【カフェイン論争の結論】あなたにとってカフェインとは?
さて、カフェインについていろいろ言ってきましたが、結局筆者の言いたいことはこの質問に集約されます。
「あなたにとってカフェインとは?」
…あたまにとって顔面とは?
何の話だよ。なんだよあたまにとって顔面とはって。ただの頭部じゃねえか。あなたにとってラーメンとはだろ。
…はい。
ということで、この記事でカフェイン論争に休止符を打ちます。
カフェインが良いだの悪いだのという論争は、ここで終わりにしましょう。
●カフェイン論争の結論
「カフェインと共に歩む人生か、カフェインを飲まない人生か選ぼう。」
カフェインにはさまざまな健康効果がある一方、離脱症状をはじめとするいくつかのデメリットもあります。
それらを比較して、
1.カフェインを摂るのであれば毎日摂る。
2.摂らないのであれば、自分から進んでは摂らない。付き合いとかで出てきたときのみ飲む。
のどちらかを選択しましょう。
●カフェインのメリットとデメリット比較
カフェインと共に歩む人生(with カフェイン)か、カフェインを飲まない人生(no カフェイン)かを決めるにあたって、今一度カフェインのメリットとデメリットを比較してみましょう。
カフェインのメリット
・ストレスの緩和
・覚醒、不眠作用
・集中力アップ
・運動能力増加(運動する人向け)
・脂肪燃焼
・心疾患、糖尿病、肝臓がん等のリスク低減
https://note.com/hydreigon/n/nd22616710444
カフェインのデメリット
・離脱症状による頭痛
・膀胱がんリスク上昇
・就寝時間が遅れる
・基礎疾患持ちの場合、各種リスク
https://note.com/hydreigon/n/n0cbb8d1cc9fa
●筆者の見解
今回、カフェインの記事を執筆するにあたっていろいろな書籍や文献を読み、自分や周りの人の体験談を調査しました。
筆者の結論としては、「毎日カフェインを摂る人生」として生きていくことに決めました。
まずカフェイン摂取によるメリットは前述の通り。
その中でも、
・ドーパミンの分泌や集中力向上による慢性的なQOLの向上
・そもそもコーヒーが好き
というのが特に筆者に刺さりました。
そしてデメリットについて。
・離脱症状による頭痛→毎日カフェインを摂ることでこれは発生しない
・膀胱がんリスク向上→他の疾患のリスクが下がるメリットのほうが大きい
・就寝時間が遅れる→夕方17時以降はカフェインを摂取しない
・基礎疾患→筆者の場合は特になし
つまり、以下のマイルールを設定することでデメリットはある程度コントロールできると考えられます。
・毎日カフェインを摂る
・夕方17時以降はカフェインを摂取しない
なので、「カフェイン摂取をコントロールしながら、カフェインと共に歩む人生」を選ぶことを決断しました。
●余談①カフェインの存在意義
コーヒーがこぼれてしまうと困るのですが、ここでこぼれ話を一つ、カフェインが自然界に生まれた理由について。
そもそもなんのためにカフェインが存在しているのでしょうか?
難しく言うと進化論的に、簡単に言うと生きるために、コーヒーの木はカフェインを利用して繁殖をしてきました。
コーヒーの葉が死に、地面に落ちると、コーヒーの葉に含まれたカフェインが土壌を汚染し、他の植物が発芽できない状態になります。
光合成によってエネルギーを生成する植物にとって、これは自分の種族を反映させるために大事なこと。
他の植物のせいで自分たちに日光が当たらなくなることは、彼らにとっては死活問題です。
カフェインは、植物にとって天敵である虫を追い払うためにも有用です。
高濃度のカフェインは、昆虫に対して毒性を発揮します。
カフェインがなければ、葉や豆は、昆虫に食い荒らされてしまいます。
なので、コーヒーの葉は自らを守るためにカフェインを毒として自分の身体に仕込んであるのです。
このようにコーヒーの木は、他の種を打ち負かし、自らを安全に繁殖させるためにカフェインを利用しています。
一方、低濃度のカフェインは昆虫に対して便益をもたらします。
カフェインにより、昆虫の記憶が強化され、花を再訪し、さらに花粉が拡散されていく可能性が高まるのです。
このように、自然界においてもカフェインにはメリットとデメリットが同居しているのです。
同一の物質が、量によって薬になったり毒になったりするのは自然界では珍しいことのようです。
●余談②カフェインが身体に効くメカニズム
カフェインがどのようにして効果を発揮するのかについても紹介しておきましょう。
カフェインはドーパミンを受けとる神経細胞の働きを抑制するアデノシン受容体を抑制、つまり「抑制の抑制」によって神経系を活性化して気分を高揚させます。
…わかりづらいですね。
言い換えると、ドーパミンの働きを抑える成分Aがあり、カフェインは成分Aを抑える効果があるため、カフェインは、ドーパミンが働きやすい環境を間接的につくってくれるということです。
トレーニングしている人であれば、ここで「アデノシン」という単語に反応しなければなりませんね。
アデノシンはリン酸と結合することでアデノシン三リン酸(ATP)という形で活動エネルギーになるほか、DNAやRNAの構成材料にもなるなど、生命活動に必須の分子の一つです。
アデノシンは興奮や覚醒などの情緒や心筋の動きを抑制していますが、カフェインがそのアデノシンを抑制することで間接的に作用します。
つまり、アデノシンが一時的に働きづらくなることでドーパミン受容量が増えたり、脳内の血管収縮、腎臓の血管拡張などが起こります。
「間接的に作用する」というのが特徴で、カフェインを常用してもドラッグのような異常行動を起こさないのはこれが理由だと考えられています。
●まとめ
さて、カフェインについていろいろ語ってきましたが最後に簡単に復習しておきましょう。
・大量に摂らない限り、カフェインのデメリットは意外と大きくない
・大量に摂ってる人は徐々に減らしたほうがいいかも?
・ただし離脱症状があるため、摂ったり摂らなかったりするのは良くない
・とはいえ、個人差がかなりあるものなので自分の身体と相談しましょう
・筆者は毎日摂ることに決めました
今回こうやっていろいろ調べていくうちにコーヒー文化に興味を持ったので、いろいろ飲み比べてみようと思っています!
焙煎や豆、抽出の種類などなど、これは沼が深そうだ。。。
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