日時や目的を事前に打ち合わせして、書店さんにアポをとってもらうのです。

理由は2つあります。
1つは、書店員さんは基本的に忙しいからです。
忙しい時間帯に著者が訪問しても、書店員さんにとっては迷惑なだけです。

2つ目は、出版社の販売担当と書店さんの関係性を壊さないためです。
あなたの訪問やサイン会を受け入れるということは、その出版社と書店さんは良好な関係にあるのでしょう。
それをあなたの勝手な行動でぶち壊したら、これまでの出版社の苦労が水の泡です。

③のサイン会やイベントの際は、書店員さんは著者のあなたを「先生」として、丁重に扱ってくれるでしょう。
そこで偉そうにしてはいけません。
あなたの本を大切に売ってもらっているビジネスパートナーとして、丁重に接しましょう。
イベントが終わったら、、お礼のメールや手紙を書くのも非常にいいことだと思います。

著者の方のなかには、特定の書店員さんと人間関係ができて、
書店さんでのその著者の本の扱いが良くなっているケースも
あります。
自宅や事務所の近くの書店さんの店員さんとすでに顔見知りで、仲がいいという方もいます。
書店員さんも同じ人間です。
仲のいい著者の方の本は扱いが違ってきます。

販売現場を大切にする。
本を売るための基本だと思います。

次回は、編集者との関係を構築していく方法を深堀りします。
ではでは!

書籍を出版したい方を支援するグループを立ち上げました。 上から目線で出版に向けての指導やプロデュースをするという形ではなく、 著者が出版して目標を達成するまで、共に歩んでいく――そのような関係性を「出版パートナー」と呼び、私たちの理想形としています。 よろしくお願いいたします。