マガジンのカバー画像

ジャック・アマノのアメリカ NOW

46
運営しているクリエイター

#アメリカ生活

ジャック・アマノの“アメリカNOW”インディー500ウィナーズ・リング

ジャック・アマノの“アメリカNOW”インディー500ウィナーズ・リング

 インディー500の勝者には、その証として指輪が贈られる。いかにもアメリカンなビッグ・リングだ。

 佐藤琢磨が走るチームのオーナー、ボビー・レイホール(67歳)はインディカーのシリーズ・チャンピオンに3回輝き、1986年にインディー500での優勝も記録している。歴史にしっかりと名を刻んだドライヴァーだ。眼鏡をかけた知的なルックスで、クレヴァーなドライヴァーでもあったが、闘志溢れる走りを見せること

もっとみる
ジャック・アマノの“アメリカ NOW” 三種のスパムを試食してみた

ジャック・アマノの“アメリカ NOW” 三種のスパムを試食してみた

ミュージアムに行っていろいろ知ったスパム、スーパーで買ってみた。1缶3ドル29セントだった。
 ホテルのキッチンで焼いて、ハワイ名物のスパムむすびを作った。実はミュージアムのギフトショップでそれ専用の”型抜き”みたいの、9ドルと高かったが買ってたから、早く使ってみたいと思ってた。

インディアナポリスのクローガーズってスーパーで見つけたスパム・クラシック、スパム・レス・ソディウム、スパム・ライトは

もっとみる
ジャック・アマノの“アメリカNOW” 世界最大のレース、インディー500の予選で三代目レーサーと日本人ドライバーが活躍

ジャック・アマノの“アメリカNOW” 世界最大のレース、インディー500の予選で三代目レーサーと日本人ドライバーが活躍

 サウス&ノース・ダコタなど、未踏のワイルド・ウェストへの旅を終え、インディアナ州インディアナポリスに長期滞在している。1911年に始まって、2回の世界大戦中以外はずっと同じサーキットで開催され続けているレース、インディアナポリス500マイル(通称インディー500)を取材するためだ。

インディー500予選で1位から3位に入った選手の記念撮影。左がポールポジション(予選1位)のマルコ・アンドレッテ

もっとみる
ジャック・アマノの“アメリカNOW” ワイルド・ウエストの旅 その3  近頃話題のサウス・ダコタ

ジャック・アマノの“アメリカNOW” ワイルド・ウエストの旅 その3  近頃話題のサウス・ダコタ

 世界的パンデミックになって3月のインディーカー・レース開幕戦が延期になり、その後のレースもバタバタとキャンセルされ、仕事=レース取材の再開は6月末にまでズレ込んだ。日本に戻って情報を集め、取材計画を立てると、今回の渡米は6〜7月に行ったきりで4ヶ月は日本に戻れない……との結論になった。そして、レースは毎週あるワケじゃないので、インターヴァルに何をするか、どこに行くかを考えねばならなくなった。パン

もっとみる
ジャック・アマノの“アメリカ NOW”   ワイルド・ウエストの旅 その2 バッドランズ国立公園の威容

ジャック・アマノの“アメリカ NOW”   ワイルド・ウエストの旅 その2 バッドランズ国立公園の威容

サウス・ダコタ州最大都市のスー・フォールズから西へ。この日の目的地はミズーリ・リヴァーを超えてさらに進んだ先の国立公園。その名も”バッドランズ”=Badlands。

バッドランズ国立公園の中から、東を向いて撮影。茶色い荒地の向こうに緑の地平線が見える(タイトル写真)

 インターステイト90沿いはずーっと畑だった。3時間以上、そういう景色が左右に広がり、目の前は地平線だった。それが乾燥した

もっとみる
ジャック・アマノの“アメリカ NOW”   ワイルド・ウェストの旅その1 未踏のサウス・ダコタへ

ジャック・アマノの“アメリカ NOW”   ワイルド・ウェストの旅その1 未踏のサウス・ダコタへ

 アメリカ50州で行ったことがないのはアイダホ、モンタナ、ユタ、ワイオミング、ノース・ダコタ、サウス・ダコタ、ネブラスカ、アラスカ、デラウェアの9州。それらの州では私の仕事の対象になるレースが開催されない。50州全部を訪れるには、「ちょっとした暇が必要」と思っていた。でも、その暇がずっとなかった。
 それが……突然できちゃった、パンデミックで。飛行機に乗りたくない、飛行場にすら行きたくない状況下で

もっとみる
ジャック・アマノの“アメリカ NOW"
週末は突然のキャンプ

ジャック・アマノの“アメリカ NOW" 週末は突然のキャンプ

 世の中、何が起こるかわからない。ワイルド・ウェスト一人旅のはずが、仕事の都合でミネアポリスに逆戻り。するとイタリア系アルゼンチン人(=アメリカ在住30年)の”ホスト・ファミリー”が、「週末はキャンプだ!」と突然思い立った。「家族旅行に私はお邪魔でしょう」とやんわり断ったけれど聞き入れられず。すでにラテン・アメリカンのおもてなし心が轟々と燃え盛っていた。急過ぎてキャンプ場の予約が取れず、行く先が決

もっとみる
ジャック・アマノの“アメリカ NOW"
ミネソタのスパム・ミュージアム

ジャック・アマノの“アメリカ NOW" ミネソタのスパム・ミュージアム

 インターステイト35を走ってて、ちょっと色褪せた”スパム・ミュージアム”という看板を発見。直交するインターステイト90を東に20マイルほど行ったところにあるというので、足を伸ばしてみた。

2016年にオープンしたばかり。この場所の前に2カ所で会社の歴史などの展示はしていたらしい(タイトル写真)

 調理済み肉の缶詰=スパムって日本でも売っているし、「好きにして、好きにして……」って缶詰のぬいぐ

もっとみる
ジャック・アマノの“アメリカ NOW"空前のパンデミックでRVブームが到来

ジャック・アマノの“アメリカ NOW"空前のパンデミックでRVブームが到来

 ついにアメリカのコロナ・ウィルスによる死者は15万人を超えた。それなのに大統領、“マスクはCOVID-19に対して効果がない”とか、“ハイドロキシ・クロロキン(マラリア薬)が実は効果絶大”とかの誤情報を発信。「そんなもの効かないし、飲んだら死ぬ可能性も!」と政府機関が国民に訴え、ソーシャル・メディアは“インチキ情報”として掲載を拒否。この3年半、彼には何度も呆れて驚く体験をさせられてきたが、パン

もっとみる
ジャック・アマノの“アメリカ NOW"  amazonの店を訪ねて、アメリカ最大のショッピングモールへ

ジャック・アマノの“アメリカ NOW"  amazonの店を訪ねて、アメリカ最大のショッピングモールへ

 ミネアポリス/セイント・ポールにアマゾンの店があると知ったので、行ってみた。

"アマゾンのベストをどうぞ"、"四つ星か、それ以上"、"新商品とトレンドもの"などと謳っている店構え。売り場は意外にもコンパクトで、ちょっとせせこましかった

アマゾンでの売れ筋商品だけを集めて販売するコンセプト。店名は"アマゾン 4-スター“。たくさん売れてるってとこは、機能も品質も良い証拠のはず。世間によっ

もっとみる
ジャック・アマノのアメリカ“NOW”    入国30日目でついに感染者数400万人突破! 来週の月曜からようやくインディアナ州もマスク着用義務付けに

ジャック・アマノのアメリカ“NOW”    入国30日目でついに感染者数400万人突破! 来週の月曜からようやくインディアナ州もマスク着用義務付けに

アメリカのパンデミックが全然収まらない。もう静まって行くだろうという読みで渡米してきたけれど、状況はまるで逆になっている。最近になって感染状況は大幅悪化、ほぼ全土が泥沼に嵌っている。

先週末のアイオワ・スピードウェイで開催されたインディーカーの入場者の除菌チェックの様子。手指の消毒を義務付けていた(タイトル写真)

 いまいるミネソタ州では、この土曜日から公共の場所でのマスク着用が義務付けになる

もっとみる
ジャック・アマノの“アメリカNOW”    ミネアポリス/セイント・ポールに向けて西進。ウィスコンシン土産は幻の名酒!?

ジャック・アマノの“アメリカNOW”    ミネアポリス/セイント・ポールに向けて西進。ウィスコンシン土産は幻の名酒!?

 チェック・アウトをギリギリの朝11時に済ませ、次なる目的地ミネソタ州ミネアポリス/セイント・ポールを目指した。空は青々とした快晴。これなら移動は楽だ。
 走り出してしばらくは田舎の州道。アップ&ダウンはほとんどなく、道の左右は畑、畑、畑。「トランプ/ペンス 2020」のサインを畑の端に出しているのを何度か見かけた。

(タイトル写真)アイオワ・スピードウェイでのダブルヘダー取材を終え、ミネアポリ

もっとみる
ジャック・アマノの“アメリカ NOW” 小さな町のホテルとコーヒー

ジャック・アマノの“アメリカ NOW” 小さな町のホテルとコーヒー

 サーキットでの仕事を終えて、「さぁ、次のホテルへ移動だ」とアイフォンのマップを開けたら、COVID-19のテスト・サイトが探せるようになってた。

クルマに乗ってアイフォンのマップを開いたら、COVID-19テスト・サイトが見つけられるようになっていた。ずっと気づいてなかった (タイトル写真)

 今日は西に少しだけ移動、フォン・デュ・ラックという小さな町へ。
 予約したあったホテルは新築だった

もっとみる
ジャック・アマノの“アメリカ NOW”    3万人以上感染のウィスコンシンでインディーカーが観客を入れてのレース初開催

ジャック・アマノの“アメリカ NOW”    3万人以上感染のウィスコンシンでインディーカーが観客を入れてのレース初開催

 ウィスコンシン州は乳製品の産地として名高く、最大都市ミルウォーキーはビールと大型バイクのハーリー・デイヴィッドソンで有名。そこからミシガン湖の西岸づたいに60マイルぐらい北に行ったところに1955年オープンのサーキット、ロード・アメリカはある。

終末はミシガン湖半の街にいたが、日曜の朝にチェック・アウト。レースを終え、次のホテルへ引っ越すために西に向った田舎道で出会った地平線

 畑と牧場ばか

もっとみる