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経営とビジネス

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地方老舗企業での生成AIの活用事例-使えた6パターンとこれから3パターン-(2024年4月ver)

地方老舗企業での生成AIの活用事例-使えた6パターンとこれから3パターン-(2024年4月ver)

生成AIの利用をどのようにして、生産性を上げるか、繰り返し作業を軽減するか、経営のスピードアップを図るかというのは、特に人手不足の地方企業ではなんとなく興味のあることかと思います。鹿児島の創業112年の老舗企業である小平株式会社でどのように利用しているのか、またこういうところは使えなかったということを共有したいと思います。(使えないという内容は今後、サービス改善で使えるようになる可能性あります)

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インフレが突きつける、あなたの会社のサービス「価値」への宿題

インフレが突きつける、あなたの会社のサービス「価値」への宿題

いま、地方中小企業の経営の1番の課題は「インフレにどう対応するか」だ。

インフレになるとどうなるか?

まず、今までと変えずに同じやり方をしていたら、仕入や販売管理費は高くなるので利益が減る。また、追い討ちで日本人若年層の人材不足も追ってきているので、人件費も今までとおなじ額だと採用できないので人件費も上がっていく。

コストが高くなると言うことは、利益を確保するためには値上げかコストカットをし

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市内からシャッター温泉街に創業112年のKOBIRAが本社を移す、「会社」と「自分」の5個の理由

市内からシャッター温泉街に創業112年のKOBIRAが本社を移す、「会社」と「自分」の5個の理由

今月末に日置市に作った新本社の引き渡しがある。今までいた鹿児島市中心部のオフィスも引越し準備は、ほとんど終わり、いくつかのぽつんと机が残されている。

これから移転する新本社にはいくつかの特徴がある。
・日置市のシャッター温泉街の湯之元という街にある。
・常時出社するのは75名の参加者のうちの5名くらいで、あとは分散勤務している。
・会社でありつつ、地域コミュニティの第2公民館としても機能する。

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「狂った老舗」の2023年振り返りと、2024年の展望

「狂った老舗」の2023年振り返りと、2024年の展望

正攻法できっちり会社を整備した2023年今年も終わりそうな気分になっているので、この一年をちょっと振り返ってみる。今年は正攻法の綺麗なフォームで改革できた一年だと思っていて、「KOBIRA社の健康診断と治療」の1年だった。悪いところを診断して、問題あるところの治療ができた。そう言う意味ではまだ「狂えてない」んだけど、着々と突き抜けるカウントダウンが進んで行ってるんじゃないかと思ってる。

KOBI

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地方中小企業は「あたりまえの経営」を出来るようになろう

地方中小企業は「あたりまえの経営」を出来るようになろう

都会の経営偏差値50は、地方の偏差値70都心の会社が行っている「あたりまえ」の業務が、地方の中小企業ではまだまだ出来てないことが多いと思います。都会の経営偏差値50は、地方の偏差値70くらい。まず、地方の経営者と企業は「あたりまえの経営」を出来るようになることが大切だと思っています。

あたりまえの経営ってなんだ?あたりまえの経営は、

経営目標を立て

経営目標の進捗を毎週毎月確認し

目標(予

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「理念経営」と「データドリブン経営」そして「物語経営」の掛け算でオンリーワン企業を作ろう。

「理念経営」と「データドリブン経営」そして「物語経営」の掛け算でオンリーワン企業を作ろう。

会社取り組みを経営戦略のフレームで考える最近ありがたいことに様々な媒体でも紹介され、また採用でもたくさんの優秀な方にもジョインしていただいています。2年前からすると考えられない状況です。

まだ自分が会社を第4創業として変え始めて1年半の取り組みなので、まだまだ足らないところもあるのですが、さらにこの取り組みを発展させていきたいと思っております。

その際に、会社の移転やDXなどの取り組みをどのよ

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「究極の地方中小企業」の話と、内的動機をベースにした目標設定のやり方

「究極の地方中小企業」の話と、内的動機をベースにした目標設定のやり方

というか郷土のリーダー目指してない今度、鹿児島県の「かごしま青年塾」という企画で地元の若手でリーダーになりたい方々に講演する機会をいただきました。この青年塾は「郷土の発展を支え、地域の核となる次世代リーダーを育成する」そうです。
おそらく以下のプレスリリースを見て、「こいつ(小平の事)は郷土の発展に燃えているので本社を地元に戻したりしてるに違いない」と判断されての選出なのでしょう

ただ自分は正直

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 111年企業の生産性爆増:Amazon方式でのマネージャー会議の変革

111年企業の生産性爆増:Amazon方式でのマネージャー会議の変革

1年間で会議が変わった:Amazon方式の採用とその成果創業から111年が経つKOBIRA社の社長をしています。うちの会社は、古い御前会議形式の会議形態をずっと行なっていて、会議が効率的な課題解決の場となっていませんでした。具体的には、各部長が社長の前で結果を読み上げ、予算達成であれば褒められ、そうでなければ怒られるという形式で、課題の報告、分析を通じて、課題解決の対策を議論する場として会議が機能

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ソース原理 (Source Principle)と事業継承

ソース原理 (Source Principle)と事業継承

ソース原理 (Source Principle)って何?「ソース原理 (Source Principle)」というビジネス、特にチームに関する理論があります。去年、以下の本が出て、経営/HR界隈で話題になりました。

この本、英題は「Working with Source - Realize big ideas, organize for emergence, and work with mone

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「ヒトではなく、コトに向かう」の難しさと、構造に向き合う価値

「ヒトではなく、コトに向かう」の難しさと、構造に向き合う価値

昨年作った会社のバリューの中に「ヒトではなくコトに向かう」という言葉がある。これは確かDeNAの南場さんの言葉で、とても良い言葉だったのでバリューに入れさせてもらった。

これは、「何か問題が発生したときに、個人攻撃でなく、その背後にある構造を改善しよう」という事だと理解している。毎日、ストレス高く仕事をしていると、「あいつが使えないから」とか「上司(部下)が無能だから」というのは多くの会社で出て

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「性弱説」から始める中小企業の組織作り

「性弱説」から始める中小企業の組織作り

◾️まとめ
地方の中小企業の組織運営では、人材のマーケットボリュームが都会と違うことから、人材の「弱さ」≒「歪さ」とどう向き合いながらインクルーシブな組織をどう設計していくかが重要だ。

この1年で48個の施策を地方の中小企業で導入して、思ったこと鹿児島で111年続く会社の4代目として2022年から第4創業と称して会社の大改革を始めました。去年の4月にミギウデとして入社してくれたCHROの池田亮平

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MVV定義した後に何をする?- 経営計画の前にBenefit (価値)の定義を作るのはオススメ

MVV定義した後に何をする?- 経営計画の前にBenefit (価値)の定義を作るのはオススメ

111年目の老舗商社の第4創業と組織変革うちは創業で111年目を迎える鹿児島にある商社(エネルギー、IT、貿易)で、自分で4代目になる。ちょうど1年前にミッションを定義するための役員合宿があって、7ヶ月前にミッション、ビジョン、バリューを社内に発表した。その経緯を以前まとめたnoteが以下になる。

そこからも、色んな施策をやってきた。役員1on1の導入、人事組織部の立ち上げと組織的な人材採用(今

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鹿児島の「狂った老舗」に入らない? #採用募集note

鹿児島の「狂った老舗」に入らない? #採用募集note

人材募集をするにあたり、採用noteを書いて欲しいということになった。wantedlyの募集を読んでみたり、indeedの文面を読んでみて、採用チームの素晴らしい努力の結果でちゃんとまとまっているんだけど、今、うちの会社にある、壮大な実験の中にあるような、嵐の中にいるような、グルーブ感みたいなものを伝えてみたい。そして、「そのグルーブはめちゃくちゃに面白いのでこの田舎の鹿児島で一緒に乗ってみない?

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創業110年の鹿児島の老舗企業が半年でバリューまで社員と作りきった「冒険の書」を公開!

創業110年の鹿児島の老舗企業が半年でバリューまで社員と作りきった「冒険の書」を公開!

小平株式会社は鹿児島で曾祖父さんの会社の企業から数えると110年の老舗の商社です。私で4代目の社長になります。LPガス、電力、ガソスタなどのエネルギー事業、IT事業、貿易事業などを国内外でやっている商社です。

1年ほど前に会社でバチバチの大喧嘩があり、社内の心理的安全性もエンゲージメントも下がりまくって役員の離脱などもありました。そして今年の3月、このままでは存亡の危機と、社長として会社を大きく

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