“現世利益”をどう捉えるか
“現世利益”について。信仰や修行を通じて、この世で受ける利益、信心にもとづく恵み、念仏、祈き祷とうなどによってさずかる息災延命、国家安穏などと、巷では訳されている。己、これをどう捉えているか。神仏に祈れば、ご利益が得られるなどの慣習。これを己の感性で読み解いてみよ。他者を頼りにするのか、自分を信ずるのか。将又、何かの失敗やうまくいかない事を他人の所為にするか、自分の所為にするか。己はどちらか?人間、良い時は良いが、問題は良くない時に、性根、本音が現れる。それを自己観照して眺めてみよ。己の今の心の在り様が見えてくる。人間、大概が“現世利益”を何とか得ようと、そればかり。得か損か。他人よりも良ければ安心する。他人よりも悪ければ嘆く。永遠とこの繰り返し。これでは己の道を生きていることにはならないし、むしろ徳を失い、生きるエネルギーを自ら削ぐことをしている。だから病気になる。だからやる気が起きてこない。だから生命エネルギーが屈折し、僻みや怒りとなって増幅する。実相は、己のことは自力でというのが基本姿勢だということを推してしるべし。この世は自活の世界。誰がそばにいようと皆一人ひとりの問題。この真理を心底理解することが出来れば、“現世利益”などと口にすることは無くなる。
そのことを肝に銘じ、己に向き合い、己の苦労を肥やしに、ただ只管に徳を積み続けます。
有難う御座います。
幸せを呼ぶそよ風チャリダー/サステナビリティイノベーティブコンサルタント。「感謝感動を世界に地球に」のカングロ代表、ザッポス研究会、イノベーションサロンZ、システムD研究会、サステナ塾、セブメディ創設者