20代の若者は、転職市場から消えたのか?
人材採用に関わるビジネスに携わっていると、毎日と言っていいほど「20代の若手からの応募が来なくて困っている」という声を企業さんから聞きます。
特にブルーカラーと呼ばれる職種の高齢化は極めて深刻で、次世代に技術継承ができず、企業存続が困難になっているケースも珍しくありません。
現在どの企業さんも頭を抱える、20代不足問題。
一体何が原因なのでしょうか?
少子高齢化が1番の原因ではない。
この問題の原因として一番に挙げられるのが、少子高齢化の影響。
確かに2023年の出生数は77万759人となり、明治人口動態調査開始以来最少となりました。
が、若者の数が目減りしているとしても、人材ビジネスに携わる身としては、この「少子高齢化」だけでは現状の説明がつかない。
体感としてはここ5年ほどで、突然20代の若者たちが転職市場からすっぽり抜け落ちたかのようです。
採用手法の多様化が悪循環を生み出している。
採用手法の多様化・自由化という大義名分のもと、ここ数年であまりに多くの求人サービスが誕生しすぎた。
求人サイトを運営している筆者がこんなことを言っていいのかはさておき、恐らくこれが20代不足問題の大きな原因です。
クリック課金サービス就職、就職・転職イベント人材、ダイレクトリクルーティング、リファラル採用、SNS採用、オウンドメディア…挙げればキリがないので割愛しますが、求人サービスが多く誕生すればするほど、比例してひとつあたりのサービスのユーザー母数は減っていく。
ただでさえ若者が目減りしているのだから、こうした状況では20代の求職者が消えてしまったという感覚を持ってしまうのも、仕方ありません。
そして問題の本質は、その大半の求人サービスが正しく適切な情報を提供できていない。ということです。
選択肢は沢山あるけれど、薄い情報しかキャッチアップできないので、結局どの会社が自分に合っているのか分からない。
採用手法の多様化に一番困っているのは、恐らく求職者の方々なのかも。
なぜ情報の薄い求人が氾濫しているのか。
いうまでもなく求人サービスの目的は、人を採用したい企業と、仕事を探している求職者を結びつけること。
どんな手法であれサービスの提供者側は、クライアントたる企業のことを隅々まで理解し、それを情報として届ける義務があります。
この企業は、どんな理念を持っていて、どんなビジネスをしていて、どんな人達が働いていて、どんな業務を行っていて、どんな人にマッチするか。
これを伝え切れれば、若者の絶対数が減っていたとて、採用に繋げることができます。
しかし大半の求人サービスは、それが出来ていない。
なぜか?
この正しい情報提供には、プロとしてのヒアリングスキルと専門知識、そして膨大な労力が必要だからです。
簡単に言うと、ひとつの企業さんに膨大な労力をかけていると、ビジネスとしてのうま味が無くなる訳なんですね。
だから私たちは「じょぶる千葉」を立ち上げた。
こうした現状に危機感を持ち、元リクルートOBが中心となって立ち上げた求人サイトが「じょぶる千葉」となります。
実際筆者も、リクルート媒体の求人広告ライターを10年以上経験した後、この立ち上げに参加しました。
私たちのサイトを見て頂ければわかる通り、その大きな特徴は綿密な取材に裏付けされた情報の量。そしてその企業に本当にマッチした人材に刺さる情報の設計が特徴です。
またじょぶる千葉ではWEBマーケティングの手法を取り入れているので、記事が「リスティング広告」という形で採用したいターゲットに直接届く仕組みとなっています。
大手求人メディアと比べて応募の母数自体は少ないものの、そのマッチング精度は高く、これまでに数多くの20代採用を生み出しています。
まとめ
20代の求職者は転職市場から消えた訳ではありません。
適切なパートナーを選び、適切な情報提供を行えば、欲しい人材と必ず巡り合えることでしょう。
皆様の採用活動のご検討をお祈りしています。