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Vol53 雪国に移住!住宅選びのテクニック⑮,⑯,⑰,⑱

雪国に移住をする時、大切なことは冬対策です。
とくに、住宅を選ぶときには、冬の暮らしを想定しなくてはいけません。
そこで、雪国での住宅選びに失敗しないように、雪国特有のチェックポイントをお教えします。

こんにちは、移住専門FP「移住プランナー」の仲西といいます。
ここでは、これまでの17年間の活動、2000組以上の移住相談対応から
皆さんに役立つ情報を書いています。
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※このたび、同タイトルで有料書籍を出版させていただきました。
その関係上、こちらNoteにおいても、有料書籍に掲載された一部を有料記事とさせていただきました。
ご理解をいただければ幸いです。




1⃣ はじめに

雪国に移住をする時、大切なことは冬対策です。
そして「住まい」選びも、冬の暮らしを想定しなくてはいけません。

例えば、「冬でも暖かい家」や「雪がたくさん降っても安心な家」が理想になります。
また、田舎移住を希望する人の6割以上は、中古住宅(空き家)の購入を考えます。
新築と比較してリスクの高い中古住宅(空き家)を購入するのであれば、とくに注意をしなければいけません。

そこで、「移住プランナー」として200組以上の移住者をサポートし、また「空き家相談士」として空き家選びに熟知し、そして自ら雪国(北海道)に移住し、20年近く居住した経験から、雪国における住居選びのポイントをお教えします。皆さんの知らない「雪国ならではの事情」について、細かくお伝えします。

2⃣ 雪国に移住!住宅選びテクニック

No⑮  断熱等級の高い住宅

正式名称は「断熱等性能等級」といい、住宅の断熱性能がどのくらいかを示します。国土交通省が制定した「住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)」により、1~7の等級があり、数字が大きいほど断熱性が高くなります。

ちなみに、2025年度以降は全ての新築住宅に等級4以上が義務化される予定です。
一方、2021年の国土交通省の資料によると、日本の中古住宅約90%が断熱等級3以下といわれています。十分な断熱対策がなされていない住宅は、電気代や住み心地だけでなく、健康や建物の劣化にも影響を及ぼす恐れがあります。

従って、中古物件を購入する場合は必ず事前に断熱等級を確認し、リフォームの必要性を確認してから、購入を決めることが望まれます。

中古住宅の場合は、不動産会社などに相談して「住宅性能評価書」を取得できることもあります。
断熱等級の高い住宅は、外気の影響を受けにくいため、冬は暖かく、夏は涼しい室内環境で過ごせます。
快適な室内環境で、きっと健康に暮らすことが出来るでしょう。

No⑯ 雪割棟の住宅


雪国では、屋根の棟に「雪割板」又は「雪切板」が取り付けられた雪割棟がおススメです。

屋根の上の雪は、屋根の頂点である棟でつながると、なかなか雪は滑り落ちません。しかし、雪割板があると、棟で雪がつながらないので雪の重みで滑り落ちやすくなります。

そのため、雪割板のある雪割棟ならば、屋根に上って雪下ろしをしなくても済みます。
特に、2階や3階建ての住宅になると、雪下ろし作業はとても危険ですので、雪割板が設置されていると便利です。
雪国で暮らしたことがない人は、雪割板の存在を知らない人が多いでしょう。
このトンガリが大きな威力を発揮しますので、雪国で住宅を探すのならばぜひ覚えておいて下さいね。


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移住専門FP「移住プランナー」として活動をしています。これまで17年間2000組以上の移住相談に対応をしてきました。ここでは、私の経験からお役に立てる情報を日常的に綴っていきます。「移住」という夢の実現にお役に立てればうれしいです。大阪出身、北海道と鹿児島の3拠点生活中。