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あいの風

どうも皆様、こんにちは。
今回からは久米島の生き物たちのことを徒然なるままに書いていきますよ〜〜!

当マガジンで書いていく記事のタイトルは「風の名前」。
PIE BOOKSさんの「てんきごじてん~風・雲・雨・空・雪の日本語~」なる本がたまたま実家に置いてありまして・・・

なんと風流なものを母は遺してくれたのでしょう、この幸運は昇華せしめねばならぬ!と思ったので久米島は風、渡嘉敷島は雲の名前で書き進めてまいります。


本日のタイトルは「あいの風」。
てんきごじてんによりますと「日本海沿岸各地で夏に吹く東からのほどよい風」を指すそうです。
まるで足取りがついつい軽くなってしまうスウィングジャズのような風なんでしょうね〜。風にこんな楽しみ方があるとは思いもよりませんでした。

これから、記事のタイトルを辞典の引用と私の所感を添えてみたいと思います。
それでは、久米島に行きましょう!



徐々に近づく港の沿岸を見ながら船で一服。大あくびをした次の瞬間には、真夜中にレンタカーでハブを探しに出ておりました。




クメトカゲモドキ Goniurosaurus kuroiwae yamashinae

ん?なんか居ますね(笑)

こちら、沖縄県指定天然記念物で久米島固有亜種である「クメトカゲモドキ」。あ、国内希少野生動植物種にも指定されております。
「種の保存法」ってやつですね、アレです。


個人的には一番好きな国内産のトカゲモドキでございます。
スタイルが良いんですよ。グラマラスであり、且つスレンダーという矛盾したスタイルがこのトカゲモドキには在します。



タイワンクツワムシ Hexacentrus unicolor


の幼虫。将来なるべくは演奏家かな?確か産卵管無かったしそうなるはず。(笑)

ヒサゴクサキリ Palaeoagraecia lutea

うまいこと隠れるもんですね〜。
見逃してあげるのは無理な願いですが(笑)

こちらはやんばるでもよく見かける直翅目の仲間ですね〜。名前がかっこいいので気に入ってる虫です。


クワカミキリ Apriona japonica

林道でトカゲモドキを探して歩いてたらおでこに激突してきました。
あぁ、なんか以前にも同じようなこと体験したな・・・と考えてみましたら、徳之島の夜の林道で激突してきた1匹の雌のヒラタクワガタでした。。。
下はその時の記事です。(笑)

こちらは本州でもたまに見かけたカミキリムシ。漢字かっこいいですよね。「天牛」という漢字💕



またクメトカゲモドキと出会いました。多いですね〜!
私は贅沢の方向性が違うのでなんとも言えませんが、こうもたくさん生き物が出てきてくれると、指数関数状に嬉しさが溢れ出てしまうのです。

頭の中に数多ある、考える部屋を時々二つだけにして静かに隣り合わせに動かす時があります。そうすると耳に入った音が全て、著名な絵描が戯れに筆を走らせたような、揺れている色になるんですよ。文字でもそれができないかな?と模索する日々です。
それは単語や文の韻であったり、描いてある字面だったりするんでしょうがそれも、どうなんでしょうねぇ。


近頃、その基礎力である語彙を増やそうと「読書」に明け暮れております。
このブログやInstagram で書く文章、執筆の仕事や、大好きな友人にそう伝えたい時ですら、以前よりももっと美しい言葉で歌のように伝えたいという思いも少なからず御座います。
文学は、本というのは全く別の宇宙とこちらの人、世をつなげるゲートだと思います。本である以上皆等しく、その紙でできた物体は色や形、アプローチや方法なんか細かいところに差異はありますが、別宇宙へのゲートを持っています。

そうしたゲートを往来する時、生きながらにして他の人間よりも長い「一秒」と出会えるのです。一秒で十秒分の経験値を積めるという事です。

繰り返せば1日がひと月、一年が四半世紀となっていくのも夢ではないでしょう。
そんなに上手い話があるか?と疑心暗鬼にならざるを得ないのですが、その杞憂は虚しく、(あくまでも私個人に限ってですが) 恐ろしく現実的な「残りの時間」から、経験値分と等しい寿命を後ろから切り落とされていってる感覚を覚えます。


ですが、やめられないのです。坂口安吾が過ごした時間に行き、彼の視覚と記憶で見ることができるなどといった劇的な甘露は、私の脳みそをがんじがらめにドロドロにしてしまっているのです。

面白いですよ、読書。


それでは皆様、ごきげんよう。良い1日を。


お楽しみいただけましたら幸いです^^