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デイヴィッド・グーディス 作家と作品

発売中の『溝の中の月』の巻末解説を特別掲載します。まだまだ知名度が高いとは言えない「ノワールの名手」について、読書のきっかけになれば幸いです。  本書『溝の中の…

HM出版
6か月前
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謹賀新年

あけましておめでとうございます。 2024年も、読んで面白いエンタテインメント作品をお届けしてまいります。 その第1弾として、年明けと同時に、ノワールの名手デイヴィ…

HM出版
6か月前
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最新刊『溝の中の月』D・グーディス

妹を死なせたのは誰だ? 六ヶ月前、妹のキャサリンは何者かにレイプされ、そのショックで、寂しい路地裏で自ら命を絶った。波止場で働くケリガンは妹を死に追いやった犯人…

HM出版
6か月前
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最新刊『溝の中の月』

妹を死なせたのは誰だ? 六ヶ月前、妹のキャサリンは何者かにレイプされ、そのショックで、寂しい路地裏で自ら命を絶った。波止場で働くケリガンは妹を死に追いやった犯人…

HM出版
6か月前
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しばらくお休みしていましたが、活動を再開します。
最新刊を2024年1月1日に発売。
『狼は天使の匂い』『ピアニストを撃て』の名手、デイヴィッド・グーディスの漆黒の名作『溝の中の月』です。
下記のリンクから、ご覧ください。

https://amzn.to/487834Q

HM出版
7か月前
1

新紀元社さんの『幻想と怪奇 4 吸血鬼の系譜』書評欄にて、当社『ありふれた幽霊』をご書評いただきました。ありがとうございます。まだまだメディアでご紹介いただける機会が少ない電子書籍ですが、取り上げていただけるよう頑張ります。

HM出版
3年前
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ハロウィンは幽霊の日?

まもなくハロウィンです(10月31日) 私は長いあいだ、ハロウィン・イコール・万聖節だと思っていたんですが、これとはべつの祝祭なのですね。 万聖節はカトリック教会の…

HM出版
3年前
3

HM出版は創立1周年。
吹けば飛ぶような極小の電子書籍専門出版社、まだ『ありふれた幽霊』1点のみですが、今後ともよろしくお願いいたします。

第2弾をちょこっと予告。
アメリカのノワール小説、長編です。じつは映画化もされた作品をお届けする予定。詳細は後ほど。
ご期待ください。

HM出版
3年前
2

納涼幽霊映画大会

まだまだ暑いので、暑気払いの怪談話で涼みましょう。A・M・バレイジの幽霊小説傑作集『ありふれた幽霊』好評発売中です。 【画像のリンク先はamazon.co.jp】 さてさて、…

HM出版
4年前
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おすすめ幽霊小説

日本の三大怪談って知ってますか? 「四谷怪談」「皿屋敷」「牡丹燈籠」いちおう解説すると、「四谷怪談」はお岩さん、「皿屋敷」はお菊さん、「牡丹燈籠」お露さんの幽霊…

HM出版
4年前
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幽霊の日

今日、7月26日は「幽霊の日」だそうです。 人類史上初めて幽霊が目撃された日……とかではなくて、文政8年(1825年)に江戸・中村座で鶴屋南北作の『東海道四谷怪談』が…

HM出版
4年前
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言及するのを忘れていましたが、『ありふれた幽霊』の発売日(7月1日)は、著者A・M・バレイジの誕生日でした。(1889年生まれ)
わざわざそこに合わせたのに……
https://amzn.to/2WtgPr6

HM出版
4年前
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『ありふれた幽霊』より「31番地の母娘」(全文掲載)

発売中の電子書籍『ありふれた幽霊』より、一編の作品を全文ご紹介しましょう。短い作品ですので、ぜひともご覧ください。 31番地の母娘(I`m Sure It Was No.31)1955年 …

HM出版
4年前
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『幽霊物語』物語(続々)

『幽霊物語』物語 https://note.com/hm_publishing/n/n9cea108fac29 『幽霊物語』物語(続) https://note.com/hm_publishing/n/n93f94c64d111 「ミステリマガジン」の連…

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4年前
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A・M・バレイジ作品案内

もちろん『ありふれた幽霊』は日本で初めて刊行されたA・M・バレイジの短編集なのですが、ではこれまでに日本ではまったくの未紹介だったかというと、(すでにふれたよう…

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4年前
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『幽霊物語』物語(続)

『幽霊物語』物語 https://note.com/hm_publishing/n/n9cea108fac29 『ロアルド・ダールの幽霊物語』がはるかな昔話になったころ、早川書房の雑誌「ミステリ・マガジン」…

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4年前
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デイヴィッド・グーディス 作家と作品

デイヴィッド・グーディス 作家と作品

発売中の『溝の中の月』の巻末解説を特別掲載します。まだまだ知名度が高いとは言えない「ノワールの名手」について、読書のきっかけになれば幸いです。

 本書『溝の中の月』は、ノワールの名手と謳われるデイヴィッド・グーディス(David Goodis)の長編『The Moon in the Gutter』の全訳である。1953年にアメリカで刊行され、1982年には映画化され、「溝の中の月」のタイトルで日

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謹賀新年

謹賀新年

あけましておめでとうございます。

2024年も、読んで面白いエンタテインメント作品をお届けしてまいります。

その第1弾として、年明けと同時に、ノワールの名手デイヴィッド・グーディスの本邦初訳の『溝の中の月』を発売しております。

さらに続いて新刊をお届けすべく鋭意製作中ですので、ご期待ください。

本年もHM出版を御贔屓のほど、よろしくお願いいたします!

HM出版HP
https://www

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最新刊『溝の中の月』D・グーディス

最新刊『溝の中の月』D・グーディス

妹を死なせたのは誰だ?

六ヶ月前、妹のキャサリンは何者かにレイプされ、そのショックで、寂しい路地裏で自ら命を絶った。波止場で働くケリガンは妹を死に追いやった犯人を捜すことを心に誓う。だが、彼らが暮らすヴァ―ノン・ストリートは、酔いどれ、ならず者、失業者があふれる荒んだ街で、怪しい男は数えきれない。そんななかケリガンは、アップタウンからやってくるプレイボーイのニュートンに狙いを定めた。ところがニュ

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最新刊『溝の中の月』

最新刊『溝の中の月』

妹を死なせたのは誰だ?
六ヶ月前、妹のキャサリンは何者かにレイプされ、そのショックで、寂しい路地裏で自ら命を絶った。波止場で働くケリガンは妹を死に追いやった犯人を捜すことを心に誓う。だが、彼らが暮らすヴァ―ノン・ストリートは、酔いどれ、ならず者、失業者があふれる荒んだ街で、怪しい男は数えきれない。そんななかケリガンは、アップタウンからやってくるプレイボーイのニュートンに狙いを定めた。ところがニュー

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しばらくお休みしていましたが、活動を再開します。
最新刊を2024年1月1日に発売。
『狼は天使の匂い』『ピアニストを撃て』の名手、デイヴィッド・グーディスの漆黒の名作『溝の中の月』です。
下記のリンクから、ご覧ください。

https://amzn.to/487834Q

新紀元社さんの『幻想と怪奇 4 吸血鬼の系譜』書評欄にて、当社『ありふれた幽霊』をご書評いただきました。ありがとうございます。まだまだメディアでご紹介いただける機会が少ない電子書籍ですが、取り上げていただけるよう頑張ります。

ハロウィンは幽霊の日?

ハロウィンは幽霊の日?

まもなくハロウィンです(10月31日)

私は長いあいだ、ハロウィン・イコール・万聖節だと思っていたんですが、これとはべつの祝祭なのですね。

万聖節はカトリック教会の祝日で、いまは「諸聖人の日」と呼ぶそうです。もっとも11月1日なので、暦ではいくらも違わないけど。

ハロウィンはもともとはアイルランドの古代ケルト人の行事を起源とする祝祭で、その後アメリカなどで大きく変化し、いまは世界中でさまざま

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HM出版は創立1周年。
吹けば飛ぶような極小の電子書籍専門出版社、まだ『ありふれた幽霊』1点のみですが、今後ともよろしくお願いいたします。

第2弾をちょこっと予告。
アメリカのノワール小説、長編です。じつは映画化もされた作品をお届けする予定。詳細は後ほど。
ご期待ください。

納涼幽霊映画大会

納涼幽霊映画大会

まだまだ暑いので、暑気払いの怪談話で涼みましょう。A・M・バレイジの幽霊小説傑作集『ありふれた幽霊』好評発売中です。

【画像のリンク先はamazon.co.jp】

さてさて、小説ばかりでなく、映画にもたくさんの幽霊物語があります。

私自身は、日本の幽霊もの(怪談映画)は苦手なんですが、洋画のホラー映画は好きです。

そこで、そうした洋画ホラーのうちでも幽霊を題材にしたものをいくつかご紹介しま

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おすすめ幽霊小説

おすすめ幽霊小説

日本の三大怪談って知ってますか?

「四谷怪談」「皿屋敷」「牡丹燈籠」いちおう解説すると、「四谷怪談」はお岩さん、「皿屋敷」はお菊さん、「牡丹燈籠」お露さんの幽霊が主役ですね。

このとおり、日本で「怖い話」というと、圧倒的に「幽霊」が主役なんですよ。妖怪や物の怪よりも幽霊の方が怖いんですかね、日本では。

『ありふれた幽霊』には幽霊以外の奇譚も収録してありますが、幽霊ものがほとんどなのは、逆に欧

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幽霊の日

幽霊の日

今日、7月26日は「幽霊の日」だそうです。

人類史上初めて幽霊が目撃された日……とかではなくて、文政8年(1825年)に江戸・中村座で鶴屋南北作の『東海道四谷怪談』が初演された日だというのが、その由来。

『四谷怪談』といえば、怪談、幽霊話の代表作。知らない人はあまりいないでしょう。

お化け関係の興行をするときには、必ず四谷にある「お岩稲荷さん(於岩稲荷陽運寺)」にお参りするという風習もあるく

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言及するのを忘れていましたが、『ありふれた幽霊』の発売日(7月1日)は、著者A・M・バレイジの誕生日でした。(1889年生まれ)
わざわざそこに合わせたのに……
https://amzn.to/2WtgPr6

『ありふれた幽霊』より「31番地の母娘」(全文掲載)

『ありふれた幽霊』より「31番地の母娘」(全文掲載)

発売中の電子書籍『ありふれた幽霊』より、一編の作品を全文ご紹介しましょう。短い作品ですので、ぜひともご覧ください。

31番地の母娘(I`m Sure It Was No.31)1955年
A・M・バレイジ/仁賀克雄訳

 何年も前に起こったことだ。ぼくは18歳で、そのころ住んでいた場所から1マイル足らずのロンドン郊外で、母のために貸家を探していた。あの幸せだったエドワード七世時代には貸家がたくさ

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『幽霊物語』物語(続々)

『幽霊物語』物語(続々)

『幽霊物語』物語
https://note.com/hm_publishing/n/n9cea108fac29

『幽霊物語』物語(続)
https://note.com/hm_publishing/n/n93f94c64d111

「ミステリマガジン」の連載や『新・幻想と怪奇』のあとだったか、仁賀克雄氏のお宅にお邪魔した際に、なんの話からだったかA・M・バレイジの話題になりました。妙に印象に残る

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A・M・バレイジ作品案内

A・M・バレイジ作品案内

もちろん『ありふれた幽霊』は日本で初めて刊行されたA・M・バレイジの短編集なのですが、ではこれまでに日本ではまったくの未紹介だったかというと、(すでにふれたように)そんなことはありません。

彼の作品はこれまでにも、アンソロジーや雑誌などで単発的に紹介されてきていますので、あるいはすでに読まれた読者の方もいらっしゃるのでは? え、覚えてない?

そこで、これまでに翻訳紹介されたバレイジの短編作品を

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『幽霊物語』物語(続)

『幽霊物語』物語(続)

『幽霊物語』物語
https://note.com/hm_publishing/n/n9cea108fac29

『ロアルド・ダールの幽霊物語』がはるかな昔話になったころ、早川書房の雑誌「ミステリ・マガジン」で連載を担当しました。

ミステリ、ホラー、SFなどの研究者で翻訳者で編纂者でもあった仁賀克雄氏の連載を始めるにあたって、その担当を編集長から申しつかったのです。すでに仁賀氏とは顔なじみだった

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