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考え方

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自分にとって、好き嫌い、支持不支持、善悪などの評価如何にかかわらず、考えさせられた、新たな視点を学んだ、考えるに値する重要さがあったと感じた記事を記録しておく場所です。この記事リ…
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#看護師

「どうせ」の関係性から「どうせなら」の関係性へ

関係性から考えるものの見方(社会構成主義)、第何弾かもうわからないけど。
「納棺夫日記」の著者は、遺体を棺桶に入れる仕事(納棺夫)をすることにしたとき、親戚から絶縁を言い渡されたという。なんでそんな仕事をするのだ!と。

著者は、まるで医者であるかのように白衣を着、遺体を丁寧に洗い、できるかぎり安らかに眠ってもらえるよう、丁重に棺桶に納めるようにしたという。それを見たおばあさんが「私も死んだらあな

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「どうせ」を「どうせなら」へ

阪神淡路大震災では寒かったこともあり、全国から毛布が送られてきた。しかし中にはひどく汚れた、捨てた方がよいようなものも少なくなかった。当然、被災者の人たちは新品の毛布を欲しがった。ところが中古なのに新品よりも人気のある、不思議な毛布があった。それには手紙が入っていた。

「これは新品ではありませんが、気持ちよく使ってもらえるよう、3日間日に干したものです。こんなものでよろしければお使いください」そ

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「支援される」ことの息苦しさ

「支援される」ことの息苦しさ

「よかったら仕事の相談に詳しい人がいますけど、相談していきませんか?」
「や、いいよ(苦笑)。前もそれで『ハローワーク行ってください』で終わりだったしね。」
生活困窮者のための炊き出しで、色んな人を支援につなげようとする中で、聞かれた言葉である。
スタッフの札を下げた私達が声をかけにいく素振りを見せるだけで首と手を振って拒絶の意を示す人もいる。

幾度となく「支援」されることに慣れている人たちの一

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「死んだら悲しい」は本当か

「死んだら悲しい」は本当か

また、知り合いが自殺した。
その人とは何人かで集まる時に居合わせるという感じで、個人的にすごく話したというわけではなかったので、「〇〇自殺したよ。」と聞いた時、驚きはしたけど「驚き」程度だった。
「まじか。」に次いで出た言葉は、「OD?」だった。その人がやたら薬に詳しくて度々ODしているのを知っていたから出た言葉だったが、自殺の知らせを聞いてから何も考えずに自殺方法を尋ねてしまうくらいには、私はお

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