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【ショートショート】私もあなたが好きです。
高校生の女子5人ほどだろうか。
私達の斜めの方でレジャーシートを広げピクニックをしている。
「ねー。写真撮ってもらおーよ。」
「人に話しかけるの緊張するよぉ。」
あどけない女子高生達の会話が少し聞こえてくる。
「写真撮ってあげよーよ。」彼女―金地美香が僕にそう言う。
「よし!」僕達は背中を押してあげようと立ち上がり彼女達に近づいた。
「写真撮りましょうか。」僕は低姿勢で彼女達に尋ねる
【ショートショート】薄汚れた心は洗われない
私は心が薄汚れていく。
そんな自分がたまに嫌になる時がある。
これは学校の帰り道の話だ。
英単語帳を持った彼女は彼に向かって話しかける。
「インスタのアーカイブ見るの楽しい。」
友達だろうか彼氏なのだろうか私には定かではない。一つ言えることは物理的距離が近いと言うことだ。
「うわ。懐かしい。。これって学祭の時の写真じゃん、、、」
写真を差しながら、小声で彼が呟く。
「覚えてる?一回
このひと時が終わる前に
「もしもし。今なにしてんの?」急な電話は僕の常套手段だ。
「今大学終わって家帰るとこだから、夜からなら遊べるよ。」
「まだ、遊びの連絡だって言ってねーだろ。」
「お前からの連絡で遊び以外無いんだよ。後、電話かけてくるな!ラインでいいだろ。」
高校からの親友―藤森達守は僕の電話内容を察知したらしい。
「電話の方が早いんだよ!まぁそれは置いといてよ、夜から飯いこーぜ。その後サウナ決定な。」