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我が家に猫がやってきた
今年の初め。木枯らしが吹く寒い日のこと。
夕方に帰宅した私はベランダの隅っこで目を細めてこちらをじっと見つめている何かに気づいた。
お互いにはっとすると同時に逃げ去ったものは、全身に黒いペンキをかけられた、まだ幼さが残るやせっぽちの猫だった。
憐れに思った私は、新しい発泡スチロールの箱に着なくなったウールのワンピースを敷き詰め、その上に煮干しを一匹置いておいた。
その夜からこの子は、毎日そこへ
今年の初め。木枯らしが吹く寒い日のこと。
夕方に帰宅した私はベランダの隅っこで目を細めてこちらをじっと見つめている何かに気づいた。
お互いにはっとすると同時に逃げ去ったものは、全身に黒いペンキをかけられた、まだ幼さが残るやせっぽちの猫だった。
憐れに思った私は、新しい発泡スチロールの箱に着なくなったウールのワンピースを敷き詰め、その上に煮干しを一匹置いておいた。
その夜からこの子は、毎日そこへ