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【軽羹読書録】アダムとイブの日記

こんにちは、kalkanです。
本日はサクッと読めてしまったこちらの感想をば。

それでは、軽羹饅頭と冷茶を片手にお付き合いいただければ幸いです。

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【あらすじ】

この世で最初の男女・アダムとイヴが日記をつけていた! 男女の心情のすれ違いと、愛の本質を描いた永遠の名著。最後の一行は必読。

【軽羹感想録】

アダムとイブを通して描かれる「男女の考え方の違い」が垣間見られる作品。

淡々と日々を綴るアダムに対して、自分の心が揺れ動いたものについて仔細に綴るイブ。ここに男女の全てが詰まっていますよね。

そして、最初はイブのことを疎ましいと感じていたアダムは時間が経つにつれ、イブを外見だけではなく中身も含めて美しいと感じて大切に思えていく。

それに対してイブは最初からアダムに対して親しくなろうと近づき、避けられれば悲しくて涙を流し、それでも負けずに隣にいようとする。
だけど最後は「好きだけど、それはアダムが『男性=異性』だから本能的に惹かれるだけ」と、冷静になる。

まさしく「男女」だなぁと感心しました。面白いよね。

細かいところでは、それぞれの日記内のイラストのタッチを変えているところも面白い。

アダムの日記でのイラストは古代の壁画イラストのようなタッチに対して、イブの日記においてのイラストは非常に繊細で写実的。文章だけでなく、視覚的にも変化がわかりやすい。

私自身、聖書に対しての知識がまるでなくて、最初は読めるか心配だったけれど、まるで大人のための絵本のような感じでいて、更にコミカルに仕上がっていることも相まり、それも杞憂に終わりました。

サクッと読めてしまうものの、内容は濃厚。
是非とも休みの日の昼下がりに、美味しいお茶とお菓子と共に召し上がってください。

それでは、ここまでお付き合い頂きありがとうございます。
kalkanでした!

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