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WEB制作チームと新入社員4名による社内対談🎤「ラテラルシンキング編~ゼミでコーヒーとレンコンを売った話」

こんにちは。インソース メディアグループのイシハラです。

梅雨入り真っ最中☔な先月ご紹介した、年齢・立場が全く異なるメンバー対談企画 「アサーティブコミュニケーション編~感情も大切な要素?」 に続き、本日も弊社新人と管理職による社内対談の様子をお届けします。

今回のテーマは「ラテラルシンキング」

”前提を無くして水平に発想を広げる柔軟な思考法” のことで、例えば、斬新かつユニークな発想で革新を起こす、既存のものを組み合わせて新しいアイデアを生み出す、といったシチュエーションで活躍する思考法です。

「柔軟な思考法はどのように役立つ?」「ラテラルシンキングに加え、そもそも論理(ロジカルシンキング)は何のためにある?」「学生時代、ゼミでコーヒーショップを開いた/レンコンを売った体験談とは?」

対談の一部を会話形式でお届けしますので、ぜひお楽しみください🎤

◆対談メンバー
・小林(WEB制作の責任者)
・松尾(WEB制作チームメンバー)
・インソースの新人B、新人I、新人Y(同席:新人M)

◆今回題材にした研修
ラテラルシンキング研修


(1)ラテラルシンキング研修とは?

小林「Bさん、ラテラルシンキング研修はどのような研修か、説明してみてください」

新人B「ラテラルシンキング研修のテキストを読み始めた時は『ロジカルシンキングと真逆のことを言っているのかな』と感じましたが、読み込んでいくうちに、ラテラルシンキングを活かすためにロジカルシンキングが必要……といったように、お互いに活かしあう関係なのだと思いました」

小林「この研修の具体的なアピールポイントは何だと思いますか?」

新人B「アピールポイントで言うと、自由な発想だけでなく、それを業務に活かすところまで含まれているという点が挙げられます。アイデアを発散した後に収束する方法であったり、実際に具体的な形にしていくための方法、実現の際に周りのコンセンサスを得るための方法など、実際に使うイメージが沸くところがインソースの研修の良いところかなと思います」

小林「少し戻りますが、最初になぜ『ロジカルシンキングとラテラルシンキングは真逆なことを言っている』と思ったのですか?」

新人B「ロジカルシンキングは、誰が聞いても納得できる論理的な考え方を学ぶもの。それに対してラテラルシンキングは、自分主体で発想を出していく、むしろ人と被らない発想を出すということを目指しているように感じたので、その点で逆の要素なのかなと考えました」

小林「なるほど、なかなか面白い視点だと思います。逆に両者が関連しているという点についてはどうですか?」

新人B「研修テキストにも書いてありますが、ラテラルシンキングで出した発想を人に伝えたり、何をすべきかの対象を絞ったりする際に、ロジカルシンキングが必要になってくると思います」

(2)論理はなぜ必要?

小林「さて、ロジカルシンキングは訳すと『論理的思考』ですが、そもそも論理は何のためにあると思いますか? ヒントは、日本では論理が弱いということ。反対に論理学が盛んな場所を考えてみるとわかると思います」

新人Y「論理学が盛んな場所というと……難しいですね。学術的なところで言うと、私は大学時代に心理学を専攻しておりまして卒業論文なども作成しました。2万字近いとても長い文章なので、読んだ人がしっかり理解するためにも論理が必要なのかなと思います」

小林「日本では感じる機会が少ないですが、アメリカなど人種が多い国では、それぞれ常識や考え方が違い、お互いに理解し合うのは難しいということがあります。

ハイコンテクストローコンテクストといわれますが、アメリカはローコンテクストで、お互いに共有し合えるもの(言葉に表われない暗黙の理解、常識=「文脈」)が少ない。そういう地域では、ちゃんと論理的に筋道を立てて話さないとコミュニケーションが成り立ちません。日本はほとんどが同じ民族なので、論理を突き詰めなくても、なんとなくで理解しあえる。だから外国と比べて、ディベートが弱いとか論理的ではないと言われるのでしょう。

論理は “ツーカー” で通じ合えない人同士が理解しあうための手段(言語)であることが根本にあります」

小林「話が変わりますが、テラルシンキングについて、ビジネスで “自由な発想” が必要なのはどんな場面だと思いますか?  Iさん、お願いします」

(3)どのように発想するか?

新人I「新しく商品開発をするときや、マーケティングの部分で必要なのかなと思います。マーケティングなどは人が求めているものを知ると同時に、新しく人が食いつくような発想も求められると思います」

小林「ラテラルシンキング研修のテキストでは、発想するためのフレームの説明が主な内容となっていますが、最近では顧客志向でのイノベーションのアイデアの思考方法として、『デザイン思考』も関心を集めています。

どのようなものを求めて、どのような行動・選択をするのかをお客さまになりきって想像し、その上でお客さまの立場でどのようなことをしていけばお客さまが満足されるか、便利と感じるか……という視点で新しい施策を考えていきます」

松尾「インソースの研修の特徴は、誰でも良いアイデア・発想を出すスキルを高めることができるという前提に立っているところかと思います。一部の天才がアイデアを出すのではなく、トレーニングによって発想力を高められるというのがインソースの研修でみなさんにお伝えしたいことですね。

ところで、Bさんは実際に学生時代などで、新しい企画を考えるといった機会はありましたか?」

(4)ゼミでコーヒーショップを開く

新人B「そうですね……。ゼミの活動でカフェのようなものを運営してコーヒーを売っていたのですが、まったく売れなかったので、パン屋さんとコラボしてみたという経験があります。そこで、(ラテラルシンキング研修の)テキストでいうところの『合体法』に近い発想があったかと思います」

松尾「コーヒーとパンを合わせて提供するということで、自然と合体法を実践していたんですね」

新人B「ゼミで運営していたカフェの弱みとして、信頼性と認知度がありましたので、人気のあるパン屋さんとコラボすればそこを補えるのではないかと自分なりに考えていました」

小林「その話、もう少し最初から詳しく話してもらえますか」

新人B「はい。私の所属していたゼミはかなり自由度の高い内容で、主に学生ビジネスなどの活動をさせていただいていました。地元のカフェと提携したり、自分達で仕入れからやってみたりと試行錯誤しながら運営をしていました。私の大学には学生がゆっくりと過ごせる場所が少ないと感じていたので、そういった場がひとつ増やせたらという思いがありましたね」

小林「お金はどうしていたんですか?」

新人B「自分たちで少しずつ出し合ったり、ゼミの予算を使わせていただいたりと様々でした。学生ながら、ビジネスのシビアな面も少しだけ覗くことができたのかなと思います」

小林「コーヒーは結構高いレベルでコモディティ化しており、商品の差別化がしにくいと思いますが、どういったコンセプトでやっていたんですか?」

新人B「初期は価格も高めで、地元で有名なハチミツを使ったものを売っていました。しかし、なかなかお客さまに興味をもってもらえず苦労した記憶があります」

小林「なぜ受けが悪かったんだと思います?」

新人B「私の考えとしては、商品の問題というよりも、お店自体の近寄りにくさや認知度が原因なのではと考えていました」

小林「なるほど。僕は今の話を聞いて思ったんだけど、地元で地元のアピールをしたことが上手くいかなった原因かもしれない。北海道で北海道フェアをやっても響かないですからね。商品は良いものだけど、場所やターゲットに問題があったのかもしれませんね」

新人B「なるほど……! 確かにそうかもしれないですね」

小林「先ほど話した『デザイン思考』では、上手くいかなかったらお客さま目線で試行錯誤を繰り返していきますが、Bさんの場合、そういった目線で改善点をどのように次に活かしましたか?」

新人B「私は小林さんが仰った地元とターゲットのお話は思いつかなったです。私が考えたのは、そもそも大学生に地元というキーワードが響かないのではないかということや、価格の面でした。

一方で、最も大きい原因と考えていたのは、学生は新しいものを求めておらず、決まったルートで決まったものを食べているということでした。

そこでその状況を逆手にとってやろうと考えて、学生がいつも行く場所(=パン屋さん)に自分たちの商品を置いたり、時には逆にパンをこちらに置いたりしてみました」

小林「なるほど」

新人B「結果、パンを目当てに来て、ついでにコーヒーも買っていってもらえることが非常に増えました」

小林「一緒に買ってもらえますからね」

(5)ゼミでレンコンを売る

松尾「Iさんはなにか企画を立てたりした経験はありますか?」

新人I「私も所属していたゼミでの活動があります。地元茨城県の魅力度UPということで、毎年東京の地域のお祭りに出店していて、茨城県で有名な食材のレンコンを使って何かできないかという活動をしていました。

レンコンの美味しさは分かっているのですが、それだけでは大きな魅力にならないということで、蓮根のつなぎ目の部分……『めばす』というんですが、ここを使ったら面白いんじゃないかと考えました。

めばすは煮物にしたら美味しいということで、煮物を作って試食できるようにしました。アイデアを出し合う中で、ただレンコンを売るのではなく、 “珍しさ” という付加価値を思いついたことで、新しいものを提供する経験ができたと思います」

小林「めばすかぁ……かなり捻りましたね(笑)。すごく斬新でいいです」

松尾「実際には売り上げは結構、上がったのですか?」

新人I「はい。美味しいと言ってくださった方にお勧めして購入いただいたりもしました。売り上げとしてはマイナスにはならなかったです」

小林「なるほど。損しなかったのなら、勉強できた分だけ得しましたね」

(6)良いアイデアは多様な考えから生まれる

小林「良いアイデアを出すためには、自分の近くの人ばかりではなく様々な立場・職業・背景の方と議論をしないと、答えを置きに行くようなアイデアになってしまい、尖った感じのアイデアは出ませんね。

インソースの公開講座では、様々な業種・年齢の受講者の方が集まりますので、多様な形で良いアイデアを出す活発なお話合いをすることが可能です」

(7)イシハラの一言感想

以上、「ラテラルシンキング」を題材にした、インソースの新入社員と管理職・上司による社内対談でした。

「新しくて斬新なアイデアを生む」ことについて、苦手意識を持っている人は意外と多いのではないかと思います。ゼロから何かを生み出すには、膨大な知見・パワー・時間が必要そうで……思わず尻込みしてしまいます。

一方で、今回の「ゼミでコーヒーショップを開いた」「レンコンを売った」という興味深い体験談のように、目標達成に向けた工夫やアイデアの捻出は、日頃から皆さん自然とやっていることなのかもしれません。

無意識にできている時もあるけど、苦手意識や難しいイメージが強い思考法…… そう考えると、研修など学びの場で、改めてアイデアを生み出すための手法を「知識」として吸収し、利用できる選択肢として持っておくことは強みなのかも、と思える対談でした。

ラテラルシンキング―― 既にモノやコトが溢れている現代でこそ、活かせる場面が多そうな思考法ですね。

本日も最後までご覧いただきありがとうございました!


(ラテラルシンキングについて興味が湧きましたら、お1人からでも参加できる気軽な学びの場として、ぜひインソースの研修も活用してみてくださいね🏫🌈)