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ロックバンド偏愛記録ー下北沢から涅槃は遠い

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邦楽ロック、そして表現形態と言う枠を超えたひとつの“現象”である「バンド」を普及していく事を目的としてロックバンド(ないしミュージシャン)への偏愛を語るちょっとやばみなエッセイ連載
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#ロックバンド

獣としての僕の肉体とビレッジマンズストアとの再会について~疫病撲滅祈願note2020~

獣としての僕の肉体とビレッジマンズストアとの再会について~疫病撲滅祈願note2020~

■獣と化しそうな夜半肉体さえなければ、と思う事がある。生身の身体から魂だけがデータに変換され、自分だけのDIYの島に移住するゲームが流行った。世界がどんどんオンラインに移行していく。このまま世界中の事柄が電脳上に移動してしまえば、この世界にもいつか平和が訪れるのだろうか。

母親の愚痴や想い出話ばかり聞かされ続ける自宅待機の毎日にもそろそろ飽きてきた深夜0時14分、細く窓を開け、夜の風の匂いを肺一

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「歌が上手い」って、何ですか?〜突然のバズツイと嵐、Plastic Tree、King Gnu、KEYTALKとか〜

「歌が上手い」って、何ですか?〜突然のバズツイと嵐、Plastic Tree、King Gnu、KEYTALKとか〜

■突然ツイートが史上最高にバズった

最近、人生で初めて猛烈な“バズ”というやつを味わった。

今月日テレ系で放映された、かの有名なホウソウジカン・チョウナガイ音楽番組『MUSIC DAY』の中で、泣く子も黙るアイドルグループNEWSの王子様担当・手越祐也さんがこれまた泣く子も黙る超有名ロックバンドXJAPANの名曲『紅』をカバーしているのを観た際のツイートが、異常な数のふぁぼりつ(はて、今は「ら

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ロックバンドの“ファンサービス”って、要らない?〜LACCO TOWERのハロウィン全力仮装が今年も既に楽しみ〜

ロックバンドの“ファンサービス”って、要らない?〜LACCO TOWERのハロウィン全力仮装が今年も既に楽しみ〜

■ロックバンド・LACCO TOWERのハロウィン仮装が、毎年全力すぎる

LACCO TOWER(ラッコタワー)と言うバンドがいる。

前身バンドの活動から数えれば今年で十八年目、既にベテラン中堅バンドと言っても充分なキャリアを有し、でありながらそんな事どうでも良くなるぐらいの強烈なインパクトを持つメタルロックサウンドと歌謡曲の融合を見事すぎるぐらいにキメた楽曲が最大の魅力であるバンドだ。

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Plastic Treeと、好きなロックバンドが“売れて変わった”時に気をつけたいこと〜有村竜太朗の「孤独」について〜

Plastic Treeと、好きなロックバンドが“売れて変わった”時に気をつけたいこと〜有村竜太朗の「孤独」について〜

■変なバンド、Plastic Tree

皆さんはご存じだろうか。日本一変な売れ方をしているバンド、Plastic Tree(プラスティックトゥリー)を。

Plastic Tree、通称「プラ」。その道の好事家達からは「90年代を代表するヴィジュアル系バンド」と崇められ、音楽通の一部からは「日本を代表するシューゲイザーバンドのひと組」と奉られる、実力派ヴィジュアル系4ピースバンドである。

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KEYTALKファン歴三年目にして気づいた、ロックバンドのワンマンライブに行くべき理由〜ZeppTokyoでサシ飲みしよう〜

KEYTALKファン歴三年目にして気づいた、ロックバンドのワンマンライブに行くべき理由〜ZeppTokyoでサシ飲みしよう〜

■フェスはビュッフェ、ワンマンは専門店

日本全国津々浦々、ひっそりと健全に勤労に励みながらも、心は既にムロフェスの出演バンドの発表に囚われている邦ロック勢の皆さん、こんばんは。

突然ですが、皆さんは行ってますか?ワンマンライブ。

先に述べたようなムロフェスやロッキンなど、ここ数年で音楽業界での存在感を示し始めた、いわゆる“音楽フェス”。

バックドロップシンデレラも「ニッポンのライブ集客はさ

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ロックバンド偏愛作家よりご挨拶

ロックバンド偏愛作家よりご挨拶

現在、ロックバンド(ないしミュージシャン)への偏愛を語る事で、音楽性だけではない側面から邦楽ロックを、そして表現形態と言う枠を超えたひとつの“現象”である「バンド」を普及していく事を目的として、エッセイ『ロックバンド偏愛記録〜下北沢から涅槃は遠い』を不定期連載中です。

これまで続けてきたその他の連載やマガジンの方は現在更新停止中。気が向いたら更新するかもですが、基本的には『ロックバンド偏愛記録』

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92年生まれのフリーライター、King Gnuに憧れる〜カテゴライズされがちな時代の僕が、「真っ暗な明日を欺」くには〜

92年生まれのフリーライター、King Gnuに憧れる〜カテゴライズされがちな時代の僕が、「真っ暗な明日を欺」くには〜

■正に“彗星の如く”現れたバケモノバンド、King Gnu

昨年、2018年の夏頃の事だった。

そうだなぁ、フジロックが開催された頃辺りだったかな。僕はツイッターのトレンド欄などで、とあるバンドの名前をよく目にするようになった。

周囲のいわゆる“邦ロック勢”の早耳なフォロワー達も、あくまで僕の観測上ではあるけれど、そのバンドの楽曲を立て続けにTLに拡散し、関心を寄せ、なんならハマるようになっ

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