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革命を起こす者は革命によって去る

革命を起こす者は革命によって去る

意味:革命によって権利を得た者は、革命によって権利を奪われるということ。

類義:自業自得

(例)いやぁ、今の会社の現状に納得がいかなくて、尊敬する上司について行ってクーデターと起こしたんだけど、その後、尊敬する上司が今度はクーデターを起こされて、会社を追い出されたんだよ。まさに、「革命を起こす者は革命によって去る」だね。

「革命」とは、被支配者層が支配層を倒して権力を握ることを意味します。
「フランス革命」「ロシア革命」という革命が有名ですが、「革命」とは、大抵戦争によって起こるもので、特に中国は、今話題の『キングダム』でも、秦国による中華統一が描かれており、まさに戦争によって他国を滅ぼし、中華を統一しました。それにより、秦王嬴政が始皇帝を名乗り、万里の長城を築いたり、焚書坑儒を行い、儒教による統治から、法による統治に変わり、始皇帝は中華統一後も命を狙われ続け、病によって亡くなりましたが、その後すぐに「項羽と劉邦」の存在によって秦は滅ぼされ、劉邦を皇帝として漢という国にとって変わりました。
秦による中華統一という偉業も、わずか15年で滅んでしまい、魏・呉・蜀による「三国志」と言われる時代も、魏が勝ったと思ったら、最終的には晋が統一するなど、革命や戦争によって統一した後は、あまりに儚くあっけない最後になってしまうのです。

このように、中国は秦や晋による中華統一以前も以降も、戦争や革命によって国が変わる文化が根付いてしまいました。ここ百年は戦争によって国が変わることはないですが、政治的な革命に変わったように思います。

話題の10歳Youtuber「少年革命家ゆたぼん」

革命といえば今、「少年革命家ゆたぼん」という10歳のYoutuberが話題を呼んでいます。全然興味もなく、どんな内容の動画かも、なぜ話題になっていたかもわからなかったのですが、ゆたぼん関係の動画を上げている人が多いので、私もゆたぼん一応どんなもんかだけ観るだけ見てみました。

まぁ、ご存知の方もいるとは思いますが、評価は👎の方が圧倒的に多く、批判の方が多い、どちらかと言うと炎上商法のYoutubeだと思います。

知らない方の為にざっくりどんな内容かだけ書いておきますが、ゆたぼん少年は、宿題を忘れてしまい、先生に怒られて、居残りで宿題をさせられた時、「こんなんロボットみたいやん。俺はこんなロボットみたいにはなりたくない!」と、不登校になったそうです。父親は元暴走族で、今は情報商材を扱っている仕事をしているそうですが、そんな息子を守り、沖縄に移住して、これからピースボートで世界一周の旅に出る予定なんだそうです。

そして、そんな彼の動画の内容は、

「無理に学校に行って、死んだらあかん!命は大事やねん。自分を殺してロボットにするような学校には行かん方がええねん。学校なんかに行かんでもな、こうやって自由に楽しく生きれんねん!!」

という感じのことです。

・・・突っ込みたい所はたくさんありますよね(笑)ってか、突っ込むことしかできないんですが、ニュースやネットで話題になったのは、内容はもちろんですが、10歳の少年がYoutuberになったということです。なので内容は無いよう。

すみません、我慢して読んで下さい(笑)
法律で「言論の自由」が守られている以上、何を言ってもいいとは思います。それを否定する権利は私たちにはありません。ただ、好き勝手言うなら、好き勝手言われる覚悟が入ります。コードギアスの名言にもある、撃っていいのは、撃たれる覚悟のある奴だけだ!と言うように、自由であるからこそ、何をされても仕方がないと言えます。

そして、「少年革命家」と名乗ってしまった以上、自分が革命を起こされるということも忘れてはいけません。

これは、親による精神的虐待

一応、観た方はわかると思いますが、この動画は、間違いなく父親の指示によるものです。おそらく、父親が台本を書き、ゆたぼん少年がそれを覚えて発言しているのか、カンペを読み上げています。つまりこれは、息子を利用した親の虐待だと私は思っています。

最近は高齢者の交通事故が多いですが、親による虐待のニュースも増えています。そして、「毒親」と呼ぶ声も増えていますが、「虐待」というのは、体を傷つけることで、証拠が残ります。しかし、精神的虐待というのは、形に残るものではないので、虐待だとはわかりにくい所があります。虐待も問題ですが、精神的虐待の方が根強い問題ではないかと思います。
そして、ゆたぼん少年に関して言えば、本人が本当の所どう思っているかはわかりませんが、動画で話す感じからして、神童のような、天才少年とは到底思えません。親の操り人形として演じさせられているとしか思えません。

これも何の証拠もないので、言論の自由として言わせてもらいますが(笑)、本人が責任を持って本人の意思で本人の口から語られるなら、それはそれで待ち受けるものを本人が受けなければなりませんが、ゆたぼん少年の場合は、父親に虐待されていると私は観ているので、少年革命家としてYoutuberになったことは、彼の今後の人生に、大きく深い傷を残すと思います。

子供は生存戦略として、親に従うしかない

父親としては、炎上商法を計算して、不登校の子どもを利用して、自分の主張を訴えている、むしろ動画収入を狙っているのでしょうけど、その行為は、法律では裁けない「虐待」そのものではないかと思います。
大人でも判断を間違えるのに、10歳の子供に真っ当な判断ができることは難しいです。父親に操られているとしても、子供としては、親から愛されることは、生存戦略として従うしかないでしょう。

仮に、本人が父親の言う通りだと思っていたとしても、それは正当な判断ではなく、親の見えない虐待によって親から見放されない為の判断だと思います。

少年革命家ゆたぼんが、今後どのような人生を歩んでいくかはわかりません。彼の人生は彼のものだし、彼の幸せは私たちにはわかりません。ただ、同世代の少年少女達が、あたかもゆたぼん少年が語っていると錯覚し、誤った判断をしないことを祈るばかりです。自分が言うことで、自分だけがブーメランを受けるのは仕方ないですし自己責任と言えますが、誰かを巻き込んでしまったら、自分に返ってくるブーメランは一つではなく、巻き込んだ分だけ増えていきます。それは致命傷にもなってしまうかもしれないでしょう。今は良くても、既にネットやニュースでも話題になっているので、ブームが去ったらどうなってしまうかは目に見えるでしょう。

私が彼の為にできることは何もないかもしれませんが、彼を見て感じたことを、こうやってnoteに残すことくらいですかね。革命家を謳ってしまった以上、自分が革命されることになってしまうかもしれません。それが、自分の判断ではなく、親の判断によるものなので、何とも言えないですね。


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