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詩集

43
私の紡いだ言葉たち。 全部のせ。
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#子ども

【詩】ピアノの木

【詩】ピアノの木

白鍵と
黒鍵と
それらがずらりと並ぶ八十八の玉座

そして
沈んだ鍵(けん)の窪みから
人の姿に似た木が芽吹く

ピアノから生まれた木は
母なるピアノに還るべく
八十八の玉座を尋ねる

その軌跡を律とし
隠されたパターンを解き明かした時
かの扉が開くのだ

そして
浮かんだ鍵(けん)の頂から
人の姿に似た木が還っていく

私の耳に残った響きは
その生命の旅路
私の心に残った響きは
その生命の循環

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【詩】サンタクロース/継承

【詩】サンタクロース/継承

サンタクロースを信じている

幼い日の記憶
クリスマスが近づくと
庭の木に紙を吊るした
欲しいものが書かれた
Wish List

叶うこともあれば
叶わないこともあった

暖炉も煙突もないから
寝室のある二階の窓から
侵入の痕跡がないか探った
すると
だいたい一階のどこかに
神秘のベールに包まれた
サンタの痕跡を発見する

逸る気持ちに従って
願いの結果を確認した

サンタクロースを演じている

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【詩】 3歳のクリスマス ―高階様のTweetより―

【詩】 3歳のクリスマス ―高階様のTweetより―

今回はX(Twitter)で目に留まった高階様のTweetを元に作成いたしました。
御本人の承諾のもと、Tweetのご紹介も含め詩を投稿いたします。

↓元ツイートです。

【詩】3歳のクリスマス
今年もクリスマス
毎年同じプレゼントを買っていく
君の大好きなトミカ
今年で29台目

喜んだ顔を思い浮かべる
29年経った今でも
君の笑顔は3歳のまま
あの時から
永遠に

来年はどんな車がいいかな

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【詩】餃子

【詩】餃子

私の餃子のひだは小さくて
慣れた手つきで
これでもかと餡を詰め込む

君の餃子のひだは大きくて
慣れない手つきで
控えめに餡を乗せていく

私は美味しく作りたくて
君は作るのが楽しくて

焼き上げたあとの君の餃子は
どこか不格好だけど
たくさんの余白が大きく広げた翼のようで
私の太った餃子より
どこまでも高く飛んでいってしまいそう

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