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『百貨店の文化史』

『百貨店の文化史』


夏目漱石と三越の話は、本編に書かれていない、主にホームページなどで拾った内容の事を、書いています。

【はじめに】

百貨店は日本の社会に「流行」を持ち込み、消費社会を推進しました。

流行を創り出すことによって、大量生産の一躍を担い、産業を発展させる大きな役割を演じました。

百貨店は、日露戦争後から1930年代にかけて定着していきます。
p.14

また、本格的なターミナルデパートととして、

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改訂文庫版『人を動かす』を読む

改訂文庫版『人を動かす』を読む


【はじめに】

『人を動かす』D.カーネギー 著

▶ ビジネスに携わった人なら一度は、読んだであろう本。
『人を動かす』
日本で初版が出版されたのは1936年(昭和11)
1981年(昭和56)改訂版を経て、このたび改訂文庫版が発刊されました。
これまで、じっくりと読む機会が無かったが、今回 時間が出来たので、読んだ。

『人を動かす』は、人間関係の中で恣意的に人を動かす30のポイントが述べら

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D・カーネギー『人を動かす(完全版)』を読む

D・カーネギー『人を動かす(完全版)』を読む

人間関係の原則について記され、80年以上に わたり 読み継がれてきた不朽の名著『人を動かす』

この本の 英語タイトル(原題)は、
『How To Win Friends And Influence People』

日本語に翻訳すると、人々を恣意的に動かすのではなく「良き友を得て、人々(友達)が能動的に動くためのノウハウ」といったところでしょうか。

買ってから、パラパラ読みをし、創元社版が 積

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『人を動かす』書評:人間関係の悩みに答える永遠の名著——自己成長と信頼を築くヒントが詰まった一冊

『人を動かす』書評:人間関係の悩みに答える永遠の名著——自己成長と信頼を築くヒントが詰まった一冊

「人間関係がうまくいかない」「相手を理解し、信頼関係を築きたい」——そんな悩み、抱えていませんか?仕事でもプライベートでも、私たちが抱える多くの悩みの根本には「人間関係」があります。上司や同僚、パートナー、友人、家族——関わる人すべてとスムーズにコミュニケーションを取るのは難しいものです。しかし、良好な関係を築けたなら、人生が今よりずっと豊かになるはずです。

この記事で得られるメリットこの記事を

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「How to Win Friends and Influence People」

「How to Win Friends and Influence People」

人を動かす・リードするスキルは、機械的なタスク、仕事がAIの発達に伴い
置き換えられる中、ますます重要なポータブルスキルとなりうるだろう。
 この記事では、デールカーネギーの名著をもとに人を動かす方法の大原則について、原則を見ていこう。

・人を批判をしない
・自己重要感の欲求 (重要感を持たせる)
・相手の立場に身を置く

小学生や中学生は、Chat gptに聞けばすぐにわかるような"無駄な歴史

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コマーシャルの70年

コマーシャルの70年


【はじめに】

高度経済成長期に入る頃、1951年9月1日はじめての民法ラジオ局が開局しました。

中部日本放送(CBC)と新日本放送(NJB)のちの毎日放送(MBS)

この本『虹をつくる男たち』には、当時のラジオCMの話題から、この本が出版された1980年までの30年間を振り返り、向井敏さんが200編の短文とエッセイで綴られています。
この本をベースに、1980年以降のCMも追記しました。

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コピーライター

コピーライター


【はじめに】

コピーライターが広告文案家と言われた創世紀の人たち。
範とするモノがない時代に、先駆者の方達は、どう考えて模索していただろか?
コピーライター土屋耕一さんの本を読んだ。

【備忘録】コピーライティング

一般的に、小説などの文章を書き上げるライティングと、「コピーライティング」では考え方が異なります。

コピーライティングで最も重要なポイントは、広告の受け手に「自分に関係がある」

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『虹をつくる男たち』

『虹をつくる男たち』


【はじめに】

『虹をつくる男たち』向井敏

1951年9月1日はじめての民法ラジオ局が開局

中部日本放送(CBC)と新日本放送(NJB)のちの毎日放送(MBS)

当時のラジオCMの話題から、30年経過した今日までを振り返り、著書 向井敏氏が200編の短文とエッセイで綴られている。

【サントリー文化財団ホームぺージ】

サントリー学芸賞
『虹をつくる男たち/コマーシャルの30年』向井 敏よ

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『書斎のポ•ト•フ』

『書斎のポ•ト•フ』


文庫の初版本を、松江の古書店
冬營舎で購入していた。
久しぶりに取り出し、読んだ。

【ちくま文庫ブックレビュー】

開高健、谷沢永一、向井敏の三人が古典の名作から時代小説や児童文学まで、鼎談方式で書評する。

【Note】『書斎のポ•ト•フ』

【開高健】

【谷沢永一】

1980年、書評コラムを集めた『完本 紙つぶて』でサントリー学芸賞を受賞

【向井敏】

1960年4月電通入社
198

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三越の『時ひらく』①

三越の『時ひらく』①


【はじめに】

三越の歴史は、1673年(延宝元年)に三井高利が創業した呉服店「越後屋」に始まります。2023年(令和5)に創業350周年を迎えた。

創業350年の老舗デパート『三越』を舞台に6人の人気作家が描く物語

【ブックレビュー】

6人の中から伊坂幸太郎さんの「Hava a nice day !」を紹介します。
pp.49〜111.
初出:『オール読物』2024.01.

三越のライ

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三越の『時ひらく』②

三越の『時ひらく』②


【はじめに】

三越の歴史は、1673年(延宝元年)に三井高利が創業した呉服店「越後屋」に始まります。
2023年(令和5)に創業350周年を迎えた。

創業350年の老舗デパート『三越』を舞台に6人の人気作家が描く物語。
『時ひらく』文春文庫

恩田陸(おんだ りく)著『アニバーサリー』は三越の中にある物が擬人化して歴史を懐古するというもので、コメディチックな作品です。
pp.149〜160

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『時ひらく』

350年の時を刻む老舗デパート『三越』

楽しいときも 悲しいときも
いつでも むかえてくれる場所

6人の物語の名手たちが奏でるデパートアンソロジー

https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784167921675

『時ひらく』を読む

『時ひらく』を読む

三越創業350周年・文藝春秋 共同企画
6人の作家が紡ぐ三越物語り

『時ひらく』を読んだ感想

単なるエッセイではなく、三越ライオン像の由来や、三越の屋上にある三井家の守護社 三囲神社(みつめぐりじんじゃ)の話など、内容は濃いです。文学的なエッセイの域を越えていました。

目次

「思い出エレベーター」辻村深月
階下を見下ろしている泣きそうな顔の子どもがもし、いたら。

「Have a nice

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「菜根譚」を読む

「菜根譚」を読む

写真の説明:逆境の時にチャンスは芽生える (菜根譚)

【NHK100分de名著】

洪自誠(こう•じせい)

「堅い菜根をかみしめるように、苦しい境遇に耐えることができれば、人は多くのことを成し遂げることができる」という意味です。
辛酸をなめつくした洪自誠(こう•じせい)が「人は逆境において真価が試される」という思いをこめてつけたと考えられています。
そこには、逆境を経験したからこそ生まれた「生

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