\言葉より大事なのは〇〇/#171
「伝わる話し方」について、私なりのポイントをいろいろとお話してきました。例えばオノマトペを使うといいですよ。とか。
実は私が大事にしていることは、他にもあります。今日は、『言葉より大事なのは〇〇』というお話です。
①N高等学校での質問
○○の答えは経験。そのエピソードをご紹介しますね。
角川のドワンゴ学園N高等学校の講義の時に、生徒さんがこんな質問をくれたんです。
「私は中学の卒業式で送辞と答辞を読む機会がありました。ところが、送辞とか答辞は文章が決まっていて、それもすごく難しい言葉なんです。
例えば、『うららかな春の日に』『この良き日に』みたいな言葉は、普段全く使いません。決まった文章をただ読み上げるだけで何の気持ちもこもっていなかったのが、自分でもとても嫌でした。どうやって読めばいいですか?」
私はいろんなところでお話をして、いろんなところで質問をお受けしますけれども、こんな質問をいただいたのは初めてです。とても面白い質問ですね。と、その後答えました。
②経験を思い浮かべる
言葉より大事なのは経験です。これは普通のスピーチでも全く同じことが言えます。
例えば、「うららかな春の日」がよくわからない。ではみんなが経験したことがある、春のちょっと気持ちがいい日ってどんな日かな?って思い浮かべてほしいんです。
寒かったのが少しずつ暖かくなって、たんぽぽが見え始めたな。
頬に当たる風が暖かくなってきたな。
うぐいすの鳴き声が聞こえた。
こんなみなさんが経験したことがある春をイメージしてください。
「うららかな」っていう言葉がわからなくても、自分の経験している春を思い起こしながら話すのと、ただ数学の問題文を読むように言葉の表面だけを読むのとでは、感情が違いますよね。経験を思い出して、そのままのイメージを相手に届けるということです。
③感情が大事な理由
「言葉よりも感情を出して」って言うと、なんだか大げさな臭い芝居をしなきゃいけないの?って言われることがありますが、それはちょっと誤解です。
春の気持ちよさとか、暖かくなって嬉しいなっていう経験。それを思い出して、そのままのイメージを相手に届けるということです。
言葉よりも大事なのは感情と言いましたが、もっと掘り下げると、その感情はあなたのどんな経験から来たのか? その経験した場面、その時の風、匂い、空気、聞こえてくる音、誰かの声、そういったものを全部思い起こして、伝えてほしいのです。
ニュースを読むときも同じです。もちろん全て同じ経験はできないけれども、もし自分が台風の来るエリアに住んでいるとしたら、ちょっと不安だよな。じゃあ不安を少しでも回想してもらえるようにこのお話を伝えたい。そういう気持ちで読んでいます。
AIが読み上げてもなんとなく伝わってこない。それはAIや機械にその経験がないからです。経験から来るあなたの思いが乗った瞬間に、言葉は相手の心に届くのです。
今日私があえて言いたいのは、「言葉より大事なのは経験」。
あなたの経験を思い出して、言葉にどんなイメージを乗せるか、それをぜひ考えてみてください。
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