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ADHDと発達性協調運動障害

こんにちは。

日曜日に記事書いたと思ったらもう木曜日でした。体感時間はやっ。


今日は発達性協調運動障害(DCD)についてお話します。


発達性協調運動障害とは何か


なにやら難しい言葉が出てきましたが、発達性協調運動障害とはなにか。

一言で言うと、「不器用」のことです。
DCD(発達性協調運動障害)とは、「協調」という脳機能の発達に問題があるために、運動や動作にぎこちなさが生じたり、姿勢に乱れが生じ、日常生活に支障が出てしまう発達障害です。

発達性協調運動障害(DCD)とは・基本情報 | NHK ハートネットより引用


あなたが小学生・中学生・高校生の時、まわりにもこんなクラスメイトがいたはずです。

靴ひもが結べない・箸やナイフ・フォークが使えない・字が恐ろしく下手・リコーダー・鍵盤などの楽器の演奏が下手くそ、自転車に乗れない、などなど。


何を隠そう、私もこれらが大の苦手でした。でしたというか、今も苦手です。

自転車は小6まで乗れなかったし、靴紐も小学校高学年になってようやく結べるようになりました。


ただ昔は発達性協調運動障害なんて誰も知らなかったので、「のろま」「ドジ」「ぶきっちょ」なんて言葉で誤魔化されていたように思います。


「最新の精神疾患の国際的な診断基準DSM-5-TRによれば、DCDの発生頻度は子どもの約5~8%と、AD/HD(注意欠如・多動性障害)の約7.2%と同じぐらい、

ASD(自閉症スペクトラム障害)の約1~2%よりもはるかに高く、決して珍しくはない発達障害のひとつです。

また、他の発達障害との併存率も高く、ASDの約80%、AD/HDの約30~50%、SLD(限局性学習障害)の約50%に併存が見られ、他の発達障害とも深く関係します。」


NHKの記事にもあるように、発達性協調運動障害(DCD)は珍しいものではないことのです。

子供の5~8%と言えば、40人のクラスに2~3人はいることになります。


不器用だった彼は今どうしているのだろうか


思えば、私の小・中・高校時代にもDCDと思われる同級生がいました。ただ、2~3人じゃなくて、もっといたような…

不器用さで言えば、私はクラスワースト10には入っていましたが、ワースト5では無かったと思います。


図工や美術の時間、私は不器用なりに色々な作品を作りました。

しかし、本当に不器用なやつは、そもそも何を作っていいかわからず手が止まっていました。


小学校の図工の授業は明確に作る物が決まっています。たとえば、木を加工してオリジナルの船を作りましょうといった課題です。

不器用ワースト10までだと、とりあえず船っぽい何かを作る所までは出来ます。


しかし、左右非対称だったり、形は船だけど100%沈むだろ、みたいな作りをしています(帆が斜めになってる・柵がないとか)

上手いやつが作った船を見ると、左右対称・船員・積み荷・装飾などの実際に船を運用するために必要な機能まできちんと入っています。


で、問題は不器用ワースト5以下のやつです。

まず、何も作っていないひたすら隣のやつに話しかけたり、船を作るために渡された木の板や棒でチャンバラをして遊んでいます

最初は周りも対して作業が進んでいないので同じようにふざけますが、徐々に作業が進むと、何もしてないのはそいつだけです。


授業中は先生が教室を巡回するので、何もしれないAくんは当然怒られます。

その後、Aくんはしばらく船を作る素振りは見せますが、しばらくするとまたふざけ始めます


当時私はA君は図工がつまらなくてふざけていたのだと思っていました。

しかし、今考えると彼はそもそも船がどんなものなのか知らず、作り方も分からなかったいや、作れなかったのではないでしょうか。


たしか先生が持ってきた船の本もあったのでそれを見本にするか、周りが作っているのを見て真似する手もあったはずです。

しかしA君は最後まで船を完成させることはできませんでした。


途中先生に怒られて渋々作業を始めましたが、ボロボロの残骸だけで終わってたと思います。

私も何とか見様見真似で船っぽい何かを完成させるところまではいきましたが、クオリティは散々でした。


他には、大縄跳びで絶対引っかかる人っていませんでしたか?あれも今思えばDCDがある子だったのかもしれません。大縄跳びで失敗するのは女子が多かったかな。

どんなに練習してもスキップ出来ない人もいますよね。あれは練習と言うより、脳の作りの問題だったんだなあと思います。


彼ら、彼女らは今どうしているんだろうか。


自分がDCDだとしたら、どうすべきか


私のケースでお話しすると、死ぬほど練習して克服しました。

いやいや、さっき「あれは練習と言うより、脳の作りの問題だったんだなあ」とか言ってたじゃないか、と思った方、その通りです。


でもですよ。ちょっと考えてみて下さい。大人ならまだしも、子供同士でいる時に「なんでお前はいつも大繩で引っ掛かるんだよ」と言われた時、どうしますか?

「俺は発達性協調運動障害を抱えていて、脳の作りの問題で縄跳びが下手なんだ。生まれつきだから俺は悪くない」とでも言うでしょうか。


そんなことを言ったら、まずイジメのターゲットになるか、仲間外れにされます。それは避けなければなりません。

しかし、言いわけをしなかったとしても、縄跳びを跳べないのは変わらないわけです。じゃあ、どうするか。練習するしかないのです。


当時、大縄跳びの試験前後は、男女ともに昼休みや放課後に大縄跳びの練習をしていました。私は声をかけて、そこに入れてもらい練習しました。

最初はもちろん何度も引っ掛かりますが、流石に何十回もやっていると、多少マシになってきます。


普通の人は恐らく、勘で飛びこんでもある程度跳べるんだと思います

。私の場合、動きがぎこちないので、勘以外の場所で勝負するしかなかったのです。


例えば、縄が一周してある場所に来た瞬間に、どこから、どの位の速さで走り込んで、どのタイミングで跳ぶかまで計算していました。

跳んだ後はすぐに縄から離れる必要もあるので、跳ぶ位置、離れるタイミングも重要です。


何十回も失敗すると、自分が失敗する時のパターンと、成功する時のパターンがだんだんつかめてきます。

ですから、失敗するパターンの時の行動を避けて、成功パターンに寄せることで、大縄跳びで引っかからなくなったのです。


この時の経験は大人になった今でも役に立っています。個人的には成功よりも、失敗する要素を減らすほうが大切です。

私のように発達障害持ちだと、人生の中で普通の人の何倍、何十倍も失敗すると思います。


しかし、その分失敗からしか得られない知恵や経験が手に入ります

何も苦労せずに生きていけるならその方がいいとも思いますが、人は人、自分は自分です。あくまでも自分が上手くいくためにどうすべきかを考えましょう。


ここまで読んで下さりありがとうございました。
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