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私のターン

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プレス担当であり、カフェのパティシエであり、ママであり、妻である私の目線
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スイス•フランス3泊5日?! 後編

スイス•フランス3泊5日?! 後編

3泊5日の弾丸スイス・フランス旅行(お仕事だけど)は、日程の3分の2を終えていよいよ、この渡仏のメインイベントである「Matsuri Expo」に向かうこととなった。

フランスのエクス・レ・バンという街は、アヌシーから車で30分ほど。
私はJapan is styleのヨウコさんの車の助手席で彼女のワイルドな運転に揺られながら、過ぎゆく景色を眺めていた。
山や緑が多く、いわゆる田舎町。その辺りに

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スイス•フランス3泊5日?! 前編

スイス•フランス3泊5日?! 前編

5/16 23:45(KIX)→5/17 13:20(ZRH)
バンジージャンプとかジェットコースターと同じ感覚。
怖くて不安で逃げ出したくなるのに、終わった後にその刺激の虜になってしまう。一人で海外に行くというのは、私にとってそんな感覚なのです。

関空を発つ夜中23時45分。私の不安はそこをピークに、あとは後戻りできないスカイダイビングのように、再びこの地に降り立つまで楽しむ以外にありません。

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血も繋がりそうな貴女の粕汁

血も繋がりそうな貴女の粕汁

義母の作る粕汁が好きだ。
好き過ぎて、飲んでるうちに血が繋がってしまうんじゃないかと錯覚するくらい好きだ。

我が家は週5で義母が晩ご飯を作ってくれる。
私は仕事を終えて帰宅して洗濯機を回して、5軒先の旦那の実家へ向かう。
予め帰宅時間をLINEで伝えてあるから、いつもホカホカと湯気立つ食事にありつく。義父母や娘たちの食事に間に合う日もあれば、間に合わない夜もある。
食事を終えると食器を流しに重ね

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無為自然loverによる進化論

無為自然loverによる進化論

「出世欲が無く、お金持ちになる夢もない若者たちの働き方」がニュースで取り上げられていた。残業漬けの日々を送る部長を見て「自分はああなりたくない」と言う。生活できるだけのお金を稼ぐ日々にニュース(ニュース番組を制作しているスタッフ)の目線はやや冷ややかな捉え方のように、私には見えた。

その若者が言うように、私も、お金と地位に魅力を感じない。
私の座右の銘は「上善水の如し」で、ここではその解説は割愛

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好き、が私を元気にする。

好き、が私を元気にする。

ここ1ヶ月半、思考回路はショート寸前な忙しさと落ち込むことがあって、書くのをサボってたnote。
ようやく再開。
ネタは前から決めていて、大好きなカメラのこと。
落ち込んだ時に自分を元気付けてくれるのって、誰かの明るい話題。可愛いペットの動画とか、感動的な親子のエピソードとか、いわゆる推し活とか。
だから私も自分と、ほんの少しの誰かを、元気にするために「好きなもの」の話を書いてみる。
奇想天外なエ

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映画マイスモールランドを観た

映画マイスモールランドを観た

恥ずかしいくらい泣いちゃった映画の感想と、田舎の主婦がマニアックな映画を観るハードルの高さ。二部構成で書きますので、ご興味のあるほうだけでも読んでって下さい。

「ランド」の罪深さ

日本は良くも悪くも島国で、こんなに国際化の進んだ21世紀でもなお、そのぬるま湯の心地よさに息苦しさを忘れて鼻の下まで浸かっている私。私たち。
映画「マイスモールランド」を観た。
「万引き家族」「ドライブマイカー」のス

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クイックルワイパー立体吸着ウェットシートを買った話で1300字書きたい事がある

クイックルワイパー立体吸着ウェットシートを買った話で1300字書きたい事がある

春休みのやっかいな所は、宿題が出ないこと。
子どもたちは有り余る時間の多くをYouTubeのお世話になる。
我が家も共働き。5軒先に祖父母の家はあるものの、Wi-Fi環境の整った我が家でダラダラとお気に入りの「犬と猿がでてるやつ」や「韓国アイドルのやつ」を観ているのだろうと推測する。

それではいかんと、本人たちも自覚しているらしい。
読書は進んでするようになった。
私としては「エルマーの冒険」だ

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貴方と2度目の人生を生きる

貴方と2度目の人生を生きる

長女が小学校を卒業する。学校から「卒業する生徒に向けてお家の方からお手紙を書いてほしい」と宿題が出た。
せっかくなので、娘に書いた手紙の内容をそのままnoteに記録しておこうかと思った。

日曜日の朝、好きな戦隊モノを観る。
1度目は自分が5歳の時、2度目は貴方が5歳の時。
好きなアイドルのトレカを集める。
1度目は自分が中2の時、2度目は貴方が小6の今。
漫画雑誌りぼんを本屋さんで買うのも、サン

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簡単レシピ!24時間一緒に過ごす自営業夫婦の作り方

簡単レシピ!24時間一緒に過ごす自営業夫婦の作り方

下ごしらえ
ー無くてもいいがしておくと良いー

■まずはじめに用意するもの■
•夫
•妻

出会いは一般企業。新入社員として入社してきた(後の)妻と、サラリーマン9年目を迎える(後の)夫が社内恋愛をする。
きっかけは横山光輝「三国志」全60巻の貸し借りから。(非常にマニアックな手法ではあるが、60巻もあるとラリーが長く続くため、より長期的なコミュニケーションが見込める。)
下ごしらえの段階で、同じ

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13年間続けたお店を閉める時

13年間続けたお店を閉める時

あと2ヶ月で13年間続けたお店を閉める。
お店を作るのも大きな決断だけれど、閉める決断もまたとてつもなく大きな転機に違いない。

お店をオープンした2009年、夫は33歳で私は25歳だった。お腹には大切な命が宿っていた。借金300万円で妊娠3ヶ月、悪阻でニンニクの匂いが辛かった。
それでも毎日必死で働いた。働いていないと不安だったし、貧乏だった。その時の感覚は未だに抜けないから、物欲は今でもほぼ無

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夫は殺したい存在じゃなく死んでほしい存在

夫は殺したい存在じゃなく死んでほしい存在

私が夫を殺してしまうと、警察に捕まって牢屋に入らなければいけないので、娘たちと暮らせなくなるから、夫は絶対に殺さない。

最愛の娘2人に、死んでしまった父と父を殺した母を持つ不幸な人生を歩ませたりしない。
従って、夫にはごくごく自然に、他力本願的に、死んでほしい。

まるで自分の分身の様に私たち夫婦は互いに苛々し、まるで鏡のように互い不機嫌を隠さない。

夫婦2人、田舎街で喫茶店を開いた。
映画み

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