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【日本保守党2】「百田尚樹に憲法改正やられたら大変だ」井上達夫・東大名誉教授が警告

法哲学者の井上達夫(東大名誉教授)が、ジャーナリストの今井一のYouTubeチャンネルに登場し、イスラエル戦争、日本の安全保障、憲法問題などについて論じている。


[東西南北縦横斜め]井上達夫 × 今井一/法の支配による自衛権の行使(11月16日)


その中で、百田尚樹が立ち上げた日本保守党など「第二保守」について触れ、以下のように、その「リスク」を警告したのが注目される。


自民党は、第二保守の台頭で、維新が恐かった。ところが、維新が、大阪万博問題でかなり支持率が落っこちてきた。

そのすきをねらって、第二保守で、百田尚樹みたいなどうしようもないのが、そして、河村、オリンピックのメダルをかじった人、ああいう連中が、第二保守を立ち上げようとしている。

こっちに、右翼的シンパシーがある連中が、自民党はダメで、もう少ししっかりした保守がほしい、という層の支持が行ったら、この連中が憲法改正やっちゃったら、本当に平和のために戦力ラインをチェックするために必要な憲法改正ではなくて、好きなように戦争ができるような方向に行っちゃうリスクがすごくあるわけですよ。

だから、このときこそ、憲法論議をしない、じゃなくて、正しい憲法改正は何か、憲法改正の正しい対案を、野党が、護憲勢力が、ちゃんと出さないと、このひどい第二保守に、ひどい方向に憲法変えられちゃうよ、ってことです。

他人事じゃないんです。いま、ここにある危機なんです。

(動画の1:05:10~1:06:30あたり)

YouTube「法の支配による自衛権の行使」より



井上達夫といえば、2017年の「朝まで生テレビ」で、百田尚樹を「それでも保守か」と論難した人物として知られる。



井上も百田も、もう朝ナマには出ないようだが、どこかでまた「再戦」を期待したいと思う。

なお、百田尚樹の日本保守党は、「政策」のなかに「憲法9条改正(2項の一部削除)」を挙げている。



また、16日には、玉木雄一郎・国民民主党代表が、憲法審査会で改憲に積極的姿勢を見せていた。


憲法改正をやるやると言ってやらない与党自民党と、一字一句憲法を変えてはならないとこだわる野党第一党との間の奇妙な共闘関係が続く限り、憲法改正も政権交代も実現しない。自民党、立憲民主党の双方に前向きな憲法改正論議を求めるとともに、私たち国民民主党も幅広い合意形成に貢献し、「ネオ55年体制」を打破していく


安倍晋三の死後、沈滞している改憲論議だが、日本の将来のために、国民を巻き込んだ活発な議論を願いたい。



<参考>







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