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最新刊『溝の中の月』D・グーディス

妹を死なせたのは誰だ?

六ヶ月前、妹のキャサリンは何者かにレイプされ、そのショックで、寂しい路地裏で自ら命を絶った。波止場で働くケリガンは妹を死に追いやった犯人を捜すことを心に誓う。だが、彼らが暮らすヴァ―ノン・ストリートは、酔いどれ、ならず者、失業者があふれる荒んだ街で、怪しい男は数えきれない。そんななかケリガンは、アップタウンからやってくるプレイボーイのニュートンに狙いを定めた。ところがニュートンの美貌の妹ロレッタと知り合ったことから、彼の心には思わぬ波風が立ちはじめる。

『狼は天使の匂い』『ピアニストを撃て』で知られるノワールの名手グーディスが放つ、漆黒のサスペンスドラマ。

1953年発表の作品で、1983年には「ディーバ」のジャン=ジャック・ベネックス監督によって映画化され日本でも劇場公開されたが、原作の邦訳は今回が初の刊行となる。

2024年1月1日発売

『溝の中の月』
デイヴィッド・グーディス
真崎義博・訳
フロント・デザイン/トサカデザイン


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