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軽羹読書録

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自己満読書録。 読解力アップのために頑張ります。
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【軽羹読書録】夏の流れ/丸山健二

【軽羹読書録】夏の流れ/丸山健二

THE夏バテ。

ご機嫌よう。kalkanです。

そうです。夏バテです。年々、暑さに弱くなっております。早く夏終わらないかなあ・・・

そんな本日は、丸山健二氏の「夏の流れ」の感想を綴らせていただきたいと思います。

それではよろしくお願いいたします。

こちらは、たまたま古本屋で出会った一冊。

丸山氏は1966年にこちらの「夏の流れ」で、当時最年少である23歳という若さをもって芥川賞と新人賞

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【軽羹読書録】杳子・妻隠/古井由吉

【軽羹読書録】杳子・妻隠/古井由吉

ご機嫌よう。kalkanです。

いつかそんな日は来るだろうなと思っていたのですが、そうです。読書録を書く読了本が溜まってきております。

そんなわけで本日は前口上はそこそこに、ササッと始めさせていただきます。ササッ。

こちらの作品は、以前読書録を綴った「第二図書係補佐」の中から読みたいと思った一冊。

帯が又吉氏なのだが、これがまた心惹かれる。

脳が揺れる感覚とはどういうこと?
身体に直接影

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【軽羹読書録】火花/又吉直樹

【軽羹読書録】火花/又吉直樹

ご機嫌よう。kalkanです。

最近、読書ペースが早い。

サクッと読める作品を好んで読んでいるというのもあるけれど、こうやってコンスタントに本を読めている時は、自分の中で時間をうまく使うことが出来ている気がして気持ちがいいです。

と、言いながら今回の作品は夜更かしして一気に読んだので良いのか悪いのか。まぁ、いいのよ。

そんなわけで今回もどうぞよろしくお願いします!

なんだか読んでいるうち

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【軽羹読書録】第2図書係補佐/又吉直樹

【軽羹読書録】第2図書係補佐/又吉直樹

ご機嫌よう。kalkanです。

先日、散歩がてら近所の古本屋さんに足を運んでから、完全に古本屋さんにハマっております。

もともと古本屋巡りは好きで、予期せぬ出会いに期待して、お出かけした際に古本屋さんを見つけたら必ずお邪魔するようにしています。

この日は今回読了した又吉氏の「第2図書係補佐」と、同じく同氏の「火花」を含めて何冊か探しに行ったのですが、結局この2冊以外は見つからず。

その代わ

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【軽羹読書録】岬/中上健次

【軽羹読書録】岬/中上健次

ご機嫌よう。kalkanです。

中上健次氏の『岬』を読了しました。

先日の「『太宰抜き』したい私が最近読みたいと思う5冊。」のうちの1冊だったわけですが、いやー…読み終わった後、しばらくその余韻から抜け出せませんでした。

気づいたらどっぷりと世界に浸かっていました。初夏という季節も、なんだか作品の世界とリンクしていて、余計にだったのかもしれない。

それでは今回もお付き合いいただければ幸いで

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【軽羹読書録】東京百景

【軽羹読書録】東京百景

ご機嫌よう。kalkanです。

東京は今日、最高気温が31度くらいだったのですが、いや〜31度って涼しいですね。太陽が出てなかったからかもしれないけれど、36度とか37度に慣れた体からしたらだいぶ楽…。

とか言って気を抜いていると熱中症になるので気をつけないとですね。私、どうにも体温調節が下手くそで、すぐ熱中症になるんですよね…。気をつけよう…。

そんな本日は、又吉直樹氏の「東京百景」を読了

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【軽羹読書録】硝子の塔の殺人

【軽羹読書録】硝子の塔の殺人

ご機嫌よう。kalkanです。

今日も今日とて東京は猛暑・・・
そんな昨日、日傘を新調しました。いくつになっても新しい傘ってウキウキしますよね。
今朝はこのまま黄泉の国に行けるのでは?というくらいの眠気で、本気で仕事に行くことをやめようと考えたのですが←
新しい日傘買ったんだった!という気持ちでなんとか自分を奮い立たせました。頑張ったぞ私。

というわけで、今回は知念実希人さんの『硝子の塔の殺人

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【軽羹読書録】人間失格

【軽羹読書録】人間失格

ご機嫌よう。kalkanです。

今回は太宰治の『人間失格』を読了しました。

私の記憶だと中学か高校のときに、当時ジャンプに連載していた漫画家さんたちが表紙絵を描いたシリーズが角川から出ていて、それを手にとって読んだことがあります。

それから15年ほど経った今、改めて感じたこと、そして更に太宰に対する熱が上がってしまったこと← などを書いていけたらなと思います。

それでは今回もお付き合いくだ

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【軽羹読書録】ヴィヨンの妻

【軽羹読書録】ヴィヨンの妻

ご機嫌よう。kalkanです。
東京は蒸し暑くて朝から汗をだらだらかきながら出勤しましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか・・・。

そんな今回は太宰治の「ヴィヨンの妻」を読了いたしました。

ええ、完全に太宰沼にハマっております。

なんでしょうか・・・決して明るくない世界観と、この梅雨の雰囲気がどうにもマッチしてしまい、なかなか抜け出せず。

基本的に好きな作家が出来ると、いわゆる「作家読み」し

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【軽羹読書録】斜陽

【軽羹読書録】斜陽

御機嫌よう。kalkanです。

分かりづらいのですが、今回からヘッダーの画像のフォントを少し変更しました。

ええ、元データを無くしたからです。

そしてどのフォントを使っていたかメモするのを忘れていたという失態。
手帳とノート好きで、いつも余計なことまでメモしているくせに、こういうときにメモしないという。

そんなことはどうでもよくて、今回は太宰の「斜陽」を読みました。
それではお好きなお茶と

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【軽羹読書録】中央線をゆく、大人の町歩き-鉄道、地形、歴史、食-

【軽羹読書録】中央線をゆく、大人の町歩き-鉄道、地形、歴史、食-

こんにちは。なんだか久しぶりになってしまったkalkanです。

本日はいつもと意向を変えて、小説ではないこちらの感想をば。

それでは、軽羹饅頭と冷茶を片手にお付き合いいただければ幸いです。

【内容】東京のあらゆる文化が入り交じる中央線は、どの駅で降りてもおもしろい!東京駅から高尾駅まで全駅、街に隠れた歴史や鉄道名所、不思議な地形などをめぐりながら、各駅停車でぶらぶら散歩。どこか懐かしさを感じ

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【軽羹読書録】アダムとイブの日記

【軽羹読書録】アダムとイブの日記

こんにちは、kalkanです。
本日はサクッと読めてしまったこちらの感想をば。

それでは、軽羹饅頭と冷茶を片手にお付き合いいただければ幸いです。

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【あらすじ】この世で最初の男女・アダムとイヴが日記をつけていた! 男女の心情のすれ違い

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【軽羹読書録】夏子の冒険

【軽羹読書録】夏子の冒険

こんばんは。kalkanです。
読書記録は読書メーターでもやっているのですが、せっかくなのでnoteでもやってみようかなと思い、(この非常にキリが悪いタイミングで)始めようと思います。

今日は少し肌寒いので、軽羹饅頭と温かい知覧茶片手にお付き合いいただければ幸いです。それではどうぞ。

初回の今日はこちら。三島由紀夫の「夏子の冒険」。

【あらすじ】

裕福な家で奔放に育った夏子は、自分に群がる

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