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岩田琉花/女性のためのsoft官能
2022年3月18日 00:05
ん…ちゅ…ん……ん…ちゅっ 「ごめん…」衝動的になってしまった。 「あ…うん…わかってる…これ以上はしないよ」彼は悟ったようで軽く答えてくれた。 「うん…。ありがと」彼が来てくれたことに安心したのか?はたまた彼からの返事に安心したのか?急にお腹が空いた。「なんか…お腹空いてきたな。何か食べる?」 「なんか買って来ようか?」 「ううん。家にある物で良かった
2022年3月11日 07:35
あの日から3週間…夏休み中ということもあって保健室は静かだ。早崎くんから夏休みの予定を聞かれたのが懐かしいな… ガラガラ~ 「せんせー」 「早崎くん」 「どうした?鳩が豆鉄砲くらったような顔して…」 「え?だって…」 「何?俺が来ないから寂しかった?」 そう言って、今までみたいに普通に接してくれる彼が私よりもずっと大人だと思った… 「子供どうした?」 「
2022年3月4日 17:41
ぬぉーーーー! 頭が割れる!血管が破裂するんじゃないか?ってくらいズキズキと痛い…私…どうなってる?へ?誰かに抱きしめられてる?なに? ん?ん?ん? 私が動いたことで、抱きしめている腕が緩んで…顔が見えた 「うそ?」あっっ頭が…割れる… 「起きた?」 「早崎くんが何で?ここどこ?」コメカミを抑えて、ソッと聞いた。 「俺んち」 「え!」うぉっっ頭が…
2022年2月28日 07:20
学祭からあっという間の期末。こうやって高校生というアオハルの時間は、風のように過ぎ去ってしまうんだろうな…「桜井せんせ?」「はい?」「僕の話聴こえてました?」「すみません。」片岡先生から相談したいことがあると言われて保健室で話をしているのに、いつの間にか上の空になってしまっていた。「夏休みに入るので、その前に保健の授業で性との関わり方について話をしてもらいたいんですが…
2022年2月21日 20:34
もう一つの現実…私の日常。早崎くんは毎日保健室へ来るようになり、たわいもない話や、ちょっとイタズラっぽい言い方をしたり、そんな彼がやっぱり眩しくて仕方なかった。 「あのさ」 「ん?」 「今度の学祭で歌をうたうから聞きに来て…」 「うん…いいよ」 「絶対な…約束」 小指を立てて向けて来たので小指を絡ませ約束を交わした…。 「指切りげんまん。嘘ついたら針千本飲~ます
2022年2月18日 21:41
若菜ちゃんにサヨナラを言って保健室を出た。「蓮!」面倒な女が声をかけてきた。「んあ?」「保健室の先生と何話してたの?」「お前には関係ない」「蓮〜」美月《みつき》は追いかけてきて腕に絡んできた。「離れろ」「やだ」俺から腕を振り解いた。「何で?何で私じゃダメなの?」俺は振り向き美月を見つめた。正確には美月の右目の目尻の傷を…。「帰るぞ」「れーんー
2022年2月17日 15:44
あなたは…どうして私の心を掴んで離さないの?無邪気なフリ?本当は私よりも色んなこと知ってるんだよね?…悲しみも…喜びも…あなたを構成するものは何?あなたを見ていると…触れたくなる…初夏の運動場は不思議な場所。半袖の体操服の裾で汗を拭う時にチラッと見える腹筋。惜しげもなく胸を揺らしながら走る50メートル走。 男女の笑い声が交叉する。新緑の香りがする風を浴びながら運動場を見ていた。
2022年2月15日 10:11
毎年、イルミネーションが街に映える時期になると思い出してしまう。あの時のことを…。あの真っ直ぐな想いに応えたかったのに…その手を握りたかったのに…。 5年前… 私は大学卒業後、運良くすぐに高校の養護教員になれた。年齢が近いということもあって生徒とは仲が良かった。でも、その頃の私は大人ぶっていた…。 ガラガラ~ 「せんせー」 「また来たな…笑。おサボり早崎くん。今日は何処が痛いの