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KADOLABO 008 Spice up beer life


諸言

ビールにおけるスパイスの歴史は、約8,000年前のビール造りから、ヨーロッパ中世にホップが導入されるまでは、ハーブとともにスパイスが、ビールの風味付けの主流であった。現代でも、多くのクラフトビールメーカーが、クリスマスなどのスペシャルティビールに、スパイスを使用している。
ビールの苦味付けや麦芽の香りのバランスをとるために主に使われたスパイスは、ローリエ、ジュニパー、そしてアニス、キャラウェイ、コリアンダー、ディル、フェンネルといったウマノスズクサ科(セリ科)の種子である。これらの種子は苦味を感じるだけでなく、アニス/コリアンダー/甘草のような香りも与える。チリペッパー、ブラックペッパー、グリーンペッパー、ジンジャー、クアシア、グレイン・オブ・パラダイスなどは、シャープさを加える。オールスパイス、カルダモン、シナモン、クローブ、リコリス、メース/ナツメグ、スターアニス、柑橘類の皮がある。そのほかにも、バニラなどもよく用いられている。
今回は、スパイスコーラ(クラフトコーラ)から発想を得ている。コーラらしさを出したビールは、近年よく目にすることがあるが、スパイスを漬け込み、風味を出しているものが多い。そこで、KADOLABOではコーラシロップを作成し、シロップごと発酵させることを試みた。

方法

クラフトコーラシロップ
カルダモン、シナモンスティック、黒こしょう、クローブ、ジンジャーパウダー、バニラビーンズ、砂糖を鍋に入れて少し炒める。その後鍋に水とレモンジュースを加えて沸騰させる。沸騰したら中火で20分間加熱する。熱い状態で濾過を行い、1日冷却する。

ビール
一次発酵は通常のビールと同じ手順で進め、IPAを醸造した。出来上がったIPAにクラフトコーラシロップと酵母を加えて、二次発酵を行った。

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なし

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