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KADOLABO 商品紹介

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KADOLABO 商品紹介のNoteをまとめています。 商品企画文書とテイスティングレビューのPodcastを見聞きすることができます。
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2024年2月の記事一覧

KADOLABO 014 Take a Hop on the Wild Side

KADOLABO 014 Take a Hop on the Wild Side


諸言ホップ(Humulus lupulus)は、ビールの製造において香りや苦味を付与するために利用される植物の花である。ホップの雌花には、ビールの風味や香りに影響を与える成分であるホップオイルやビタミン類、アルファ酸が含まれており、これらが醸造過程で重要な役割を果たす。また、抗菌作用もあり、ビールの保存に寄与する。
ホップは北半球においては、8月から10月にかけて成熟し、収穫が行われる。近年、収

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KADOLABO 013 Apple Harvest Trip

KADOLABO 013 Apple Harvest Trip

諸言シードル/サイダーは、リンゴ(Malus domestica)などの果物の果汁を発酵して製造される含炭酸アルコール飲料である。リンゴ由来の風味・味わいを活かした伝統的なタイプから他のフルーツやハーブなどを使用したモダンなタイプまでその味わいは多岐に渡る。
2021年にISEKADOでもシードルを製造した。「雪りんごシードル」という商品で、急な寒波で樹上凍結し、青果として出荷できなくなったリンゴ

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KADOLABO 012 Barrel Aged Chocolate Brownie Stout 2021

KADOLABO 012 Barrel Aged Chocolate Brownie Stout 2021

諸言熟成と腐敗は、物質や食品などが時間の経過とともに変化するプロセスである。熟成は通常、意図的に管理されるプロセスである。特定の食品や物質を特定の条件下で長時間置くことで望ましい変化を引き起こす。一方で、腐敗は通常、食品や物質が微生物、酸化、または不適切な環境条件などによって劣化する自然なプロセスだ。品質が低下し、食べることや使用することが危険になることがある。腐敗は適切な保存方法がされていない場

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KADOLABO 011 Re:Birth

KADOLABO 011 Re:Birth

諸言ホップ(Humulus lupulus)には、多くの種類のフレーバー化合物が含まれている。ホップのフレーバー化合物は、主にルプリン腺に含まれるホップオイルに由来する。様々なテルペノイド、 エステル類、アルデヒド類、ケトン類、硫黄化合物などがホップの主な香味成分としてよく知られている。モノテルペンアルコール、揮発性チオール および分岐鎖構造を持つホップ由来エステルがホップ風味に寄与していることが

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KADOLABO 010 Marginal Ⅲ

KADOLABO 010 Marginal Ⅲ

諸言「Marginal Ⅲ」では、オレンジワインにインスパイアされたセゾンを醸造した。Marginalシリーズはビールとワインの境界を探求する取り組みとして位置づけている。
オレンジワインは通常の赤や白ワインとは異なるスタイルのワインである。白ブドウを使用して作られながら、発酵プロセスでブドウの果皮や種子と接触させ、それによってワインがオレンジ色または琥珀色になるのが特徴だ。この特異性により、オレ

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KADOLABO 009 Fresh Hop IPA 2023 Amarillo

KADOLABO 009 Fresh Hop IPA 2023 Amarillo

諸言ホップ(Humulus lupulus)は、ビールの製造において香りや苦味を付与するために利用される植物の花である。ホップの雌花には、ビールの風味や香りに影響を与える成分であるホップオイルやビタミン類、アルファ酸が含まれており、これらが醸造過程で重要な役割を果たす。また、抗菌作用もあり、ビールの保存に寄与する。
ホップは北半球においては、8月から10月にかけて成熟し、収穫が行われる。近年、収穫

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KADOLABO 008 Spice up beer life

KADOLABO 008 Spice up beer life

諸言ビールにおけるスパイスの歴史は、約8,000年前のビール造りから、ヨーロッパ中世にホップが導入されるまでは、ハーブとともにスパイスが、ビールの風味付けの主流であった。現代でも、多くのクラフトビールメーカーが、クリスマスなどのスペシャルティビールに、スパイスを使用している。
ビールの苦味付けや麦芽の香りのバランスをとるために主に使われたスパイスは、ローリエ、ジュニパー、そしてアニス、キャラウェイ

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KADOLABO 007 Mango Lassi Revenga

KADOLABO 007 Mango Lassi Revenga

諸言※今回は私的な語りが多く含まれます。
昨今のクラフトビールシーンで目を引く流れの一つは、ビールというキャンパスの上にビール以外のものを表現することであろう。具体的にはスイーツやペイストリーをイメージしたテイストのスタウトや、スパイスコーラをイメージしたスパイスビール、はたまたフルーツスムージーのようなサワーエールなどなどなど、醸造家たちの想像力は尽きない。そんな文脈の中で2020年に初めてビー

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KADOLABO 006 Funk IPA

KADOLABO 006 Funk IPA

諸言Brettanomyces属は、酵母の一種であり、ブドウ、ビール、ワイン、および他の発酵食品に存在することがある。多くの酒類においては忌避される微生物である一方で、一部のビールスタイルではBrettanomyces酵母を意図的に使用して独特の風味を加えることがある。
一般的な酵母であるSaccharomyces属とは異なり、Brettanomyces酵母は糖を分解してアルコールを生成するだけで

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KADOLABO 004 Dark Entries 1, 005 Dark Entries 2

KADOLABO 004 Dark Entries 1, 005 Dark Entries 2

諸言バニラは、世界中で広く知られ、幅広い用途に利用されている貴重な植物の一つです。独特の香りと風味により、食品・医薬品・化粧品などの産業において重要な役割を果たしており、経済的な価値も非常に高いとされています。
バニラは、主に熱帯地域に自生する蔓性植物であり、バニラ属(Vanilla genus)に属します。その特有の香りは、香り成分として知られるバニリンによってもたらされます。バニリンは食品や飲

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KADOLABO 003 Dive in the Wild

KADOLABO 003 Dive in the Wild

諸言ビール醸造過程において、酵母は麦汁に含まれるグルコースやマルトースを資化してエタノールと二酸化炭素を生成します。また、同時に副産物として生産されるアミノ酸、脂肪酸、エステル類、硫黄化合物、有機酸、高級アルコールなどはビールの香りや味わいを大きく左右します。酵母の菌種や菌株によって糖の資化性や副産物の生成バランスが異なることから、酵母の選択は醸造酒の特徴を決める重大な要因であると言えます。近年で

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KADOLABO 002 Marginal Ⅱ

KADOLABO 002 Marginal Ⅱ

諸言
現在のクラフトビールシーンでは、Polyfunctional Thiol という香り化合物が注目されています。Polyfunctional Thiol は非常に香り閾値の低い成分であり、微量でも香りを感じること ができます。特に 3MH、3MHA、4MMP といったフルーティなタイプの Polyfunctional Thiol は、ビールのフルーティさを強化するために使用されます。Hazy

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KADOLABO 001 Marginal

KADOLABO 001 Marginal

諸言現在のクラフトビールシーンでは、Polyfunctional Thiol という香り化合物が注目されています。Polyfunctional Thiol は非常に香り閾値の低い成分であり、微量でも香りを感じることができます。特に 3MH、3MHA、4MMP といったフルーティなタイプの Polyfunctional Thiol は、ビールのフルーティさを 強化するために使用されます。Hazy I

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